中学理科中学2年生生物

細胞のつくり|植物細胞と動物細胞のちがいを図解【中2理科】

中2理科の「細胞のつくり」を図でやさしく。核・細胞質・細胞膜という共通のつくりと、植物細胞だけにある細胞壁・葉緑体・液胞のちがいを対比図で整理。単細胞生物と多細胞生物、細胞→組織→器官のしくみ、核を染める染色液まで、見分けのポイントがわかります。

このページのゴール

細胞に共通するつくり(核・細胞質・細胞膜)と、植物細胞だけにあるつくり(細胞壁・葉緑体・液胞)を区別し、植物細胞と動物細胞を図で見分けられるようになる。

「植物細胞と動物細胞、どこがちがうんだっけ?」——細胞は名前が多くて混乱しがちですが、整理のコツはたった1つ。まず両方に共通するつくりを覚え、そこに「植物だけ」を3つ足すだけです。対比図で見れば、テストでねらわれる「植物細胞だけにあるもの」が、すっきり頭に入ります。

まず共通のつくり(核・細胞質・細胞膜)

生物の体は、小さな部屋のような細胞からできています。動物の細胞にも植物の細胞にも共通してあるのが、次の3つです。

iメモ

  • …ふつう1個。生命の設計図(遺伝子)が入っている。酢酸カーミン・酢酸オルセインで赤く染まる
  • 細胞質…核のまわりの部分。さまざまなはたらきをする。
  • 細胞膜…細胞質のいちばん外側を包む、うすい膜。

まずはこの3つ(核・細胞質・細胞膜)が両方に共通だと覚えます。観察で核を見やすくするために、染色液(酢酸カーミンなど)で赤く染めるのが定番です。

理解チェック①

植物細胞だけにある3つ

共通の3つに加えて、植物細胞だけにあるのが次の3つです。ここがテストの最重要ポイント。

?どうして?

  • 細胞壁…細胞膜の外側にある、じょうぶなしきり。細胞の形を保ち、体をささえる。
  • 葉緑体緑色の粒。ここで光合成を行う。
  • 液胞養分や不要物をふくむ液の入った袋。成長した植物細胞ほど大きく発達する。

かべ(細胞壁)・みどり(葉緑体)・ふくろ(液胞)」の3つは植物だけ、と語呂で覚えると忘れにくいです。葉緑体があるから植物は自分で養分をつくれる(光合成)、細胞壁があるから木はかたく立っていられる——はたらきとセットにすると納得できます。

理解チェック②

図で植物・動物を見分ける

2つの細胞を並べて見ると、ちがいが一目でわかります。外側にかべがあり、緑の粒と大きな袋があれば植物細胞です。

植物細胞動物細胞液胞←細胞壁←葉緑体かべ・みどり・ふくろが無い

植物細胞は、外側の細胞壁でかくばった形、中に葉緑体(緑の粒)と大きな液胞。動物細胞は丸みがあり、核・細胞質・細胞膜だけでかべも緑の粒もありません。核(紫)はどちらにもあります。

理解チェック③

単細胞生物と多細胞生物

体をつくる細胞の数でも、生物は分けられます。

コツ

  • 単細胞生物…体がたった1個の細胞。例:ゾウリムシ、ミカヅキモ、アメーバ。
  • 多細胞生物多くの細胞が集まってできた体。例:ヒト、植物。

多細胞生物では、同じはたらきの細胞が集まって組織、いくつかの組織が集まって器官、器官が集まって個体(体)をつくります。

細胞 → 組織 → 器官 → 個体」という積み重ねは、レンガ(細胞)で壁(組織)をつくり、壁で部屋(器官)をつくり、部屋で家(個体)をつくるイメージです。

セナちゃんのアイコン
セナ

ゾウリムシって1個の細胞だけなのに、泳いだり食べたりできるの?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

そう、すごいよね! 単細胞生物は、たった1個の細胞の中で、動く・食べる・出すぜんぶをやってのける。いっぽうヒトのような多細胞生物は、細胞ごとに役割を分けて、組織や器官というチームで働く。「1人で全部やる」か「分業する」かのちがい、と考えると分かりやすいよ。

理解チェック④

よくある間違い

よくある間違い

まちがい

**核を「植物だけ」**にしたり、液胞や細胞壁を動物にもあるとしてしまう

正しい

核・細胞質・細胞膜は共通細胞壁・葉緑体・液胞は植物だけ。まず共通の3つ、次に植物だけの3つの順で覚える

もう1つは、細胞膜と細胞壁の取りちがえ細胞膜は両方にあるうすい膜細胞壁は植物だけにある外側のじょうぶなかべです。「膜(まく)はみんな、壁(かべ)は植物」と区別しましょう。

