小学理科小学3年生生物
身の回りの生物|植物・こん虫の体のつくりと育ち方【小3理科】
小3理科の「身の回りの生物」を図解でやさしく。植物の体は根・くき・葉、こん虫の体は頭・むね・はらでできていて、あしは6本すべてむねにつくこと、たね→め→花→実の育ち方、こん虫の完全変態と不完全変態のちがいまで、図と例でわかります。中学の細胞・動物の分類へつながります。
◎このページのゴール
植物の体は「根・くき・葉」、こん虫の体は「頭・むね・はら」でできていてあしは6本むねにつくことを理解し、植物やこん虫の育ち方(変態)のちがいを説明できるようになる。
ちょうちょ、ダンゴムシ、たんぽぽ……身の回りには、たくさんの生き物がいます。形も色も大きさもバラバラですが、よく見ると 同じなかまには「同じつくり」 があります。この単元では、植物とこん虫の体のつくり、そして育ち方を、図で見ていきます。ここがわかると、生き物を見る目がガラッと変わります。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
植物の体は「根・くき・葉」からできている
どんな植物も、体は大きく3つの部分でできています。土の中の 根、地面から上にのびる くき、そしてくきについた 葉 です。
根は土の中にあり、体を支えて、水をすい上げます。くきは根と葉をつなぎ、体を立たせます。葉はくきについていて、日光を受ける大事な部分です。どの植物も、この「根・くき・葉」の3つでできています。
✓理解チェック①
植物は「たね → め → 花 → 実」と育つ
植物は、たねからめを出し、葉をふやして大きくなり、やがて花をさかせ、そのあとに 実(中にたねがある) をつくります。そしてそのたねから、また新しい植物が育ちます。
順番は たね → め → 葉がふえる → 花 → 実(たね)。実の中には新しいたねが入っていて、そのたねからまた次の植物が育ちます。これがぐるっとつながっているのが、植物の一生です。
花がさいたら、もうおしまいじゃないの?
ううん、花のあとが大事なんだ。花がさいたところに、やがて 実 ができて、その中に 新しいたね が入る。アサガオやヒマワリのたねを取ったこと、ない? あれが「次の命」だよ。だから、たね → め → 花 → 実 → またたね…とつながっていくんだ。
✓理解チェック②
こん虫の体は「頭・むね・はら」の3つ
つぎはこん虫です。チョウ・カブトムシ・バッタなど、こん虫の体は「頭・むね・はら」の3つの部分 に分かれています。植物の「根・くき・葉」とはちがう分け方ですね。
前から 頭(目やしょっかく、口がある)、むね(あしやはねがある)、はら(食べたものをこなす)の3つです。チョウもアリもバッタも、みんなこの3つに分かれています。
✓理解チェック③
あしは6本! そして「むね」につく
こん虫を見分ける、いちばん大事なポイントがこれです。こん虫のあしは6本 で、しかも 6本ぜんぶが「むね」についています。はらにはあしはありません。
左に3本、右に3本で、合わせて 6本。よく見ると、あしの根元はすべて「むね」につながっています。だから「あしが8本」のクモや、「あしがたくさん」のダンゴムシ・ムカデは、こん虫ではありません。あしが6本で、体が頭・むね・はらの3つ——これがこん虫の合言葉です。
クモもこん虫だと思ってた! ちがうの?
うん、クモはこん虫じゃないんだ。クモのあしは 8本 で、体も頭むねはらの3つに分かれていない。ダンゴムシやムカデも、あしがもっと多いよね。だから「あしは6本」「体は頭・むね・はら」の両方そろってはじめて、こん虫のなかまなんだ。生き物を見つけたら、まず あしの数 を数えてみるといいよ。
✓理解チェック④
こん虫の育ち方には2つのタイプがある
こん虫の子どもは、おとな(成虫)になるまでに、すがたを大きく変えます。これを 変態 といいます。育ち方には、さなぎになるタイプ と、さなぎにならないタイプ の2つがあります。
さなぎになるタイプ(完全変態)…たまご → 幼虫 → さなぎ → 成虫。チョウやカブトムシ、テントウムシなどがこれです。とちゅうで動かない「さなぎ」になり、その中で体を大きく作りかえます。
さなぎにならないタイプ(不完全変態)…たまご → 幼虫 → 成虫。バッタ・トンボ・セミ・カマキリなどで、さなぎにならず、幼虫が少しずつ成虫の形に近づいていきます。
✓理解チェック⑤
よくある間違い
✕よくある間違い
植物もこん虫も「頭・むね・はら」で分ける/こん虫の あしは8本 で はらにもついている/こん虫はみんな さなぎになる
植物は「根・くき・葉」、こん虫は「頭・むね・はら」。こん虫の あしは6本 で すべてむね。育ち方は さなぎになる(チョウ) と ならない(バッタ) の2タイプ
迷ったら、生き物を見つけて あしの数を数える。6本で体が3つに分かれていればこん虫、あしが8本ならクモ、もっと多ければダンゴムシやムカデのなかまです。植物は土の中(根)まで思い出すのがコツです。
