小学理科小学4年生生物
季節と生物|気温の変化と動物・植物の1年【小4理科】
小4理科の「季節と生物」を図解でやさしく。春・夏・秋・冬で気温が変わり、それにつれて植物の成長や動物の活動が変わること、サクラの木の四季、冬の越し方(冬眠・落葉・たまご・さなぎ)まで、図と記録の例でわかります。気温の変化と生き物のつながりがつかめます。
◎このページのゴール
季節によって気温が変わり、それにつれて植物の成長や動物の活動が変わることを理解し、1年の変化を気温と結びつけて読み取れるようになる。
「春になると虫が増えるのはなぜ?」「冬に葉っぱが落ちるのはどうして?」——その答えは、ぜんぶ気温の変化にあります。この単元では、四季で気温が変わると、植物の成長や動物の活動もいっしょに変わることを、サクラの木や生き物の様子で見ていきます。1年の変化を「気温」とつなげて見られるようになります。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
季節で気温が変わる
日本には、春・夏・秋・冬の4つの季節があります。気温は、春から夏に向かって高くなり、秋から冬に向かって低くなります。夏がいちばん暑く、冬がいちばん寒くなります。
このように、気温は1年をかけて山なりに変わります。そして、この気温の変化に合わせて、植物も動物も様子を変えていきます。気温が高い季節ほど、生き物の活動はさかんになるのがポイントです。
✓理解チェック①
サクラの木で見る四季
1本のサクラの木を1年見ていくと、季節ごとに姿が大きく変わります。気温が上がる春に芽や花が出て、暖かい夏に緑の葉がしげり、気温が下がる秋に葉が色づき、寒い冬には葉を落として枝だけになります。
同じ木でも、季節で「芽・花 → 緑の葉 → 紅葉・実 → 枝だけ」と変わっていきます。これは木が気温に合わせて成長や葉のつき方を変えているからです。秋にイチョウやモミジが色づくのも、ドングリやカキの実がなるのも、同じ「秋のしるし」です。
冬に葉っぱを落とすって、木にとって損じゃないの?
それがね、寒くて日ざしの少ない冬は、葉をつけたままだと水が足りなくなって不利なんだ。だから多くの木は、葉を落としてエネルギーを使わずに、じっと冬をこすんだよ。そして暖かい春がくると、また芽を出してやり直す。冬に葉を落とす木を「落葉樹(らくようじゅ)」というよ。マツやスギのように、冬も緑の葉をつけたままの木(常緑樹)もあるんだ。
✓理解チェック②
動物や虫は季節でどう変わる?
動物や虫も、気温に合わせて活動を変えます。暖かい春から夏は、虫や動物の活動がさかんになり、数も増えます。寒い冬は、活動が少なくなります。気温が高いほど、生き物は元気に動けるのです。
たとえばカエルやヘビは暖かくなると出てきて、寒くなると土の中などにかくれます。チョウやバッタなどの虫も、夏にたくさん見られ、冬はほとんど見かけません。ツバメは暖かい春に日本へやってきて、巣を作りひなを育て、寒くなる秋には南のほうへわたっていきます。みんな気温の変化に合わせて活動を変えているのです。
✓理解チェック③
生き物の冬のこし方
寒い冬を、生き物はそれぞれのやり方でのりこえます。冬に活動が少なくなるのは、生き物が気温の低い冬をうまくこすためのくふうです。
冬のこし方には、いろいろな種類があります。
→やり方
- 落葉樹(サクラ・イチョウなど)…葉を落として、枝だけで冬をこす。
- カエル・ヘビ・カメ…土の中や水底にもぐって、ほとんど動かずにすごす(冬眠)。
- こん虫…種類によって冬のこし方がちがう。たまご(カマキリ・バッタ)、さなぎ(モンシロチョウ)、よう虫(カブトムシ)、成虫(テントウムシ)など。
- ツバメなどわたり鳥…寒くなる前に、暖かい南のほうへ移動する。
どれも「気温の低い冬をどうのりこえるか」というくふうです。そして暖かい春がくると、たまごからかえったり、冬眠から目ざめたりして、また活動を始めます。
✓理解チェック④
よくある間違い
✕よくある間違い
「季節で生き物が変わるのは、なんとなく」。気温と結びつけずに、ばらばらに覚えてしまう。また「生き物はみんな同じやり方で冬をこす」と思ってしまう。
生き物の変化のもとは気温。暖かい季節は活発、寒い季節はおとなしくなる。冬のこし方は生き物によってちがい、落葉・冬眠・たまご・さなぎ・わたりなどがある。
「春になったから」ではなく、「気温が上がったから虫や動物が活発になる」と、原因をつなげて考えるのがコツです。冬のこし方も、生き物ごとにちがうことをおさえましょう。
