中学理科中学1年生物質・化学

密度の求め方(質量÷体積)|公式と単位 g/cm³ をやさしく

中1理科でつまずきやすい「密度」を、算数の「単位量あたり」とつなげて図解。密度=質量÷体積、単位g/cm³の意味、質量・体積を求める公式の変形、ものが水に浮くか沈むかの見分け方まで、図と例題でわかります。

このページのゴール

密度=質量÷体積の意味(1cm³あたりの質量)を理解し、密度・質量・体積を求め、浮き沈みを密度で説明できるようになる。

「鉄はしずむのに、なんで大きな鉄の船はうくの?」——その答えのカギが密度です。密度は中1理科でつまずきやすい単元ですが、じつは算数で習った「単位量あたりの大きさ」とまったく同じ考え方。図でつかめば、公式を丸暗記しなくても大丈夫です。

密度の求め方

やり方

  1. 質量(g)と体積(cm³)を調べる。
  2. 密度 = 質量 ÷ 体積 で計算する。
  3. 単位は g/cm³(グラム毎立方センチメートル)。

たとえば、質量 5454 g・体積 2020 cm³ の金属なら、

54÷20=2.754 \div 20 = 2.7

密度は 2.7 g/cm³。この値からアルミニウムだとわかります(あとで説明します)。

どうして「質量 ÷ 体積」なの?

密度とは「1cm³あたりの質量(重さ)」のこと。同じ大きさ(1cm³)で比べたときに、どれだけ中身がぎっしりつまっているかを表します。

全体:体積20cm³・質量54g1cm³ = 1マス = 2.7g(54 ÷ 20)

体積 2020 cm³ を「11 cm³ のマス 2020 個」と考え、全体の質量 5454 g を 2020 で割ると、1マスあたり 2.72.7 g。これが密度です。「1あたり」を出すために割る——算数の単位量あたりの大きさ(こみぐあい・1個あたりのねだん)と、まったく同じしくみです。

コツ

単位 g/cm³ は「g ÷ cm³」の形そのもの。単位を見れば「質量(g)を体積(cm³)で割る」とわかります。割る向きに迷ったら、単位を思い出しましょう。

セナちゃんのアイコン
セナ

体積が大きいほうが、密度も大きいんじゃないの?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

そこが勘ちがいしやすいところ! 密度は「大きさ」じゃなくて「1cm³あたりの重さ(つまり具合)」だよ。発泡スチロールは大きくても軽いから密度は小さい。鉄は小さくてもずっしり重いから密度は大きい。**大きさではなく“つまり具合”**を表すんだ。

理解チェック①

質量・体積を求める(公式の変形)

「密度 = 質量 ÷ 体積」の関係から、求めたいものに合わせて式を変えられます。下の三角形が便利です。

質量(g)密度(g/cm³)体積(cm³)横並び=かける/上÷下=わる

やり方

  • 密度を求める密度=質量÷体積\text{密度}=\text{質量}\div\text{体積}
  • 質量を求める質量=密度×体積\text{質量}=\text{密度}\times\text{体積}
  • 体積を求める体積=質量÷密度\text{体積}=\text{質量}\div\text{密度}

たとえば、密度 2.72.7 g/cm³ のアルミ 3030 cm³ の質量は 2.7×30=812.7\times 30=81 g。質量 158158 g・密度 7.97.9 g/cm³ の鉄の体積は 158÷7.9=20158\div 7.9=20 cm³ です。

理解チェック②

よくある間違い

よくある間違い

まちがい

体積 ÷ 質量 で計算してしまう(20÷5420\div 54)→ 単位が cm³/g になっておかしい

正しい

質量 ÷ 体積(54÷20=2.754\div 20=2.7)→ 単位は g/cm³

割る向きに迷ったら、**単位 g/cm³(=g ÷ cm³)**を思い出せばOK。また、密度は「大きさ(体積)」ではなく「1cm³あたりの重さ」である点にも注意しましょう。

浮くか沈むかは「密度」で決まる

ある液体に入れたとき、その液体より密度が小さいものは浮き、大きいものは沈みます。水の密度はおよそ 1.0 g/cm³

水の密度 = 1.0 g/cm³水面氷0.92浮く鉄7.9沈む

氷の密度は約 0.920.92 g/cm³ で水より小さいから、水に浮きます(氷山が浮くのもこのため)。鉄は 7.97.9 g/cm³ で水より大きいから沈みます。密度は物質ごとに決まっているので、密度を調べれば「何の物質か」を見分ける手がかりにもなります。

