損益算の解き方|原価・定価・売価・利益

SPIや就職試験で必ず出る損益算。むずかしく見えますが、正体は小学校で習った「割合」です。「原価 → 定価 → 売価 → 利益」の流れさえつかめば、通し計算もスラスラ解けます。図と計算機でやさしく攻略しましょう。

このページのゴール

原価・定価・売価・利益・利益率の関係を理解し、「○割の利益を見込んで定価、△割引きで販売」のような損益算を、自分で立式して解けるようになる。

ツール損益算の計算機

「定価を出す」「売価を出す」「利益・利益率を出す」の3モード。途中式つきで、答え合わせにも使えます。

原価に利益を見込んで定価をつける

%

💡 利益率は原価に対してかけます。「2割の利益」なら 原価 ×(1+0.2)= 原価×1.2 が定価。

まず4つの言葉と関係をつかむ

  • 原価(げんか)…仕入れた値段。すべての基準。
  • 定価(ていか)…お店がつける値段。原価に利益を上乗せ。
  • 売価(ばいか)…実際に売れた値段。定価を割引くことが多い。
  • 利益(りえき)…もうけ。売価 − 原価
原価・売価・定価の関係(例) 原価 500円 売価 540円 定価 600円 利益 +40円 割引 −60円

大事なのは「かける基準」です。利益率は原価に、割引率は定価にかけます。

2つの式(これだけ)

  1. 定価 = 原価 ×(1 + 利益率) …「2割の利益」なら ×1.2
  2. 売価 = 定価 ×(1 − 割引率) …「1割引き」なら ×0.9

理解チェック

通し計算(SPIの頻出パターン)

SPIでは「定価をつけて、割引いて売って、結局いくらもうかった?」という通し計算がよく出ます。原価 → 定価 → 売価の順に、かけ算で追うだけです。

?例題:原価500円、2割の利益を見込んで定価。売れないので定価の1割引きで販売。利益は?

① 定価 = 500 ×(1+0.2)= 600円

② 売価 = 600 ×(1−0.1)= 540円

③ 利益 = 売価 − 原価 = 540 − 500 = 40円

セナちゃんのアイコン
セナ

2割の利益を見込んだのに、1割引きで売ったら利益は1割だけになるんじゃないの?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

そこが落とし穴。利益の2割は原価の2割(100円)、割引の1割は定価の1割(60円)。基準がちがうから、ただ引き算してはダメなんだ。だから一度ずつ計算するのが確実だよ。

最大のミス:基準の取りちがえ

「2割の利益、1割引き」を 20% − 10% = 10%のもうけと考えるのは誤り。利益率は原価基準、割引率は定価基準で、かける相手がちがいます。必ず 定価・売価を順に計算しましょう。

理解チェック

やってみよう(練習)

✏️ やってみよう(練習問題)

  1. 原価1,200円に2割5分(25%)の利益を見込んだ定価はいくら?
  2. 定価2,000円を3割引きで売った売価はいくら?
  3. 原価400円、売価480円のとき、利益と利益率はいくら?
  4. 原価600円に2割の利益を見込んで定価をつけ、定価の1割引きで売った。利益はいくら?
答えと解説を見る
  1. 1,200 × 1.25 = 1,500円(利益率は原価にかける)。
  2. 2,000 × 0.7 = 1,400円(3割引き=残り7割)。
  3. 利益=480 − 400 = 80円、利益率=80 ÷ 400 × 100 = 20%
  4. 定価=600×1.2=720円 → 売価=720×0.9=648円 → 利益=648 − 600 = 48円

FAQよくある質問

損益算でよく出る言葉は?

原価(仕入れ値)・定価(つける値段)・売価(実際に売れた値段)・利益(売価 − 原価)の4つが基本です。まずこの関係を押さえれば、ほとんどの問題が解けます。

利益率と割引率の「基準」のちがいは?

利益率は「原価」に対して、割引率は「定価」に対してかけます。この基準を取り違えるのが損益算で最大のミスです。定価=原価×(1+利益率)、売価=定価×(1−割引率)。

「原価の2割の利益を見込む」とは?

原価の20%を上乗せするという意味です。定価=原価×(1+0.2)=原価×1.2。原価500円なら定価600円になります。

SPI損益算を速く解くコツは?

原価→定価→売価の順に「×1.2」「×0.9」のようにかけ算で追い、最後に 利益=売価−原価 を計算します。割合を1.2や0.9の「かける数」に変換するのがポイントです。

📌 1分まとめ

  • 原価・定価・売価・利益(=売価−原価)の4語をまず押さえる。
  • 定価 = 原価 ×(1+利益率)。利益率は原価にかける。
  • 売価 = 定価 ×(1−割引率)。割引率は定価にかける。
  • 通し計算は 原価→定価→売価 の順にかけ算で追う。基準の取りちがいに注意。