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:季節と気温)
つぎの( )に、季節(春・夏・秋・冬)を入れましょう。
- 1年でいちばん気温が高いのは( )。
- 1年でいちばん気温が低いのは( )。
- 気温が上がって、サクラの花がさくのは( )。
答えと解説を見る
- 夏(いちばん暑い)
- 冬(いちばん寒い)
- 春(暖かくなって芽や花が出る)
気温は春から夏に向かって高くなり、秋から冬に向かって低くなります。
✏️ やってみよう②(標準:生き物の様子)
つぎの様子は、どの季節のことですか。春・夏・秋・冬から選びましょう。
- ツバメがたくさんのひなを育て、バッタやチョウがさかんに活動する。
- イチョウの葉が黄色く色づき、ドングリやカキの実がなる。
- カエルやヘビが土の中でじっとして、虫もほとんど見られない。
答えと解説を見る
- 夏(気温が高く、活動がいちばんさかん)
- 秋(葉が色づき、実がなる)
- 冬(気温が低く、活動が少ない)
生き物の活発さは、気温の高さとつながっています。
✏️ やってみよう③(応用:冬のこし方)
つぎの生き物は、おもにどのようにして冬をこしますか。線でむすぶつもりで、ア〜エから選びましょう。
- サクラ 2. カエル 3. カマキリ 4. ツバメ
ア たまごのすがたで冬をこす
イ 葉を落として枝だけで冬をこす
ウ 暖かい南のほうへ移動する
エ 土の中などで冬眠する
答えと解説を見る
- サクラ → イ(落葉して枝だけ)
- カエル → エ(土の中などで冬眠)
- カマキリ → ア(たまごで冬をこす)
- ツバメ → ウ(南へわたる)
冬のこし方は生き物によってちがいます。どれも「寒い冬をうまくこす」ためのくふうです。
家おうちの方へ
「季節と生物」のつまずきは、おもに2つです。1つは変化のもとが「気温」だと結びつかないこと。「春だから虫が増える」で止めず、「暖かく(気温が高く)なったから活発になる」と、原因を気温に結びつけて言わせると理解が深まります。もう1つは冬のこし方の混同。「みんな同じように冬眠する」と思いがちですが、実際は木は落葉、カエルは冬眠、こん虫は種類ごとにたまご・さなぎ・成虫など、やり方がちがいます。家の近くの1本の木や花だんを決めて、月に一度、気温と様子を写真や絵で記録するのがいちばんの近道です。1年つづけると、「気温と生き物がつながっている」ことを子ども自身が発見できます。
季節と生物は、「気温が変わると、植物の成長や動物の活動も変わる」——これが芯です。春の芽、夏のしげり、秋の実と紅葉、冬の落葉や冬眠。1年の変化を気温とつなげて見ると、身のまわりの自然がぐっとおもしろくなります。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 季節(春・夏・秋・冬)で気温が変わり、それにつれて生き物の様子も変わる。
- 春は芽や花が出て、虫や動物が活発に。夏は大きく成長して活動さかん。
- 秋は実がなり、葉が色づく。冬は葉が落ち、動物は冬眠やたまご・さなぎで冬をこす。
- 気温が高い季節ほど、生き物の活動はさかんになる。気温と生き物の様子は深くつながっている。
- 同じ場所を1年つづけて記録すると、季節と生き物の変化に気づける。
よくある質問
季節と生物とは何を学ぶ単元ですか?
季節(春・夏・秋・冬)で気温が変わり、それにつれて植物の成長や動物の活動も変わることを学ぶ単元です。気温は春から夏に高くなり、秋から冬に低くなります。気温が高い季節ほど、生き物の活動はさかんになります。
なぜ春になると虫や動物が活発になるのですか?
気温が上がって暖かくなるからです。生き物の活動のもとは気温で、暖かい春から夏は虫や動物の活動がさかんになり数もふえ、寒い冬は活動が少なくなります。「春だから」ではなく「気温が高くなったから」と、原因を気温に結びつけて考えるのがコツです。
生き物はみんな同じように冬をこすのですか?
いいえ、冬のこし方は生き物によってちがいます。サクラなどの落葉樹は葉を落として枝だけで冬をこし、カエルやヘビは土の中などで冬眠します。こん虫は種類によってたまご・さなぎ・よう虫・成虫とちがうすがたでこし、ツバメなどのわたり鳥は暖かい南のほうへ移動します。
季節と生物の変化に気づくには、どうすればよいですか?
同じ場所の1本の木や花だんを決めて、月に一度、気温といっしょに様子を写真や絵で記録するのがいちばんの近道です。1年つづけると、いつ芽が出た・いつ虫がふえたを、気温と結びつけて読み取れます。「気温が変わると生き物の様子も変わる」ことを自分で発見できます。