小6「データの調べ方」をやさしく攻略

たくさんのデータを「1つの数で代表する」代表値(平均・中央・最頻)と、「散らばりを見る」度数分布表・柱状グラフ。両方を使って、データのすがたを読み解く力を、図でしっかりつかみましょう。

この単元のゴール

平均値・中央値・最頻値を求め、度数分布表と柱状グラフでデータの散らばりを整理・読み取りできるようになる。

学ぶ順番(このとおり進めばOK)

つまずき診断:どこで止まっていますか

この単元は計算が難しいわけではなく、3つの代表値の使い分けグラフの読み取りでつまずきます。

  • 平均値・中央値・最頻値の区別があいまい → 平均値はならした値、中央値は真ん中に並ぶ値、最頻値はいちばん多い値。代表値へ。
  • 中央値を求めるとき、並べかえるのを忘れる → 中央値は小さい順に並べてから真ん中を取ります。表の順番のまま数えると間違いになります。
  • データが偶数個のときの中央値がわからない → 真ん中が2つになるので、その2つの平均を取ります。
  • 柱状グラフと棒グラフのちがいが言えない → 柱状グラフは棒のあいだをあけません。区間(階級)が連続しているためです。度数分布表と柱状グラフへ。
  • 「以上」「未満」の境目のデータをどこに入れるか迷う → 20以上25未満の階級に、ちょうど25のデータは入りません。次の階級に入ります。

代表値を選べる力は、中学・高校でも問われ続ける

3つの代表値のどれを使うべきかは、データの形によって変わります。この判断力は中1のデータの分布、中2の箱ひげ図、中3の標本調査までずっと使います。

よくある質問

平均値・中央値・最頻値は、どう使い分ける?

データの形で決まります。極端に大きい値や小さい値がまざっているときは中央値が実感に近くなります。たとえば10人の所持金のうち1人だけ10万円持っていると、平均値は上に引っぱられて「ふつうの人」の姿を表さなくなります。いっぽう「いちばんよく出る値」を知りたいとき、たとえば売れる靴のサイズを調べるときは最頻値が役立ちます。全体をならした量を知りたいときは平均値です。

柱状グラフ(ヒストグラム)と棒グラフのちがいは?

棒グラフは「種類ごと」の大きさをくらべる図なので、棒のあいだをあけて描きます。好きな教科や県別の人口などがこれにあたります。柱状グラフは「区間ごと」の個数を表す図で、区間が切れ目なく続いているため棒のあいだをあけません。身長や点数のように連続した量を階級で区切って調べるときに使います。あいだをあけるかどうかが、そのまま見分け方になります。

データが偶数個のとき、中央値はどう求める?

小さい順に並べたとき真ん中が2つになるので、その2つの平均を中央値とします。たとえば6個のデータなら3番目と4番目を足して2でわります。データが奇数個のときは真ん中がちょうど1つに決まるので、そのまま中央値になります。どちらの場合も並べかえてから数えるのを忘れないことがいちばん大事です。

おうちの方へ

この単元は、算数のなかでもいちばん社会に直結します。ニュースの「平均年収」「平均貯蓄額」が実感とずれて感じるのは、まさに平均値の弱点(極端な値に引っぱられる)が出ているからです。

お子さんと一緒にニュースの数字を見て、「これは平均?それとも真ん中の人の値?」と話してみてください。代表値を選ぶ意味が、教科書よりずっと具体的に伝わります。

つまずいたら、ここに戻ろう