中学理科中学3年生地学
月の満ち欠けのしくみ|新月・上弦・満月の位置を図解【中3理科】
中3理科でつまずく「月の満ち欠け」を図でやさしく。月が太陽の光を反射して光ること、太陽・地球・月の位置関係で形が変わる理由、新月→三日月→上弦→満月→下弦の順、見える方角と時間まで、上から見た公転図で直感的にわかります。
◎このページのゴール
月が太陽の光を反射して光ることと、太陽・地球・月の位置関係で満ち欠けが起こるしくみを理解し、月の形から位置や見える時間・方角を説明できるようになる。
「月って、どうして三日月になったり満月になったりするの?」——月そのものが欠けたり太ったりしているわけではありません。月はいつも半分だけ光った球。地球から見る角度が変わるだけです。中3理科でつまずきやすい満ち欠けも、「太陽・地球・月を上から見た1枚の図」にすれば、なぜその形になるのかが直感でわかります。
どこでつまずいた?
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月はなぜ光る?——太陽の光を反射している
月は自分では光を出していません。太陽の光をはね返して(反射して)光って見えます。だから、月はいつも太陽のほうを向いた半分だけが明るく、反対側は影になっています。
iメモ
月はつねに半分が明るく、半分が暗い球です。満ち欠けは「月が欠ける」のではなく、明るい半分を、地球からどんな角度で見るかが変わって起こります。
これは、ボールに横から光を当てた様子を思いうかべるとわかりやすいです。光が当たった側は明るく、反対側は暗い。月もまったく同じで、太陽が「横からのライト」の役をしています。月が太陽の光を反射して光るのは、光の反射のはたらきそのものです。
✓理解チェック①
満ち欠けのしくみ(上から見た図)
月は地球のまわりを**約1か月(約29.5日)**かけて回っています(公転)。地球から見ると、月の「明るい半分」が見える角度が少しずつ変わるので、形が変わって見えます。真上から見た図で確認しましょう。
ポイントは、どの位置の月も、太陽側(右)の半分が明るいこと(図の白い側)。そのうえで、地球から見える形を考えます。
- 新月(地球から見て太陽と同じ方向):明るい半分が向こう側を向き、暗い面がこちら。見えない。
- 上弦(地球から見て横):明るい半分を斜めから見て、右半分が光って見える。
- 満月(太陽の反対側):明るい半分がまるごとこちら。まんまるに見える。
- 下弦(反対の横):左半分が光って見える。
「月が欠ける」のではなく、いつも半分は光っているのに、見る角度で形が変わる——これが満ち欠けの正体です。
満月のとき、月は太陽の反対側にあるんだよね? じゃあ地球のかげに入って、月食みたいに毎回かくれちゃわないの?
いい疑問! 月の通り道は、地球が太陽を回る道に対して少しかたむいているんだ。だから満月のたびに地球のかげへぴったり入るわけじゃなくて、たまにきれいに重なったときだけ月食になる。ふだんの満月は、かげをわずかに外れて、まんまるに光って見えるんだよ。
✓理解チェック②
形が変わる順番(新月→満月→新月)
公転にともなって、月の形は決まった順に変わります。新月(見えない)から、だんだん太って満月になり、また細くなって新月へもどります。
新月から満月までは右側から太っていき、満月をすぎると右側から欠けていきます。約 日で一周し、また新月にもどります。上弦は右半分、下弦は左半分が光る——「太っていく途中が上弦、欠けていく途中が下弦」とおさえましょう。
✓理解チェック③
月が見える方角・時間
月の形は「太陽との位置関係」で決まるので、形がわかれば、いつ・どの方角に見えるかも決まります。
✓コツ
| 月の形 | 見えるおもな時間 | 方角の動き |
|---|---|---|
| 三日月 | 夕方 | 西の低い空にしずむ |
| 上弦の月 | 夕方〜真夜中 | 夕方に南、真夜中に西へ |
| 満月 | 一晩中 | 夕方に東→真夜中に南→明け方に西 |
| 下弦の月 | 真夜中〜朝 | 真夜中に東→明け方に南 |
たとえば満月は、太陽と入れかわるように動きます。太陽がしずむ夕方に東からのぼり、真夜中に南の空で高くなり、明け方に西へしずむ。だから満月は一晩じゅう見えます。逆に新月は太陽と同じ方向にあるので、昼間に空をいっしょに動いていて、まぶしくて見えません。
✓理解チェック④
よくある間違い
✕よくある間違い
満ち欠けは「地球のかげが月にうつって欠ける」と説明してしまう
満ち欠けは位置関係で見える角度が変わるから。地球のかげが原因なのは「月食」(別のこと)
「かげで欠ける」のは月食、「位置関係で形が変わる」のが満ち欠け——ここを混同しがちです。また、上弦(右半分)と下弦(左半分)の取りちがえも多いので、「太る途中が上弦・欠ける途中が下弦」とセットで覚えましょう。月は自分で光らず、いつも半分は光っているという出発点を忘れないことも大切です。
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:しくみ)
次の問いに答えましょう。
- 月が光って見えるのは、何の光によるもの?
