正の数・負の数とは?(符号・絶対値・大小)
中学数学の出発点「マイナスの数」を数直線でやさしく解説。正負の符号、絶対値の意味、数の大小のくらべ方が、図でしっかりわかります。
◎このページのゴール
正の数・負の数と絶対値の意味を理解し、数直線を使って数の大小をくらべられるようになる。
「3℃より5℃下がると?」——小学校では「引けない」と言っていた計算が、中学では ℃と表せます。0より小さい数、それが負の数。気温・標高・貯金と借金など、身のまわりにもたくさんあります。まずは数直線で“数の世界が左に広がった”ことをつかみましょう。
どこでつまずいた?
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正の数・負の数とは
0を基準にして、0より大きい数を正の数(例:)、0より小さい数を負の数(例:)といいます。数直線で見ると、0より右が正、左が負です。
✓コツ
0は正の数でも負の数でもありません。
正の数の「+」は省略できます( は と書いてよい)。負の数の「−」は省略できません。
符号は「反対向き」を表す
+と−は、反対の意味を表す道具です。
| 場面 | 正(+) | 負(−) |
|---|---|---|
| 気温 | 0℃より高い | 0℃より低い |
| お金 | 収入・貯金 | 支出・借金 |
| 位置 | 東へ/上へ | 西へ/下へ |
「3℃下がる」は「−3℃進む」みたいに考えるってこと?
その感覚が大事! 「下がる・減る・西へ」みたいな反対向きを、−の符号で表すんだ。数直線で“左に動く”イメージを持っておくと、このあとの計算がぐっと楽になるよ。
絶対値=0からの距離
絶対値とは、その数が数直線で**0からどれだけ離れているか(距離)**のこと。符号(+−)を取った数になります。
- の絶対値は
- の絶対値は (0から3つ分、左にあるから距離は3)
と は、向きは反対でも0からの距離は同じ。だから絶対値はどちらも3です。
✓理解チェック①
数の大小:右ほど大きい
数直線では、右にあるほど大きい数です。これは負の数でも同じ。
は より右にあるので、。負の数は、絶対値が大きいほど小さくなることに注意しましょう(−5のほうが0から遠い=小さい)。
✕よくある間違い
「5より2のほうが小さいから、−5より−2のほうが小さい」と考えるのはまちがい。負の数では逆転します。。迷ったら数直線を書いて「右が大きい」で判断しましょう。
✓理解チェック②
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:絶対値)
絶対値は「0からの距離」。符号をとった数になります。
- の絶対値を答えましょう。
- 絶対値が である数を2つ答えましょう。
答えと解説を見る
- (確かめ: は0から左に8つ分。距離は8 ◎)
- と (確かめ:どちらも0からの距離が4。距離が4の数は2つ ◎)
✏️ やってみよう②(標準:数の大小)
数直線で右にあるほど大きい数です。
- と では、どちらが大きい?
- を小さい順に並べましょう。
答えと解説を見る
- (確かめ:数直線で は より右にある → ◎)
- (確かめ:左から順に ◎)
✏️ やってみよう③(応用:気温・標高で考える)
身のまわりの「+・−」を、数として読み取りましょう。
- ある日の最高気温は ℃、最低気温は ℃でした。気温の差(最高−最低)は何℃でしょう。
- 海面を m として、標高 m の地点と、地下 m の地点があります。2地点の高さの差は何mでしょう。
答えと解説を見る
- 数直線で ℃から ℃までの距離を数えます。 から まで4つ、 から まで6つで、合わせて 。差は ℃(確かめ: ◎)
- m から m までの距離は、。差は m(確かめ: ◎)
家おうちの方へ
負の数は「0より小さい数」と言葉で言ってもイメージしづらいものです。気温・エレベーターの地下階・貯金と借金など、身近な“反対向き”の例で話すと納得が早いです。大小は必ず数直線を書いて「右が大きい」で判断する習慣をつけると、符号の混乱が減ります。
数の世界が左(マイナス)まで広がりました。次はいよいよ、正負の数のたし算・ひき算です。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 0より小さい数が負の数(−つき)、0より大きい数が正の数。
- 数直線では右ほど大きく、左ほど小さい。
- 絶対値=0からの距離(符号をとった数)。
- 負の数は絶対値が大きいほど小さい(−5 < −2)。
よくある質問
正の数・負の数とは何ですか?
正の数とは0より大きい数、負の数とは0より小さい数のことです。負の数は−2のようにマイナスの符号(−)をつけて表します。数直線で見ると、0より右が正の数、左が負の数です。なお、0は正の数でも負の数でもありません。
絶対値とは何ですか?
絶対値とは、その数が数直線で0からどれだけ離れているか(距離)のことです。符号(+−)を取った数になり、+3の絶対値も−3の絶対値も3です。向きは反対でも、0からの距離は同じだからです。
−5と−2は、どちらが大きいですか?
−2のほうが大きいです(−5<−2)。数直線では右にあるほど大きく、−2は−5より右にあります。負の数は絶対値が大きいほど小さくなるので、「5より2のほうが小さいから−2のほうが小さい」と考えるのはまちがいです。迷ったら数直線をかいて「右が大きい」で判断しましょう。
正負の数は、日常のどこで使われていますか?
気温(氷点下を−3℃と表す)、標高(海面を0mとして山は+、地下や海の深さは−)、お金(貯金は+、借金は−)などで使われています。「ある基準より上か下か」を1つの数で表せる道具で、中2・中3の関数(座標)や理科のデータ整理にもつながります。
+の符号は省略してもいいですか?
はい、正の数の「+」は省略できます。+3は3と書いてかまいません。ただし、負の数の「−」は省略できません。−を書き忘れると別の数になってしまうので注意しましょう。
なぜ0より小さい負の数が必要なの?
0を基準にして「反対向き」や「基準より下」を、1つの数でそのまま表すためです。たとえば3℃から5℃下がる計算は、小学校の数だけでは答えが出せませんが、負の数があれば−2℃と表せます。気温・標高・貯金と借金のように、基準より上か下かを符号つきの数で表せると、数の世界がぐっと便利になります。