小学理科小学3年生物理
じしゃくのはたらき|鉄を引きつける・N極とS極・引き合う反発する【小3理科】
小3理科の「じしゃく」を図解でやさしく。じしゃくが引きつけるのは鉄だけ(アルミ・銅・木・紙は引かない)こと、N極とS極があること、同じ極はしりぞけ合い・ちがう極は引き合うこと、紙ごしや少し離れても力がはたらくこと、自由に動けると南北を向くことまで、図と実験例でわかります。中学の「磁界」へつながります。
◎このページのゴール
「じしゃくは鉄を引きつけ、鉄以外の金属は引かないこと」「N極とS極があり、同じ極はしりぞけ合い・ちがう極は引き合うこと」「少し離れていても力がはたらくこと」を理解する。
じしゃくは、見えない力でものを引きつける、ふしぎな石です。でも、なんでも引きつけるわけではありません。この単元では、「じしゃくが引きつけるのは何か」「N極とS極のきまり」「離れていても力がはたらくこと」を、図で確かめていきます。ここがわかると、中学の「磁界」もスッと入ってきます。
どこでつまずいた?
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じしゃくが引きつけるのは「鉄」だけ
じしゃくは、何でも引きつけるわけではありません。引きつけるのは**鉄(など一部の金属)**だけです。同じ金属でも、アルミ・銅は引きません。木・紙・プラスチック・ガラス・ゴムも引きません。
ここがいちばん大事です。「金属なら全部つく」と思いがちですが、じしゃくにつくのは鉄だけ。アルミのかんや、十円玉(銅)、一円玉(アルミ)はつきません。スチールかん(鉄)や、クリップ、くぎ(鉄)はつきます。
✓理解チェック①
じしゃくには「N極」と「S極」がある
ぼうじしゃくには、両はしに N極とS極という2つの極があります。砂鉄やクリップを近づけると、両はし(極)にいちばん多くついて、まん中にはほとんどつきません。じしゃくの力は、両はしほど強いのです。
N極とS極は、どんなに小さく折っても、必ずペアでできます。じしゃくを半分に折っても、それぞれにまたN極とS極ができます。「N極だけのじしゃく」「S極だけのじしゃく」はつくれません。
✓理解チェック②
同じ極はしりぞけ合い、ちがう極は引き合う
じしゃくを2つ近づけると、くっつくときと、はなれようとするときがあります。きまりはこれだけです。同じ極どうし(N極とN極、S極とS極)はしりぞけ合い、ちがう極どうし(N極とS極)は引き合います。
矢印の向きに注目しましょう。N極とN極は、おたがいを外へおし返す(しりぞけ合う)。N極とS極は、おたがいを内へ引きよせる(引き合う)。これは、さわらなくても起こる力です。
同じN極どうしを近づけると、すべってにげちゃう! どうして?
それが「しりぞけ合う力」だよ。じしゃくは、同じ極どうしだとおし返し合い、ちがう極どうしだと引きよせ合うんだ。N極とN極を無理やりくっつけようとすると、ぷいっとよこにずれたり、くるっと向きを変えてS極を見せようとしたりするよ。このじしゃくのまわりの力のようすを、中学では磁界(じかい)というよ。
✓理解チェック③
紙ごしでも、少し離れてもはたらく
じしゃくの力は、直接ふれていなくてもはたらきます。間に紙や下じき、うすいプラスチックがあっても、その向こうの鉄のクリップを引きつけたり、動かしたりできます。
紙の下でじしゃくを動かすと、紙の上のクリップがいっしょについてきます。間に紙があっても、力が通りぬけるのです。また、じしゃくと鉄が少し離れていても、近づけば引き寄せられます(近いほど力は強くなります)。
✓理解チェック④
よくある間違い
✕よくある間違い
「金属なら何でもじしゃくにつく」「同じ極どうしが引き合う」「ふれていないとはたらかない」と思ってしまう
つくのは鉄だけ(アルミ・銅はつかない)。同じ極はしりぞけ合い・ちがう極は引き合う。力は紙ごしや少し離れていてもはたらく
とくに多いのが「金属=全部つく」というかんちがいです。十円玉(銅)も一円玉(アルミ)もアルミかんも、じしゃくにはつきません。つくのは鉄だと覚えましょう。
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:何が引きつけられる?)
