iDeCoの節税額|「掛金 × 税率」でやさしく

iDeCo(イデコ)の一番の強みは、掛金が全額「所得控除」になり、毎年の税金が軽くなること。むずかしそうに見えて、正体は「掛金 × 税率」という割合の計算です。まず計算機で「いくら軽くなるか」を出し、しくみを図で理解しましょう。

このページのゴール

iDeCoの節税額を「掛金 ×(所得税率+住民税)」で自分で見積もれるようになる。NISAとの役割のちがいも分かる。

iはじめに(だいじな注意)

このページは数学(割合・税率)の学び直し用の試算ツールです。特定の金融機関・商品をすすめるものではありません。実際の制度は上限額・手数料・受取時の課税など条件があり、運用には元本割れのリスクもあります。加入の判断はご自身で、必要なら専門家にご相談ください。

ツールiDeCo 節税額シミュレーター

毎月の掛金・課税所得・続ける年数を入れると、1年で軽くなる税金(目安)と、続けたときの節税合計が出ます。

iDeCoで、税金はいくら軽くなる?

万円

💡 掛金が全額所得控除になることで軽くなる税金の目安です(所得税+住民税10%)。復興特別所得税・運用益・受取時の課税は含みません。課税所得は源泉徴収票などで確認できます。掛金には職業ごとの上限があります。あくまでイメージ用の試算です。

節税のしくみ(掛金 × 税率)

iDeCoの掛金は、その年の所得から丸ごと差し引けます(所得控除)。すると税金の計算のもとになる「課税所得」が掛金のぶん小さくなり、その税率ぶんだけ税金が戻ってくる(軽くなる)というしくみです。式にすると、これだけです。

  • 1年の節税額 = 1年の掛金 ×(所得税率 + 住民税率10%)
掛金が「全額所得控除」→ 税率ぶんの税金が軽くなる 1年の掛金 27.6万円 (会社員 月2.3万円) ×(20%+10%) = 税率30% 戻ってくる税金(節税額) 約 8.3万円 / 年 20年つづければ 約166万円 ※ 課税所得330万〜695万円(所得税率20%)の例。税率は人によって変わります。 ※ 復興特別所得税・運用益・受取時の課税は含めていません。

ポイントは、節税額が「税率」で決まること。同じ掛金でも、税率の高い人(課税所得が大きい人)ほど戻ってくる税金は大きくなります。これは小5で習った「割合(税率)× もとにする量(掛金)」そのものです。

セナちゃんのアイコン
セナ

同じ金額を積み立てても、人によって戻ってくる税金が違うの?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

そう。戻る額は「掛金 × 税率」だから、税率が高い人ほど節税も大きい。逆に、課税所得がない(税金を払っていない)人は、この節税メリットは受けられないんだ。

理解チェック

節税だけじゃない(掛金が育つ)

iDeCoは「掛金の節税」に加えて、積み立てたお金を運用しながら増やす制度でもあります(運用益も非課税)。毎月の掛金が、複利でどれくらいに育つかも見ておきましょう。

ツール掛金の積立シミュレーター

毎月の掛金・想定年利・年数を入れると、将来の合計(目安)が出ます。

毎月つみたてると、いくらになる?

%

🌱 毎月コツコツ積み立て、複利で運用したと仮定した目安です。実際の運用にはリスクがあり、利回りは一定ではありません(増減します)。あくまでイメージ用の試算です。

2つのメリットを合わせて考える

iDeCoには「掛金の節税(毎年)」と「運用益が非課税(増えた分にも税金がかからない)」の2つの税メリットがあります。上の2つの計算機を使えば、「毎年いくら節税できて、将来いくらに育つか」を両方の面から見積もれます。

NISAとの違い(どっちを使う?)

iDeCoもNISAも「税金で得をする」制度ですが、役割が違います。ざっくり下の表のように整理できます。

iDeCoNISA
掛金の節税あり(全額所得控除)なし
運用益非課税非課税
引き出し原則60歳まで不可いつでも可
向いている使い方老後資金づくり使う時期が自由なお金

「節税しながら老後資金を作りたい」ならiDeCo、「いつでも引き出せる非課税枠で増やしたい」ならNISA、という分け方が基本です。両方を併用する人も多くいます。NISA側の増え方は つみたて(NISA)の増え方 で計算できます。

やってみよう(練習)

✏️ やってみよう(練習問題)

  1. 1年の掛金が27.6万円、税率合計が15%(所得税5%+住民税10%)の人の、1年の節税額は?
  2. 同じ掛金で、税率合計が30%の人の節税額は? 1の人の何倍?
  3. 2の人が20年つづけると、節税の合計はいくら?
答えと解説を見る
  1. 276,000 × 0.15 = 41,400円
  2. 276,000 × 0.30 = 82,800円。1の人の2倍(税率が2倍だから)。
  3. 82,800 × 20 = 1,656,000円(約166万円)。掛金が育つ運用益とは別に、これだけ税金が軽くなる計算。

FAQよくある質問

iDeCoの節税額はどう計算する?

1年の節税額 = 1年の掛金 ×(所得税率+住民税率10%)です。iDeCoの掛金は全額が所得控除になるため、その分の所得税と住民税が軽くなります。たとえば年27.6万円の掛金で税率合計30%なら、年に約8.3万円の節税になります。

iDeCoとNISAは何がちがう?

iDeCoは「掛金が所得控除になり毎年節税できる」老後資金専用の制度で、原則60歳まで引き出せません。NISAは「運用益が非課税」でいつでも引き出せます。iDeCoは節税しながら老後資金づくり、NISAはいつでも使える非課税枠、と役割が分かれます。

掛金はいくらまで?

職業や勤務先の年金制度によって上限が異なります。会社員(企業年金なし)は月2.3万円、自営業(第1号)は月6.8万円などが目安です。最新の上限は加入時に必ず確認してください。

iDeCoのデメリットは?

原則60歳まで引き出せないこと、口座管理手数料がかかること、運用しだいで元本割れもあること、受け取り時に課税される場合があること(退職所得控除などで軽減)です。節税メリットと「引き出せない」制約を天秤にかけて判断します。

📌 1分まとめ

  • iDeCoの掛金は全額所得控除。1年の節税額 = 掛金 ×(所得税率+住民税10%)。
  • 税率が高い人ほど節税は大きい。正体は「割合(税率)× 掛金」。
  • 掛金は運用で育ち、運用益も非課税。節税と複利の2つの得がある。
  • 原則60歳まで引き出せない。NISA(いつでも可)と役割を分けて使う。