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:体のつくり)
つぎの部分は、植物・こん虫のどちらの体のつくりですか。「植物」か「こん虫」で答えましょう。
- 根・くき・葉
- 頭・むね・はら
答えと解説を見る
- 植物(根・くき・葉でできている)
- こん虫(頭・むね・はらの3つに分かれる)
植物とこん虫では、体の分け方の言葉がちがいます。「根・くき・葉」は植物、「頭・むね・はら」はこん虫です。
✏️ やってみよう②(標準:こん虫か どうか)
つぎの生き物は、こん虫ですか。あしの数や体のつくりを思い出して、「こん虫」か「こん虫ではない」で答えましょう。
- バッタ(あし6本・体は頭むねはら)
- クモ(あし8本)
- カブトムシ(あし6本・体は頭むねはら)
答えと解説を見る
- こん虫(あし6本、体は頭・むね・はら)
- こん虫ではない(あしが8本。クモのなかま)
- こん虫(あし6本、体は頭・むね・はら)
「あしが6本」「体が頭・むね・はらの3つ」の両方そろえば、こん虫です。クモはあしが8本なので、こん虫ではありません。
✏️ やってみよう③(応用:育ち方をくらべる)
つぎのこん虫の育ち方を考えましょう。
- チョウは、たまごから成虫になるまでに「さなぎ」になりますか、なりませんか。
- バッタは「さなぎ」になりますか、なりませんか。
- チョウとバッタで、育ち方がちがうのはどの段階ですか。
答えと解説を見る
- さなぎになる(たまご→幼虫→さなぎ→成虫)
- さなぎにならない(たまご→幼虫→成虫)
- さなぎになるかどうかの段階。チョウはとちゅうでさなぎになり、バッタはさなぎにならずに成虫になります。
同じこん虫でも、育ち方には「さなぎになるタイプ(チョウ・カブトムシ)」と「ならないタイプ(バッタ・トンボ)」の2つがあります。
家おうちの方へ
「身の回りの生物」のつまずきは、たいてい3つです。1つは 植物とこん虫で体の分け方の言葉が入れかわること。「植物は根・くき・葉」「こん虫は頭・むね・はら」と、声に出して言い分けるだけで定着します。2つ目は あしの数と場所。実物やずかんで「あしは6本」「ぜんぶむねから出ている」を指でなぞって確かめると一発です(クモは8本=こん虫ではない、も合わせて)。3つ目は 育ち方の2タイプ。チョウやカブトムシ(さなぎになる)と、バッタやトンボ(さなぎにならない)を例にすると分かれ目が見えます。庭や公園で見つけた生き物を「これは何本あし?」「体はいくつに分かれてる?」と一緒に観察するのが、いちばんの近道です。生き物の体のつくりは、中学の細胞などに直結します。
身の回りの生物は、「植物は根・くき・葉」「こん虫は頭・むね・はら、あしは6本でむねにつく」「育ち方には2タイプある」——この3つが芯です。形や色がちがっても、同じなかまには同じつくりがある。その目で見ると、身の回りの自然がぐっとおもしろくなります。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 植物の体は、土の中の根・くき・葉からできている。
- 植物は たね → め → 葉がふえる → 花 → 実(たね) の順に育つ。
- こん虫の体は 頭・むね・はら の3つに分かれ、あしは6本ですべてむねにつく。
- こん虫の育ち方には、さなぎになる(完全変態)とさなぎにならない(不完全変態)がある。
- 生き物は形・色・大きさがちがっても、同じなかまには共通のつくりがある。
よくある質問
こん虫の体は、どんなつくりになっていますか?
こん虫の体は「頭・むね・はら」の3つの部分に分かれています。頭には目やしょっかく・口があり、むねにはあしとはねがあり、はらは食べたものをこなす部分です。あしは6本あり、すべてむねについています。チョウもアリもバッタも、みんなこの同じつくりです。
なぜクモやダンゴムシは、こん虫ではないの?
こん虫は「あしが6本」で「体が頭・むね・はらの3つに分かれる」ものだけだからです。クモはあしが8本あり、体も頭・むね・はらに分かれていないので、こん虫ではありません。ダンゴムシやムカデもあしがもっと多いので、こん虫ではありません。生き物を見つけたら、まずあしの数を数えると見分けられます。
植物の体は、どの部分でできていますか?
植物の体は「根・くき・葉」の3つの部分でできています。根は土の中で体を支えて水をすい上げ、くきは根と葉をつないで体を立たせ、葉は日光を受けます。どんな植物も、この根・くき・葉の3つでできています。
こん虫の育ち方は、みんな同じですか?
同じではありません。「さなぎになるタイプ(完全変態)」と「さなぎにならないタイプ(不完全変態)」の2つがあります。チョウやカブトムシは、たまご→幼虫→さなぎ→成虫とさなぎになります。バッタやトンボ・セミは、さなぎにならず、たまご→幼虫→成虫と育ちます。