樹形図・表で確率を求める

確率を樹形図や表でもれなく数える方法を図でわかりやすく。コインやサイコロ2つの問題で、全部の場合を数え落としなく求められるようになります。

このページのゴール

樹形図・表を使って全部の場合をもれなく数え、確率を求められるようになる。

確率でいちばん大事なのは「全部の場合を、もれなく・重複なく数える」こと。そのための道具が樹形図です。これで数え落としがなくなります。

樹形図でもれなく数える

枝分かれの図(樹形図)をかくと、起こりうる場合を全部、順序よく書き出せます。コインを2枚投げるときの樹形図は次のとおり。

1枚目2枚目結果表 →(表,表)裏 →(表,裏)表 →(裏,表)裏 →(裏,裏)全部で4通り

コイン2枚の確率

全部で4通り。これを使って確率が求まります。

  • 「2枚とも表」→ (表,表)の1通り → 14\dfrac14
  • 「1枚が表・1枚が裏」→ (表,裏)(裏,表)の2通り → 24=12\dfrac24=\dfrac12
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セナ

「1枚が表・1枚が裏」が2通りなのはなんで?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

「1枚目が表で2枚目が裏」と「1枚目が裏で2枚目が表」は別の場合だからだよ。樹形図だとちゃんと2本に分かれて見えるよね。

理解チェック①

サイコロ2つは「表」が便利

サイコロ2つは 6×6=366\times6=36 通り。多いので、縦6×横6ので数えると正確です。

  • 「2つの目の和が7」→ (1,6)(2,5)(3,4)(4,3)(5,2)(6,1) の6通り → 636=16\dfrac{6}{36}=\dfrac16
  • 「ぞろ目(同じ目)」→ (1,1)…(6,6) の6通り → 636=16\dfrac{6}{36}=\dfrac16

順番の区別に注意

よくある間違い

2つのサイコロ A・B では、(A,B)=(2,5) と (5,2) は別の場合として数えます(区別する)。和が7を「3通り」と数えるのは数え落とし。正しくは6通りです。樹形図・表なら、区別して正確に数えられます。

理解チェック②

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:コイン2枚を樹形図で)

樹形図(全部で4通り)を思い出して求めましょう。

  1. コイン2枚で「2枚とも裏」の確率は?
  2. コイン2枚で「1枚は表・1枚は裏」の確率は?
答えと解説を見る
  1. (裏,裏)の1通り → 14\dfrac14
  2. (表,裏)(裏,表)の2通り → 24=12\dfrac{2}{4}=\dfrac12(約分)

✏️ やってみよう②(標準:サイコロ2つを表で)

サイコロ2つは全部で 6×6=366\times6=36 通り。表で数えましょう。

  1. サイコロ2つで「ぞろ目(同じ目)」の確率は?
  2. サイコロ2つで「目の和が6」の確率は?
  3. サイコロ2つで「目の和が7」の確率は?
答えと解説を見る
  1. (1,1)(2,2)(3,3)(4,4)(5,5)(6,6)の6通り → 636=16\dfrac{6}{36}=\dfrac16(約分)
  2. (1,5)(2,4)(3,3)(4,2)(5,1)の5通り → 536\dfrac{5}{36}(これ以上約分できない)
  3. (1,6)(2,5)(3,4)(4,3)(5,2)(6,1)の6通り → 636=16\dfrac{6}{36}=\dfrac16(約分)

✏️ やってみよう③(応用:余事象・積の偶奇)

そのまま数えにくいときは、「あてはまらない場合」を数えて全体から引くと速いです。

  1. サイコロ2つで「目の積が偶数」になる確率は?(ヒント:積が奇数になるのは、両方とも奇数のときだけ)
  2. サイコロ2つで「少なくとも一方は1の目」が出る確率は?(ヒント:1が1つも出ない場合を先に数える)
答えと解説を見る
  1. 積が奇数になるのは「両方とも奇数(1,3,5)」のときだけで 3×3=93\times3=9 通り。残りが積が偶数だから 369=2736-9=27 通り → 2736=34\dfrac{27}{36}=\dfrac34(9でわって約分)。確かめ:積が奇数 936=14\dfrac{9}{36}=\dfrac14 とで 34+14=1\dfrac34+\dfrac14=1 になり、つじつまが合う。
  2. 1が1つも出ない(2〜6の5通りが両方)のは 5×5=255\times5=25 通り。よって少なくとも一方が1なのは 3625=1136-25=11 通り → 1136\dfrac{11}{36}(これ以上約分できない)。確かめ:直接数えても、1列目が1(6通り)+2列目が1(6通り)−ぞろ目(1,1)の重複1通り = 6+61=116+6-1=11 通りで一致。

おうちの方へ

確率の失点は、ほぼ「数え落とし」と「順番の区別ミス」です。樹形図(少ない場合)と表(サイコロ2つ)を使い分け、もれなく数える習慣をつけてください。とくに2つのサイコロは (2,5) と (5,2) を別に数える点が要注意。全部の場合の数を正確に出せれば、あとは割り算だけです。

これで中2「確率」は完全攻略です! もれなく数える力は、高校の確率や場合の数にも直結します。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 全部の場合は 樹形図でもれなく数える。
  • コイン2枚は4通り、サイコロ2つは 6×6=36通り
  • 確率 = あてはまる場合の数 ÷ 全部の場合の数。
  • 「Aが表でBが裏」と「Aが裏でBが表」は別の場合
#確率#樹形図#中2数学