中学理科中学2年生物理
直列回路と並列回路|合成抵抗の求め方をやさしく【中2理科】
中2理科の「直列回路と並列回路」を図でやさしく。直列は電流がどこも同じで電圧が分かれること、並列は電圧がどこも同じで電流が分かれること、合成抵抗の求め方(直列は和・並列は各より小さい)、オームの法則を使った計算まで、回路図と例題で整理できます。
◎このページのゴール
直列回路・並列回路での電流と電圧の関係を理解し、合成抵抗を求めて、オームの法則で回路の電流・電圧・抵抗を計算できるようになる。
「直列だと電流が同じ? それとも電圧が同じ? どっちがどっちだっけ…」——回路は、直列と並列で「同じになるもの」が入れかわるので、こんがらがります。でも、通り道が1本か・枝分かれかを図で見れば、電流と電圧のどちらが分かれるかは一目でわかります。合成抵抗の計算も、オームの法則があればこわくありません。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
直列回路と並列回路のちがい
電流の通り道(回路)には2つのつなぎ方があります。1本道が直列、枝分かれが並列です。
直列は、電流が1本の道を通るので、どこを通る電流も同じ。並列は、電流が枝に分かれてから合流するので、枝のどちらにも同じ電圧がかかります。「直列は電流が同じ、並列は電圧が同じ」——まずこの1行を頭に入れましょう。
✓理解チェック①
直列回路——電流が同じ・電圧が分かれる
直列回路では、電流は1本道なのでどこでも同じ大きさ。いっぽう電圧は、各抵抗に分かれてかかり、その和が全体の電圧になります。
?どうして?
- 電流: はどこも同じ()。
- 電圧:(各抵抗の電圧の和)。
- 合成抵抗:(もとより大きくなる)。
たとえば Ω と Ω を直列につなぐと、合成抵抗は Ω。電源が V なら、流れる電流はオームの法則より A。このとき Ω には V、 Ω には V がかかり、和は V にもどります。
✓理解チェック②
並列回路——電圧が同じ・電流が分かれる
並列回路では、どの枝にも同じ電圧がかかります(全体の電圧と同じ)。電流は枝に分かれて流れ、その和が全体の電流です。
?どうして?
- 電圧: はどの枝も同じ()。
- 電流:(各枝の電流の和)。
- 合成抵抗:(もとのどの抵抗より小さくなる)。
たとえば Ω と Ω を並列につなぐと、 より Ω。もとの Ω より小さい Ω になります。道(通り道)が増えると電流が流れやすくなる、とイメージするとわかりやすいです。
抵抗を増やしたのに、合成抵抗が小さくなるの? なんだか変な感じ!
いい感覚だね。直列は「道を一直線につなぐ」から、通る道が長くなって抵抗が増える。でも並列は「道を増やす」イメージなんだ。レジが1台から2台に増えると行列がはけやすくなるよね。電流も、通り道が増えるほど流れやすくなる=全体の抵抗は小さくなる。だから並列の合成抵抗は、もとのどれよりも小さくなるんだよ。
✓理解チェック③
合成抵抗を使った計算
合成抵抗が出せれば、回路全体を1つの抵抗とみなしてオームの法則 で計算できます。
✓コツ
手順は3つ。①つなぎ方(直列か並列か)を見分ける。②合成抵抗を求める(直列は和/並列は )。③オームの法則で全体の電流などを求める。
たとえば V の電源に Ω と Ω を並列につなぐと、合成抵抗は Ω。全体の電流は A。これは各枝( A)の和( A)と一致します。
✓理解チェック④
よくある間違い
✕よくある間違い
並列の合成抵抗を、直列と同じように (和)で求めてしまう
並列は 。求めた はもとのどの抵抗より小さくなる
もう1つは「直列で電圧が同じ/並列で電流が同じ」と逆に覚えること。直列=電流が同じ(電圧が分かれる)/並列=電圧が同じ(電流が分かれる)。回路図で「1本道か枝分かれか」を見て、分かれるほうを思い出しましょう。
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:合成抵抗)
合成抵抗を求めましょう。
- Ω と Ω を直列につないだとき。
- Ω と Ω を並列につないだとき。
答えと解説を見る
- 直列は和。 → 50 Ω。
- 並列は → → 12 Ω(もとより小さい)。
✏️ やってみよう②(標準:直列の電流と電圧)
Ω と Ω を直列につなぎ、電源を V にしました。
- 流れる電流は何 A?
- Ω にかかる電圧は何 V?
答えと解説を見る
- 合成抵抗 Ω。 → 2 A。
- → 80 V( Ω には V、和は V)。
✏️ やってみよう③(応用:並列の電流)
V の電源に、 Ω と Ω を並列につなぎました。
- 合成抵抗は何 Ω?
- 全体に流れる電流は何 A?
答えと解説を見る
- → 25 Ω。
- → 4 A(各枝 A の和)。
家おうちの方へ
回路のつまずきは、ほぼ「直列と並列で“同じになるもの”が入れかわる」ことの混乱です。「直列=電流が同じ(電圧が分かれて和)/並列=電圧が同じ(電流が分かれて和)」を、回路図の「1本道/枝分かれ」と結びつけて覚えさせてください。合成抵抗は、直列が和(大きくなる)、並列は (もとより小さくなる)。並列で小さくなるのは「道が増えて流れやすくなる」イメージ(レジが増えると行列がはける)で納得しやすいです。あとはオームの法則で計算するだけ。計算でつまずくなら、まずオームの法則に戻るのが近道です。
直列は電流が同じ、並列は電圧が同じ。合成抵抗は直列が和、並列は道が増えて小さくなる。——この2つをつかめば、どんな回路もオームの法則で読み解けるようになります。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 直列回路=電流の通り道が1本。電流はどこも同じ、電圧は各抵抗に分かれて和になる。
- 並列回路=通り道が枝分かれ。電圧はどこも同じ、電流は枝に分かれて和になる。
- 直列の合成抵抗 = R₁+R₂(もとより大きい)。
- 並列の合成抵抗は 1/R = 1/R₁+1/R₂(もとのどの抵抗より小さい)。
- 各部分はオームの法則 V=R×I で計算できる。
よくある質問
直列回路と並列回路のちがいは何ですか?
直列回路は電流の通り道が1本の回路、並列回路は通り道が枝分かれしている回路です。直列は電流がどこも同じで、電圧が各抵抗に分かれて和になります。並列は電圧がどこも同じで、電流が枝に分かれて和になります。
合成抵抗の求め方(公式)は?
直列の合成抵抗は R=R1+R2 で、各抵抗の和になり、もとより大きくなります。並列の合成抵抗は 1÷R=1÷R1+1÷R2 で求め、もとのどの抵抗より小さくなります。合成抵抗を出せば、回路全体を1つの抵抗とみなして、オームの法則 V=R×I で計算できます。
なぜ並列に抵抗を増やすと、合成抵抗は小さくなるのですか?
並列につなぐことは、電流の通り道(道)を増やすことだからです。レジが1台から2台に増えると行列がはけやすくなるように、通り道が増えるほど電流が流れやすくなり、全体の抵抗は小さくなります。そのため並列の合成抵抗は、もとのどの抵抗より小さくなります。
20オームと30オームをつなぐと、合成抵抗は直列と並列でそれぞれいくつですか?
直列は和なので、20+30=50オームになります。並列は 1÷R=1÷20+1÷30=5/60 より R=12オームで、もとの20オームより小さくなります。直列は大きく、並列は小さくなるのが特ちょうです。