つぎのもののうち、じしゃくに引きつけられるものに◯、引きつけられないものに×をつけましょう。
- 鉄のくぎ
- アルミのかん
- 十円玉(銅)
- プラスチックの定規
答えと解説を見る
- ◯(鉄はじしゃくにつく)
- ×(アルミはつかない)
- ×(銅はつかない)
- ×(プラスチックはつかない)
じしゃくにつくのは鉄だけ。金属でも、アルミや銅はつきません。
✏️ やってみよう②(標準:引き合う・しりぞけ合う)
2つのじしゃくを近づけます。「引き合う」か「しりぞけ合う」かを答えましょう。
- N極とS極を近づける
- S極とS極を近づける
- N極とN極を近づける
答えと解説を見る
- 引き合う(ちがう極どうし)
- しりぞけ合う(同じ極どうし)
- しりぞけ合う(同じ極どうし)
きまりは「同じ極はしりぞけ合い、ちがう極は引き合う」。これだけ覚えればすべて答えられます。
✏️ やってみよう③(応用:力ははたらく?)
つぎの文が正しければ◯、まちがっていれば×をつけましょう。
- 「じしゃくと鉄の間に紙があると、力はまったくはたらかない」
- 「ぼうじしゃくは、まん中にいちばんクリップがつく」
- 「ぼうじしゃくを自由に動けるようにすると、いつも東西を向く」
答えと解説を見る
- ×…紙ごしでも力ははたらく。クリップは動く。
- ×…クリップは両はし(極)にいちばん多くつく。まん中はほとんどつかない。
- ×…自由に動けるじしゃくは、南北を向く(方位じしんのしくみ)。東西ではありません。
じしゃくの力は「離れていてもはたらく」「両はしが強い」「南北を向く」——この3つがポイントです。
家おうちの方へ
「じしゃく」のつまずきは、ほぼ3つです。1つめは**「金属なら全部つく」という思いこみ**。十円玉(銅)・一円玉やアルミかん(アルミ)がつかないことを実際に試すと、「つくのは鉄」がはっきりします。2つめは極のきまりの混同。「同じ極はしりぞけ合い、ちがう極は引き合う」を、2つのじしゃくを手で近づけて体感させてください(N極どうしがにげる感覚が効きます)。3つめは**「ふれないとはたらかない」という思いこみ**。紙やうすい下じきごしにクリップを動かして見せると、「離れても力が通る」ことに納得します。砂鉄を紙の上にまいてじしゃくを下から当てると、模様(力のようす)が見えて盛り上がります。これは中学の磁界へまっすぐつながる体験です。
じしゃくは「鉄を引きつける」「N極とS極があり、同じ極はしりぞけ合い・ちがう極は引き合う」「離れていても力がはたらく」——この3つが芯です。身のまわりのじしゃくを、同じきまりで説明できるようになります。この見えない力の考え方が、中学の磁界の土台になります。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- じしゃくが引きつけるのは鉄(など一部の金属)だけ。アルミ・銅・木・紙・プラスチックは引かない。
- じしゃくには N極とS極の2つの極があり、両はしほど引きつける力が強い。
- 同じ極どうしはしりぞけ合い、ちがう極どうしは引き合う(N極とN極は反発、N極とS極は引き合う)。
- じしゃくの力は、間に紙などがあっても、少し離れていてもはたらく。
- 自由に動けるようにすると、じしゃくは南北を向く(方位じしんのしくみ)。
よくある質問
じしゃくには、どんなはたらき(せいしつ)がありますか?
じしゃくは鉄を引きつける力を持ち、N極とS極という2つの極があります。同じ極どうしはしりぞけ合い、ちがう極どうしは引き合います。力は紙ごしや少し離れていてもはたらき、自由に動けるようにすると南北を向きます(方位じしんのしくみ)。
じしゃくは、金属なら何でも引きつけますか?
いいえ、じしゃくが引きつけるのは鉄(など一部の金属)だけです。同じ金属でも、アルミや銅は引きつけません。十円玉(銅)・一円玉やアルミかん(アルミ)はつかず、鉄のクリップ・くぎ・スチールかんはつきます。
なぜN極どうしを近づけると、にげるように動くのですか?
同じ極どうしには、おし返し合う(しりぞけ合う)力がはたらくからです。じしゃくには「同じ極どうし(N極とN極、S極とS極)はしりぞけ合い、ちがう極どうし(N極とS極)は引き合う」というきまりがあります。無理にくっつけようとすると、横にずれたり、くるっと向きを変えたりします。
じしゃくの力は、はなれていてもはたらきますか?
はい、じしゃくの力は直接ふれていなくてもはたらきます。間に紙やうすい下じきがあっても、その向こうの鉄のクリップを引きつけたり、動かしたりできます。じしゃくと鉄が少し離れていても力ははたらき、近いほど強くなります。