中学理科中学1年生物理
フックの法則とは(ばねののび)|力との比例をやさしく【中1理科】
中1理科のフックの法則を、算数の「比例(y=ax)」とつなげて図解。ばねののびは加わる力(おもりの重さ)に比例すること、力の単位N(ニュートン)、のび‐力グラフが原点を通る直線になる読み取り方まで、図と例題でやさしくわかります。
◎このページのゴール
フックの法則(ばねののびは力に比例)を理解し、のびや力を比例の関係・グラフから求められるようになる。
ばねにおもりをつるすと、ぐーんとのびますよね。「おもりを2倍にしたら、のびも2倍になるの?」——その答えがフックの法則です。むずかしそうな名前ですが、中身は算数で習った「比例」とまったく同じ。図でつかめば、計算もグラフもすっきり読めます。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
フックの法則とは
→やり方
- ばねに加える力(おもりの重さ)を大きくすると、ばねはのびる。
- ばねののびは、加わる力に比例する(力が2倍ならのびも2倍)。
- だから のび = 決まった数 × 力 で計算できる。
これがフックの法則です。たとえば「 N の力でのびが cm」のばねなら、 N で cm、 N で cm……と、力に合わせてきれいにのびていきます。
まず「のび」をはっきりさせる
つまずきの第一歩は、ここです。フックの法則でいう「のび」は、ばね全体の長さではありません。
✓コツ
のび = おもりをつるしたあとの長さ - もとの長さ(自然長)
ばね全体の長さではなく、「もとよりどれだけ長くなったか」がのびです。
同じばねでも、 N で cm、 N で cm。力が 倍になると、のびもちょうど 倍。この「ぴったり比例する」が、フックの法則のいちばんの特徴です。
✓理解チェック①
力の単位「N(ニュートン)」
ばねを引く力=おもりの重さは、**N(ニュートン)**という単位ではかります。
✓コツ
質量 100g の物体にはたらく重力は、約 1N。
だから質量 g なら約 N、 g なら約 N の力でばねを引きます(地球上での目安)。
「g(グラム)」じゃなくて「N(ニュートン)」を使うのはどうして?
g は「物の量(質量)」の単位、N は「力」の単位だからだよ。ばねをのばすのは“引く力”だから、力の単位 N を使うんだ。地球上では「質量 g → 約 N」と決まっているから、おもりの質量さえわかれば力(N)にすぐ直せるよ。
✓理解チェック②
どうして「比例」なの?
ここが、このページのいちばん大事なところ。フックの法則は、算数の比例そのものです。
力を (N)、のびを (cm)とすると、表はこうなります。
| 力 (N) | 1 | 2 | 3 | 4 |
|---|---|---|---|---|
| のび (cm) | 2 | 4 | 6 | 8 |
を計算すると、、、……といつも同じ数 になります。この「決まった数」が比例定数。だから、
と書けます。 の形( が決まった数)——これがまさに比例です。
?どうして?
フックの法則 = 「のび = 決まった数 × 力」 = 比例
決まった数 は「 N でどれだけのびるか」を表します。上の例では ( N で cm のびるばね)。ばねが変われば、この数も変わります。
じゃあ、決まった数(比例定数)はどうやって見つけるの?
をすれば出るよ。たとえば「 N で cm のびた」なら、 だから決まった数は 。あとは にあてはめれば、 N のとき cm と、どんな力でも計算できるんだ。比例がわかっていれば、フックの法則はもう解けたも同然だよ。
✓理解チェック③
のび‐力グラフは「原点を通る直線」
力(横じく)とのび(たてじく)の関係をグラフにすると、原点(0,0)を通るまっすぐな直線になります。これは比例のグラフの特徴そのものです。
「力 のときはのびも (原点を通る)」「点がまっすぐ一直線に並ぶ」——この2つがそろっていれば、それは比例=フックの法則が成り立っている、というしるしです。グラフのかたむきが大きいほど、同じ力でよくのびる(やわらかい)ばねです。
✓理解チェック④
よくある間違い
✕よくある間違い
「のび」と「ばね全体の長さ」を同じものとして計算してしまう(全体 cm をそのまま「のび」にする)
のび = 今の長さ - もとの長さ。全体 cm・もと cm なら、のびは cm
比例しているのは「のび」と「力」です。問題で出てくる長さが「全体」なのか「のび」なのかを、まず読み分けましょう。また、おもりの質量(g)を、力の単位 N に直すのを忘れないように( g → 約 N)。
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:のびを求める)
「 N で cm のびる」ばねがあります。
- N の力を加えると、のびは何 cm?
