小学理科小学6年生化学
ものの燃え方|燃えるには空気(酸素)が必要・二酸化炭素ができる【小6理科】
小6理科「ものの燃え方」を図解でやさしく。ものが燃え続けるには新しい空気(酸素)の入れかえが必要なこと、燃えると酸素が減って二酸化炭素ができること、石灰水での二酸化炭素の確かめ方、ちっ素や二酸化炭素の中では燃えないことまで、ろうそくの実験図でわかります。
◎このページのゴール
ものが燃えるには酸素が必要で、新しい空気が入れかわると燃え続けること、燃えると酸素が減って二酸化炭素ができること(石灰水で確かめられること)を理解し、燃え方のちがいを説明できるようになる。
「ろうそくにびんをかぶせると、なぜ火が消えるの?」——その答えは、燃えるには空気(酸素)が必要だからです。この単元では、「燃え続ける条件」「燃えると空気がどう変わるか」を、ろうそくの実験図で確かめていきます。火のしくみが、すっと見えてきます。
どこでつまずいた?
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燃えるには空気(酸素)が必要
ろうそくに、すき間のないびんをかぶせると、しばらくして火は消えます。新しい空気(酸素)が入ってこなくなるからです。逆に、上下に空気の通り道があると、新しい空気が入れかわり続けて、燃え続けます。
ポイントは「新しい空気(酸素)が入れかわること」。びんの中の空気が燃えるのに使われても、すき間から新しい空気が入ってこられれば、火は消えません。たき火やかまどで「下にすき間を作る」のは、このためです。
✓理解チェック①
燃えると空気はどう変わる?(酸素が減り、二酸化炭素ができる)
ものが燃えると、空気中の酸素が使われて減り、かわりに二酸化炭素ができます。空気がすっかり別物になるのではなく、酸素が少し減って、二酸化炭素が増える、という変化です。
ちっ素(空気の約78%)は、燃えてもほとんど変わりません。変わるのは酸素のところ。酸素が燃えるのに使われて減り、そのぶん二酸化炭素が新しくできます。「酸素が全部なくなる」のではなく、残っているけれど減る、という点が大切です。
酸素が減るのはわかったけど、二酸化炭素はどこから来たの?
ろうそくや木のように燃えるものには、炭素という成分がふくまれているんだ。それが空気中の酸素とむすびついて、二酸化炭素ができる。つまり「ものの中の炭素」+「空気中の酸素」→「二酸化炭素」というわけ。新しく出てきたんじゃなくて、もとからあった成分が形を変えたんだよ。くわしくは中学の化学変化で習うよ。
✓理解チェック②
二酸化炭素は石灰水で確かめる
「二酸化炭素ができた」と目で見るのはむずかしいので、石灰水という液を使って確かめます。二酸化炭素を石灰水に入れて振ると、白くにごります。これが「二酸化炭素ができた」しるしです。
ろうそくが燃えたあとのびんに石灰水を入れて振ると、白くにごります。だから「燃えると二酸化炭素ができた」とわかるのです。気体検知管を使うと、酸素が減って二酸化炭素が増えたことを、数で確かめることもできます。
✓コツ
石灰水は二酸化炭素を確かめるための液です。二酸化炭素を入れると白くにごる——この反応を覚えておくと、実験でいつでも「二酸化炭素ができたか」を判定できます。
✓理解チェック③
ちっ素・二酸化炭素の中では燃えない/酸素が多いとよく燃える
空気の中で燃えるのは、空気に酸素がふくまれているからです。では、酸素以外の気体だけの中ではどうなるでしょう。
ちっ素の中でも、二酸化炭素の中でも、ろうそくの火は消えてしまいます。どちらにも酸素がないからです。反対に、酸素だけを集めたびんの中では、空気の中よりも明るくはげしく燃えます。酸素が多いほどよく燃えるのです。
iメモ
空気は、およそ ちっ素78%・酸素21%(残り約1%は、アルゴンや二酸化炭素など)でできています。空気の中で「ほどよく」燃えるのは、酸素が21%ふくまれているから。酸素100%にするとはげしすぎるほど燃えます。
✓理解チェック④
よくある間違い
✕よくある間違い
「燃えると空気(酸素)が全部なくなる」「燃えるとちっ素が二酸化炭素に変わる」と思ってしまう
燃えると酸素が減る(ゼロにはならない)。ちっ素は変わらず、ものの中の炭素と酸素から二酸化炭素ができる
火が消えるのは「酸素がなくなった」からではなく、酸素が燃えるのに足りないくらいまで減ったから。びんの中にも酸素は残っています。また、二酸化炭素はちっ素からではなく、燃えるものの中の炭素と、空気中の酸素からできます。
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:燃え続ける条件)
火のついたろうそくに、ガラスのびんをかぶせます。
- すき間なくぴったりかぶせると、火はどうなる?
