正の数・負の数とは?(符号・絶対値・大小)

中学数学の出発点「マイナスの数」を数直線でやさしく解説。正負の符号、絶対値の意味、数の大小のくらべ方が、図でしっかりわかります。

このページのゴール

正の数・負の数と絶対値の意味を理解し、数直線を使って数の大小をくらべられるようになる。

「3℃より5℃下がると?」——小学校では「引けない」と言っていた計算が、中学では 2-2℃と表せます。0より小さい数、それが負の数。気温・標高・貯金と借金など、身のまわりにもたくさんあります。まずは数直線で“数の世界が左に広がった”ことをつかみましょう。

正の数・負の数とは

0を基準にして、0より大きい数を正の数(例:+3+3)、0より小さい数を負の数(例:2-2)といいます。数直線で見ると、0より右が正、左が負です。

-5 -4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 5 −2 +3

コツ

0は正の数でも負の数でもありません。
正の数の「+」は省略できます(+3+333 と書いてよい)。負の数の「−」は省略できません。

符号は「反対向き」を表す

+と−は、反対の意味を表す道具です。

場面正(+)負(−)
気温0℃より高い0℃より低い
お金収入・貯金支出・借金
位置東へ/上へ西へ/下へ
セナちゃんのアイコン
セナ

「3℃下がる」は「−3℃進む」みたいに考えるってこと?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

その感覚が大事! 「下がる・減る・西へ」みたいな反対向きを、−の符号で表すんだ。数直線で“左に動く”イメージを持っておくと、このあとの計算がぐっと楽になるよ。

絶対値=0からの距離

絶対値とは、その数が数直線で**0からどれだけ離れているか(距離)**のこと。符号(+−)を取った数になります。

  • +3+3 の絶対値は 33
  • 3-3 の絶対値は 33(0から3つ分、左にあるから距離は3)
-5 -4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 5 −3 +3

+3+33-3 は、向きは反対でも0からの距離は同じ。だから絶対値はどちらも3です。

理解チェック①

数の大小:右ほど大きい

数直線では、右にあるほど大きい数です。これは負の数でも同じ。

-5 -4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 5 −5 −2

2-25-5 より右にあるので、2>5-2 > -5負の数は、絶対値が大きいほど小さくなることに注意しましょう(−5のほうが0から遠い=小さい)。

よくある間違い

「5より2のほうが小さいから、−5より−2のほうが小さい」と考えるのはまちがい。負の数では逆転します。5<2-5 < -2。迷ったら数直線を書いて「右が大きい」で判断しましょう。

理解チェック②

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:絶対値)

絶対値は「0からの距離」。符号をとった数になります。

  1. 8-8 の絶対値を答えましょう。
  2. 絶対値が 44 である数を2つ答えましょう。
答えと解説を見る
  1. 88(確かめ:8-8 は0から左に8つ分。距離は8 ◎)
  2. +4+44-4(確かめ:どちらも0からの距離が4。距離が4の数は2つ ◎)

✏️ やってみよう②(標準:数の大小)

数直線で右にあるほど大きい数です。

  1. 1-110-10 では、どちらが大きい?
  2. 4, 0, 3, 1-4,\ 0,\ 3,\ -1 を小さい順に並べましょう。
答えと解説を見る
  1. 1-1(確かめ:数直線で 1-110-10 より右にある → 1>10-1 > -10 ◎)
  2. 4, 1, 0, 3-4,\ -1,\ 0,\ 3(確かめ:左から順に 4<1<0<3-4 < -1 < 0 < 3 ◎)

✏️ やってみよう③(応用:気温・標高で考える)

身のまわりの「+・−」を、数として読み取りましょう。

  1. ある日の最高気温は +6+6℃、最低気温は 4-4℃でした。気温の差(最高−最低)は何℃でしょう。
  2. 海面を 00 m として、標高 +8+8 m の地点と、地下 3-3 m の地点があります。2地点の高さの差は何mでしょう。
答えと解説を見る
  1. 数直線で 4-4℃から +6+6℃までの距離を数えます。4-4 から 00 まで4つ、00 から +6+6 まで6つで、合わせて 1010差は 1010(確かめ:(+6)(4)=6+4=10(+6)-(-4)=6+4=10 ◎)
  2. 3-3 m から +8+8 m までの距離は、3+8=113+8=11差は 1111 m(確かめ:(+8)(3)=8+3=11(+8)-(-3)=8+3=11 ◎)

おうちの方へ

負の数は「0より小さい数」と言葉で言ってもイメージしづらいものです。気温・エレベーターの地下階・貯金と借金など、身近な“反対向き”の例で話すと納得が早いです。大小は必ず数直線を書いて「右が大きい」で判断する習慣をつけると、符号の混乱が減ります。

数の世界が左(マイナス)まで広がりました。次はいよいよ、正負の数のたし算・ひき算です。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 0より小さい数が負の数(−つき)、0より大きい数が正の数
  • 数直線では右ほど大きく、左ほど小さい
  • 絶対値=0からの距離(符号をとった数)。
  • 負の数は絶対値が大きいほど小さい(−5 < −2)。

よくある質問

正の数・負の数とは何ですか?

正の数とは0より大きい数、負の数とは0より小さい数のことです。負の数は−2のようにマイナスの符号(−)をつけて表します。数直線で見ると、0より右が正の数、左が負の数です。なお、0は正の数でも負の数でもありません。

絶対値とは何ですか?

絶対値とは、その数が数直線で0からどれだけ離れているか(距離)のことです。符号(+−)を取った数になり、+3の絶対値も−3の絶対値も3です。向きは反対でも、0からの距離は同じだからです。

−5と−2は、どちらが大きいですか?

−2のほうが大きいです(−5<−2)。数直線では右にあるほど大きく、−2は−5より右にあります。負の数は絶対値が大きいほど小さくなるので、「5より2のほうが小さいから−2のほうが小さい」と考えるのはまちがいです。迷ったら数直線をかいて「右が大きい」で判断しましょう。

正負の数は、日常のどこで使われていますか?

気温(氷点下を−3℃と表す)、標高(海面を0mとして山は+、地下や海の深さは−)、お金(貯金は+、借金は−)などで使われています。「ある基準より上か下か」を1つの数で表せる道具で、中2・中3の関数(座標)や理科のデータ整理にもつながります。

+の符号は省略してもいいですか?

はい、正の数の「+」は省略できます。+3は3と書いてかまいません。ただし、負の数の「−」は省略できません。−を書き忘れると別の数になってしまうので注意しましょう。

なぜ0より小さい負の数が必要なの?

0を基準にして「反対向き」や「基準より下」を、1つの数でそのまま表すためです。たとえば3℃から5℃下がる計算は、小学校の数だけでは答えが出せませんが、負の数があれば−2℃と表せます。気温・標高・貯金と借金のように、基準より上か下かを符号つきの数で表せると、数の世界がぐっと便利になります。

#正負の数#絶対値#数直線#中1数学