資料解釈の解き方|増加率・構成比・指数

公務員試験の資料解釈は、数学力より「読み取りの正確さ」と「概算の速さ」の勝負。計算自体はやさしいのに、選択肢のひっかけで落とす人が多い分野です。増加率・構成比・指数の3つの罠を押さえれば、得点源になります。

増加率:もとにするのは「変化する前」

増加率は「もとの値から何%増えたか」。増加率(%)=(新−旧)÷旧×100です。

売上が 100 → 120 に増えた もと 100 +20 増加率 = 20 ÷ 100 × 100 = 20% ⚠ 分母は「新しい120」ではなく「もとの100」

分母を新しい値にしてしまうのが最初の罠。割合の「もとにする量」と同じで、増加率の基準は変化する前の値です。

構成比 vs 実数:割合が増えても実数は別物

資料解釈で最も狙われるのがこの混同です。

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セナ

「A社の構成比が10%から15%に増えた」なら、A社の売上も増えたんですよね?

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ホクト先生

そうとは限らないんだ。構成比は「全体の中での割合」。全体(母数)が大きく縮んでいたら、割合が増えても実数は減っていることもある。逆に構成比が下がっても、全体が伸びていれば実数は増えることもある。「何の何%か」を必ず確認しよう。

資料解釈の解き方(3ステップ)

① 選択肢が聞いているのは実数か・割合(構成比)か・増加率かを見分ける

概算で明らかに違う選択肢を消す(正確な計算は最後)

③ 残った選択肢だけ、必要な桁まで計算して確定

指数(基準=100):同じ項目の変化を見る道具

指数は、ある年を100として各年が何倍かを表します。指数120なら基準年の1.2倍。注意点は、異なる項目どうしを指数で比べても実数の大小は分からないこと。A項目の指数150とB項目の指数120を比べても、基準(100にあたる実数)がちがうので「Aの方が多い」とは言えません。指数は同じ項目の時間変化を追うための道具です。

時短のカギは「計算しない」勇気

資料解釈は1問にかけられる時間が短い分野です。全部を正確に計算する人ほど時間切れになります。分数の大小は通分せず「分子が大きく分母が小さいほう」で判断、増加率は上から2〜3桁の概算で十分。「明らかに違う」選択肢を概算で切り、生き残ったものだけ詰める——この割り切りが合否を分けます。

公務員試験で狙われる定番ミス

❌ 増加率の分母を「新しい値」にする(分母はもとの値
❌ 構成比(割合)が増えた=実数も増えた、と思い込む(母数次第)
❌ 指数で別項目どうしの実数を比べる(基準がちがうので比較不可)
❌ 全選択肢を律儀に計算して時間切れ(概算で切る

例題(考え方を確かめよう)

  1. 来場者が2500人→3000人。増加率は?(答え:(3000−2500)÷2500×100=20%)
  2. 「B部門の構成比が20%→18%に下がった。B部門の売上は必ず減った」は正しい?(答え:誤り。全体が大きく増えていれば実数は増えることもある)
  3. 指数が基準年100→今年125。実数で何%増えた?(答え:25%増)

FAQよくある質問

増加率の計算のしかたは?

増加率(%)=(新しい値−もとの値)÷もとの値×100 です。100が120になったら、(120−100)÷100×100=20%増。もとにする量は「変化する前」の値である点に注意します。

構成比(割合)と実数を混同しないコツは?

「割合が増えても実数が増えるとは限らない」と肝に銘じることです。全体(母数)がちがえば、構成比10%でも実数は別。逆に構成比が下がっても全体が大きく伸びれば実数は増えることもあります。何の何%かを毎回確認しましょう。

指数(基準=100)の資料の読み方は?

ある年を100として、各年がその何倍かを表したものです。指数120なら基準年の1.2倍。異なる項目どうしを指数で比べても実数の大小は分かりません(基準がちがうため)。同じ項目の時間変化を見るのが指数の役割です。

資料解釈を速く解くコツは?

正確な計算より「概算で選択肢を切る」ことです。分数の大小比較や、上から2〜3桁の概算で十分なことが多い。全部を真面目に計算せず、明らかに違う選択肢を消してから、残りだけ詰めるのが時間内に解くコツです。

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