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:共通か植物だけか)

次のつくりを「共通」「植物だけ」に分けましょう。

  1. 核、細胞膜、細胞壁、葉緑体、細胞質、液胞
答えと解説を見る
  • 共通(動物・植物):核、細胞質、細胞膜。
  • 植物だけ:細胞壁、葉緑体、液胞。

まず共通の3つ、そこに植物だけの3つを足す、の順で覚えるのがコツです。

✏️ やってみよう②(標準:はたらき)

次のつくりのはたらきを答えましょう。

  1. 葉緑体
  2. 細胞壁
答えと解説を見る
  1. 光合成を行う(緑色の粒。光合成で養分をつくる)。
  2. 細胞の形を保ち、体をささえる(じょうぶなかべ。植物が立っていられるのはこのため)。

✏️ やってみよう③(応用:観察)

ある細胞を顕微鏡で観察したら、核・細胞質・細胞膜はあったが、細胞壁・葉緑体・液胞は見られませんでした。

  1. これは植物・動物のどちらの細胞?
  2. 核を見やすくするために使う薬品(染色液)を1つ答えましょう。
答えと解説を見る
  1. 動物細胞(細胞壁・葉緑体・液胞がないから)。
  2. 酢酸カーミン(または酢酸オルセイン)。核を赤く染めて見やすくします。

おうちの方へ

細胞のつまずきは「名前が多くて混ざる」こと。攻略は順番です。まず共通の3つ(核・細胞質・細胞膜)→ 次に植物だけの3つ(細胞壁・葉緑体・液胞)と、2段階で覚えさせてください。とくに取りちがえやすいのが細胞膜(両方にあるうすい膜)と細胞壁(植物だけの外側のかべ)。「膜はみんな、壁は植物」と区別すると整理できます。各つくりは「はたらき」とセットに——葉緑体は光合成、細胞壁は形をささえる、液胞は養分や不要物をためる。可能なら顕微鏡やタマネギの表皮で実物を見ると、図が一気に身近になります。多細胞生物の「細胞→組織→器官→個体」は、小さいものから積み上がる順に押さえましょう。

まず共通の3つ、次に植物だけの3つ。膜はみんな、壁は植物。——この覚え方で、植物細胞と動物細胞の見分けも、それぞれのはたらきも、迷わず説明できるようになります。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 生物の体は細胞からできている。動物にも植物にも共通するのは核・細胞質・細胞膜
  • は1つ。酢酸カーミンや酢酸オルセインで赤く染まる
  • 植物細胞だけにあるのが細胞壁・葉緑体・液胞
  • 細胞壁はじょうぶで形を保つ、葉緑体は緑色で光合成、液胞は養分や不要物の液をためる。
  • 体が1個の細胞=単細胞生物、多くの細胞=多細胞生物(細胞→組織→器官→個体)。

よくある質問

植物細胞と動物細胞のちがいは何ですか?

植物細胞と動物細胞のちがいは、植物細胞だけに細胞壁・葉緑体・液胞の3つがあることです。核・細胞質・細胞膜はどちらの細胞にも共通してあります。だから外側にじょうぶなかべ(細胞壁)があり、緑色の粒(葉緑体)と大きな袋(液胞)があれば植物細胞と見分けられます。

動物細胞と植物細胞に共通するつくりは何ですか?

共通するのは核・細胞質・細胞膜の3つです。核は生命の設計図が入っていてふつう1個、細胞質はそのまわりでさまざまなはたらきをする部分、細胞膜は細胞質のいちばん外側を包むうすい膜です。覚えるコツは、まず共通の3つを覚え、そこに植物だけの3つ(細胞壁・葉緑体・液胞)を足すことです。

なぜ植物には細胞壁があって動物にはないの?

細胞壁は細胞の形を保ち、体をささえるはたらきがあるからです。植物は動物のように動き回らないかわりに、じょうぶな細胞壁で体を支え、木のようにかたく立っていられます。動物は骨や筋肉で体をささえて動くため、細胞壁は必要なく、丸みのある細胞になっています。

細胞膜と細胞壁はどうちがうの?

細胞膜は動物細胞にも植物細胞にもある、細胞質を包むうすい膜です。細胞壁は植物細胞だけにある、細胞膜の外側のじょうぶなかべです。取りちがえやすいので、「膜(まく)はみんな、壁(かべ)は植物」と区別すると覚えやすいです。

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