コツ

おもな物質の密度(g/cm³):木(杉)約0.4/氷0.92/水1.0/アルミ2.7/鉄7.9/銅8.9/金19.3。水(1.0)より小さいものは水に浮きます。

理解チェック③

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:密度を求める)

密度 = 質量 ÷ 体積 で求めましょう。

  1. 質量 9090 g、体積 5050 cm³ のロウソク。密度は?
  2. 質量 135135 g、体積 5050 cm³ の物体。密度は?
答えと解説を見る
  1. 90÷50=1.890\div 50=1.81.8 g/cm³
  2. 135÷50=2.7135\div 50=2.72.7 g/cm³(密度の表からアルミニウムと推測できます)

✏️ やってみよう②(標準:質量・体積を求める)

公式を変形して求めましょう。

  1. 密度 7.97.9 g/cm³ の鉄 55 cm³ の質量は?
  2. 質量 200200 g、密度 8.08.0 g/cm³ の金属の体積は?
答えと解説を見る
  1. 質量=密度×体積 = 7.9×5=39.57.9\times 5=39.539.5 g
  2. 体積=質量÷密度 = 200÷8.0=25200\div 8.0=2525 cm³

✏️ やってみよう③(応用:浮き沈み・物質の判別)

考えて答えましょう(水の密度は 1.01.0 g/cm³)。

  1. 質量 4848 g、体積 6060 cm³ の木のブロック。密度を求め、水に浮くか沈むか答えなさい。
  2. ある金属 2020 cm³ の質量が 5454 g だった。密度を求め、密度の表からどの金属か推測しなさい。
答えと解説を見る
  1. 密度 = 48÷60=0.848\div 60=0.80.8 g/cm³。水(1.0)より小さいので 浮く
  2. 密度 = 54÷20=2.754\div 20=2.72.7 g/cm³。表より アルミニウム。密度は物質ごとに決まっているので、見分ける手がかりになります。

おうちの方へ

密度のつまずきの正体は、多くが算数の「単位量あたりの大きさ」の理解不足です。「密度=1cm³あたりの質量」と言いかえ、単位量あたりに一度戻ると、すっと入ります。公式の割る向きは「単位 g/cm³(=g÷cm³)」から思い出させるのがコツ。さらに「大きい=密度が大きい」ではない(大きさではなく“つまり具合”)こと、浮き沈みは質量や体積そのものでなく密度の大小で決まることを押さえると、定着します。体積はメスシリンダーで「沈めて増えた水の量」で測れることも、実験とつなげて伝えてください。

密度がわかると、「なぜ浮くのか・沈むのか」「なぜ油と水が分かれるのか」が、ぜんぶ同じ1つの考え方で説明できます。理科の計算は、算数の「1あたり」の力がそのまま武器になります。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 密度 = 質量 ÷ 体積。単位は g/cm³(=「g ÷ cm³」の形そのまま)。
  • 密度は「1cm³あたりの質量」。算数の「単位量あたりの大きさ」と同じ考え方。
  • 質量 = 密度 × 体積、体積 = 質量 ÷ 密度(公式を変形)。
  • 液体より密度が小さいものは浮き、大きいものは沈む(水の密度は約 1.0 g/cm³)。
  • 密度は物質ごとに決まっているので、物質を見分ける手がかりになる。

よくある質問

密度とは何ですか?

密度とは、1cm3(1立方センチメートル)あたりの質量のことで、同じ大きさで比べたときにどれだけ中身がぎっしりつまっているかを表します。単位は g/cm3(グラム毎立方センチメートル)です。

密度の公式は何ですか?

密度=質量÷体積です。たとえば質量54g・体積20cm3の金属なら、54÷20=2.7で密度は2.7 g/cm3になります。質量を求めるときは密度×体積、体積を求めるときは質量÷密度と、公式を変形して使えます。

どうして密度は質量÷体積で求めるのですか?

密度は1cm3あたりの質量を知りたいので、全体の質量を体積で割って1あたりの量を出すからです。これは算数の単位量あたりの大きさ(1個あたりのねだんなど)とまったく同じ考え方です。割る向きに迷ったら、単位 g/cm3(=g÷cm3)を思い出せば、質量を体積で割るとわかります。

ものが水に浮くか沈むかは何で決まりますか?

液体より密度が小さいものは浮き、大きいものは沈みます。水の密度は約1.0 g/cm3なので、氷(約0.92)は浮き、鉄(7.9)は沈みます。浮き沈みは質量や体積そのものではなく、密度(1cm3あたりの重さ)の大小で決まります。

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