- このばねの「決まった数(比例定数)」はいくつ?
答えと解説を見る
- のび = 決まった数 × 力 = → 12 cm
- N で cm のびるので、決まった数は 4(式にすると )
✏️ やってみよう②(標準:質量から力に直して求める)
「 N で cm のびる」ばねに、質量 g のおもりをつるしました。
- g のおもりがばねを引く力は、およそ何 N?
- ばねののびは何 cm?
答えと解説を見る
- 質量 g で約 N なので、 g は約 2N
- のび = → 10 cm(質量を N に直してから比例で計算)
✏️ やってみよう③(応用:表・全体の長さ)
あるばねで実験すると、下の表のようになりました。もとの長さ(自然長)は cm です。
| 力(N) | 1 | 2 | 3 |
|---|---|---|---|
| のび(cm) | 3 | 6 | 9 |
- このばねの決まった数を求め、 の形で式に表しなさい。
- N の力を加えたとき、ばね全体の長さは何 cm?
答えと解説を見る
- (どの列でも 、)。決まった数は で、式は 。
- のび = cm。全体の長さ = もとの長さ + のび = cm。「のび」と「全体の長さ」を区別するのがポイント。
家おうちの方へ
フックの法則のつまずきは、多くが2か所に集中します。①「のび」と「ばね全体の長さ」の混同、②おもりの質量(g)を力(N)に直す手順、です。まず「のび=今の長さ-もとの長さ」を口に出して確認させ、グラフや表では「全体」か「のび」かを毎回読み分けさせると安定します。そして最大のポイントは、これが算数の比例 y=axそのものだということ。「のび÷力=決まった数」と気づければ、理科の計算は算数の力でそのまま解けます。比例があいまいなら、一度小6の比例に戻るのが近道です。
ばねののびは、力にきれいに比例する——フックの法則は、むずかしい暗記ではなく「比例」を理科で見つけ直す単元です。算数で身につけた が、そのまま武器になります。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- フックの法則 = ばねののびは、加わる力(おもりの重さ)に比例する。
- 力の単位は N(ニュートン)。質量 100g の物体にはたらく重力は約 1N。
- 大事なのは「ばねののび」。のび = 今の長さ - もとの長さ(全体の長さではない)。
- のび = 決まった数 × 力。これは算数の比例 y=axそのもの。
- のび‐力のグラフは、原点を通る直線になる(比例のしるし)。
よくある質問
フックの法則とは何ですか?
フックの法則とは、ばねののびが、加わる力(おもりの重さ)に比例するという法則です。力が2倍になれば、のびも2倍になります。式にすると「のび=決まった数×力」で、算数で習う比例y=axとまったく同じ形です。
「のび」と「ばね全体の長さ」はどうちがうの?
のびとは、おもりをつるしたあとの長さから、もとの長さ(自然長)を引いた分のことです。たとえばもとの長さ10cmのばねが13cmになったら、のびは13−10=3cm。力に比例するのはばね全体の長さではなく「のび」なので、問題でどちらを聞かれているかを読み分けることが大切です。
なぜばねののびは力に比例するといえるの?
のび÷力を計算すると、いつも同じ数(比例定数)になるからです。たとえば1Nで2cm、2Nで4cm、3Nで6cmのびるばねは、どれものび÷力=2。この決まった数は「1Nで何cmのびるか」を表し、式はy=2xという比例になります。グラフにすると原点を通る直線になるのも、比例が成り立っているしるしです。
おもりの質量(g)は、どうやって力(N)に直すの?
地球上では、質量100gの物体にはたらく重力が約1N(ニュートン)です。だから200gなら約2N、500gなら約5N。ばねの計算では、まず質量をNに直してから「のび=決まった数×力」にあてはめます。