- 月が地球のまわりを一周するのにかかる日数は、約何日?
答えと解説を見る
- 太陽の光(を反射している)。月は自分では光りません。
- 約29.5日(約1か月)。この公転にともなって満ち欠けがくり返されます。
✏️ やってみよう②(標準:位置と形)
上から見た図で考えましょう。
- 太陽と同じ方向(地球から見て太陽側)に月があるとき、月の形は?
- 太陽の反対側に月があるとき、月の形は?
答えと解説を見る
- 新月(明るい半分が向こうを向き、暗い面がこちら。見えません)。
- 満月(明るい半分がまるごとこちらを向き、まんまるに見えます)。
✏️ やってみよう③(応用:形から時間・方角)
ある日の夕方、南の空に「右半分が光った半月」が見えました。
- この月の名前は?
- このあと、月は東・西どちらへ動いてしずむ?
- 約1週間後、月はどんな形になっている?
答えと解説を見る
- 上弦の月(夕方に南の空、右半分が光る)。
- 西へ動いてしずみます(真夜中ごろに西の地平線へ)。
- 上弦から約1週間でさらに太り、満月になります(満ち欠けは約29.5日で一周)。
家おうちの方へ
月の満ち欠けのつまずきは、大きく2つです。1つは「月が欠ける」と思ってしまうこと——実際は「いつも半分は光っていて、見る角度が変わるだけ」です。もう1つは「満ち欠けと月食の混同」で、かげで欠けるのは月食、位置関係で形が変わるのが満ち欠けと区別してあげてください。理解のカギは、太陽・地球・月を上から見た図を自分でかいてみること。月のどの位置でも「太陽側の半分が明るい」と決めて、地球から見える側を考えると、新月・上弦・満月・下弦が自然に出ます。上弦(右半分・夕方に南)と下弦(左半分・明け方に南)は、実際に夜空で形と時間を一緒に確かめると、ぐっと定着します。
月はいつも半分だけ光った球。地球から見る角度が変わるだけ——この1枚の図さえ思い出せば、月の形も、見える方角も、時間も、同じ考え方でぜんぶ説明できます。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 月は自分では光らず、太陽の光を反射して光る。いつも太陽側の半分だけが明るい。
- 月は地球のまわりを約1か月(約29.5日)で公転している。
- 太陽・地球・月の位置関係が変わると、地球から見える「光る部分」の形が変わる=満ち欠け。
- 形の順は 新月 → 三日月 → 上弦 → 満月 → 下弦 → 新月。
- 新月は太陽と同じ方向(見えない)、満月は太陽の反対側(真夜中に南、一晩中見える)。
よくある質問
月の満ち欠けはどんなしくみで起こるのですか?
月の満ち欠けは、太陽・地球・月の位置関係が変わることで、月の明るい半分が地球から見える角度が変わって起こります。月はいつも太陽側の半分だけが明るい球で、月そのものが欠けたり太ったりしているわけではありません。月が地球のまわりを約29.5日で公転するため、新月→三日月→上弦→満月→下弦の順に形が変わって見えます。
月はなぜ光って見えるのですか?
月は自分では光を出さず、太陽の光を反射して光って見えるからです。そのため月はいつも太陽のほうを向いた半分だけが明るく、反対側は影になっています。ボールに横から光を当てたときと同じしくみです。
月の満ち欠けと月食は、どうちがうのですか?
満ち欠けは太陽・地球・月の位置関係で見える角度が変わる現象で、月食は地球のかげに月が入って欠けて見える別の現象です。「地球のかげがうつって満ち欠けする」というのはよくあるまちがいです。月の通り道は少しかたむいているので、満月のたびに月食になるわけではありません。
上弦の月と下弦の月は、どちらが右半分が光るのですか?
右半分が光って見えるのが上弦の月、左半分が光って見えるのが下弦の月です。新月から満月へ太っていく途中が上弦、満月から新月へ欠けていく途中が下弦、と覚えると整理できます。上弦の月は夕方に南の空に見え、真夜中ごろに西へしずみます。