- びんの口と底を切って、上下に空気の通り道を作ってかぶせると、火はどうなる?
答えと解説を見る
- しばらくして消える(新しい空気=酸素が入ってこられない)。
- 燃え続ける(下から新しい空気が入り、上へぬけて、酸素が入れかわるから)。
ものが燃え続けるには、新しい空気(酸素)が入れかわることが必要です。
✏️ やってみよう②(標準:燃えた後の空気)
びんの中でろうそくを燃やし、火が消えてから調べます。
- びんの中の酸素の量は、燃やす前とくらべてどうなった?
- びんの中に石灰水を入れて振ると、どうなる? それは何ができたことを表す?
答えと解説を見る
- 減った(燃えるのに酸素が使われたから。ただしゼロにはならない)。
- 白くにごる。これは二酸化炭素ができたことを表す。
燃えると「酸素が減って、二酸化炭素ができる」。石灰水が白くにごるのは、二酸化炭素ができたしるしです。
✏️ やってみよう③(応用:気体のちがいで考える)
次の文が正しければ◯、まちがっていれば×をつけましょう。
- 「ちっ素だけを集めたびんの中では、ろうそくはよく燃える」
- 「酸素だけを集めたびんの中では、空気の中よりはげしく燃える」
- 「ものが燃えると、ちっ素が二酸化炭素に変わる」
答えと解説を見る
- ×…ちっ素には燃やす力(酸素)がないので、火は消える。
- ◯…酸素が多いほどよく燃える。酸素100%なら空気よりはげしい。
- ×…ちっ素はほとんど変わらない。二酸化炭素は、ものの中の炭素と空気中の酸素からできる。
「燃えるかどうか」は酸素があるかで決まります。ちっ素・二酸化炭素の中では燃えません。
家おうちの方へ
「ものの燃え方」のつまずきは、だいたい2つです。1つは**「燃えると酸素が全部なくなる」という思いこみ**。実際は酸素が減るだけでゼロにはならず、火は「酸素が足りなくなって」消えます。2つめは**「ちっ素が二酸化炭素に変わった」という誤解**。二酸化炭素は、燃えるものの中の炭素と空気中の酸素からできるもので、ちっ素はほとんど変わりません。ご家庭では、ろうそくにコップをかぶせて消える様子や、たき火で「下にすき間を作るとよく燃える」体験が、何よりの理解につながります。石灰水は薬局や実験キットで手に入りますが、火を使う実験は必ず大人が付き添い、換気をしてください。ここでの学びは、中学の化学変化・酸化と還元に直結します。
ものの燃え方は、「燃えるには酸素が必要」「燃えると酸素が減って二酸化炭素ができる(石灰水で確かめる)」——この2つが芯です。火が消える・燃え続けるしくみを、同じきまりで説明できるようになります。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- ものが燃えるには空気(酸素)が必要。新しい空気が入れかわると燃え続ける。
- ものが燃えると、空気中の酸素が使われて減り、二酸化炭素ができる。
- 二酸化炭素は、石灰水を入れて振ると白くにごることで確かめられる。
- ちっ素や二酸化炭素の中では燃えない。酸素が多い中ではよく燃える。
- 空気は、およそ ちっ素78%・酸素21%(残り約1%)でできている。
よくある質問
ものが燃えるには何が必要ですか?
ものが燃えるには、空気の中の酸素が必要です。新しい空気(酸素)が入れかわり続けると、火は燃え続けます。ろうそくにすき間のないびんをかぶせると、新しい空気が入ってこられないので、火はしばらくして消えます。
なぜびんをかぶせると、ろうそくの火は消えるのですか?
すき間のないびんをかぶせると、新しい空気(酸素)が入ってこられなくなるからです。びんの中の酸素が燃えるのに使われて減っていき、燃えるのに足りないくらいまで減ると火は消えます。酸素が全部なくなるからではなく、上下に空気の通り道があれば酸素が入れかわって燃え続けます。
燃えて二酸化炭素ができたことは、どうやって確かめますか?
石灰水を使って確かめます。ものが燃えたあとのびんに石灰水を入れて振ると、白くにごります。この「白くにごる」変化が、二酸化炭素ができたしるしです。
ものが燃えると、空気中の酸素は全部なくなるのですか?
いいえ、酸素は減りますが、ゼロにはなりません。火が消えるのは、酸素が燃えるのに足りないくらいまで減ったからで、びんの中にも酸素は残っています。また、空気の約78%をしめるちっ素は燃えてもほとんど変わらず、二酸化炭素はちっ素からではなく、燃えるものの中の炭素と空気中の酸素からできます。