小学理科小学4年生物理

ものの温度と体積|あたためると大きくなる・空気>水>金属【小4理科】

小4理科「ものの温度と体積」を図解でやさしく。空気・水・金属はあたためると体積が大きくなり冷やすと小さくなること、体積の変わり方は空気がいちばん大きく金属はごくわずかなこと、金属の球と輪の実験まで、試験管の石けん膜の図と実験例でわかります。中学の状態変化へつながります。

このページのゴール

「空気・水・金属は、あたためると体積が大きくなり、冷やすと小さくなること」と「体積の変わり方は空気がいちばん大きく金属はごくわずかなこと」を理解し、金属の球と輪の実験を説明できるようになる。

夏、ペットボトルがパンパンにふくらんでいたこと、ありませんか? じつは、空気も水も金属も、あたためると体積(大きさ)が大きくなり、冷やすと小さくなるのです。この単元では、「何が・どれくらい変わるのか」を、試験管や金属の球の実験で図を見ながら確かめていきます。ここがわかると、夏のレールやふたが開かないびんのなぞも解けるようになります。

あたためると体積が大きくなる・冷やすと小さくなる

試験管の口に石けんのまくをはって、手であたためてみます。すると、中の空気がふくらんで、まくがプクッと上にふくらみます。冷やすと、空気が小さくなって、まくは下にへこみます。

あたためる冷やすまくがふくらむまくがへこむ

これは、中の空気の体積(大きさ)が変わったしるしです。空気だけでなく、水も金属も同じで、あたためると体積が大きくなり、冷やすと小さくなります。「温度が上がると大きく、温度が下がると小さく」——これがこの単元の芯です。

理解チェック①

体積の変わり方は「空気 > 水 > 金属」

同じだけあたためても、体積の変わり方は、ものの種類でまったくちがいます。いちばん大きく変わるのが空気、つぎが、いちばん変わりにくいのが金属です。

同じだけあたためると…空気大きく少し金属ごくわずか

矢印の長さが、ふくらみ方の大きさです。空気は目で見てはっきりわかるほど大きく変わり、はそれより小さく、金属はごくわずか(じっと見てもわからないくらい)しか変わりません。順番は 空気 > 水 > 金属 とおぼえましょう。

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セナ

金属って、あたためてもぜんぜん変わらないように見えるよ?

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ホクト先生

そう見えるよね。でも、金属もほんのちょっとだけ大きくなっているんだ。目では見えないくらい小さい変化だけど、たしかに変わっている。だから「金属は変わらない」じゃなくて「金属はごくわずかに変わる」が正しいよ。次の「金属の球と輪」の実験を使うと、その小さな変化が目で見えるようになるんだ。

理解チェック②

金属の球と輪の実験

金属の小さな変化を、目で見えるようにするのがこの実験です。ちょうど輪を通る大きさの金属の球を用意します。ふつうの温度では、球はスッと輪を通りぬけます。

ふつう・冷たい穴をすとんと通るあたためるふちにつかえて通らないあたためた球はふくらんで通れない

ところが、球を火(アルコールランプなど)であたためると、球の体積が少し大きくなって、さっきまで通っていた輪につかえて通らなくなります。そのまま冷ますと、球はもとの大きさにもどり、また輪を通りぬけます。金属のごくわずかな変化が、こうして目で見えるのです。

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セナ

球だけあたためたんだよね。輪のほうは何もしてないのに、通らなくなるの?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

そうなんだ。輪はそのままで、球だけがふくらんだから、つかえて通らなくなる。逆に、輪のほうをあたためると、輪の穴も少し大きくなるよ。金属はあたためると、すき間や穴もふくめて全体が大きくなるんだ。だから、かたく閉まったびんのふた(金属)をあたためると、ふたが少しゆるんで開けやすくなるんだよ。

理解チェック③

よくある間違い

よくある間違い

まちがい

「あたためると体積がへる」と逆におぼえる/「水や金属はあたためても変わらない」と思う/「あたためると重くなった」と思う

正しい

あたためると体積はふえる(冷やすとへる)。水も金属も変わる(変わり方は 空気>水>金属)。変わるのは体積だけで、重さ(ものの量)は変わらない

あたためてふくらんでも、ものの量(つぶの数)はふえていないので、重さは変わりません。変わるのは「大きさ(体積)」だけ。これは小3で習った「形を変えても重さは変わらない」と同じ考え方です。

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:あたためる・冷やす)

つぎの文の( )に「大きく」「小さく」のどちらかを入れましょう。

  1. 空気をあたためると、体積は( )なる。
  2. 水を冷やすと、体積は( )なる。
答えと解説を見る
  1. 大きく(あたためると体積はふえる)
  2. 小さく(冷やすと体積はへる)

空気・水・金属のどれでも、「あたためると大きく・冷やすと小さく」は同じです。

✏️ やってみよう②(標準:変わり方をくらべる)

空気・水・金属の入れものを、同じくらいあたためました。

  1. 体積の変わり方がいちばん大きいのはどれ?
  2. いちばん変わりにくい(ごくわずかしか変わらない)のはどれ?
答えと解説を見る
  1. 空気(目で見てはっきりわかるほど大きく変わる)
  2. 金属(じっと見てもわからないくらい、ごくわずか)

変わり方は、いつも 空気 > 水 > 金属 の順です。

✏️ やってみよう③(応用:球と輪・重さ)

つぎの文が正しければ◯、まちがっていれば×をつけましょう。

  1. 「輪を通っていた金属の球をあたためると、輪を通らなくなる」
  2. 「金属はあたためても、まったく体積が変わらない」
  3. 「空気をあたためてふくらませると、空気の重さが重くなる」
答えと解説を見る
  1. …球がふくらんで、輪につかえて通らなくなる。
  2. ×…金属も、ごくわずかだが体積が変わる。
  3. ×…ふくらんでも、ものの量(つぶの数)は同じなので、重さは変わらない。

「変わるのは体積(大きさ)だけ、重さは変わらない」が、この単元のいちばん大事なところです。

おうちの方へ

「ものの温度と体積」のつまずきは、ほぼ3つです。1つは大きくなる向き。「あたためると体積がふえる(冷やすとへる)」を、逆におぼえてしまう子がいます。夏のペットボトルや、湯につけたびんのふたなど、身近な例で「のびる=大きくなる」と結びつけてあげてください。2つめは変わり方の順番。金属の変化は目で見えにくいので「金属は変わらない」と思いがちですが、正しくは「空気 > 水 > 金属で、金属もごくわずかに変わる」です。びんのふたや空気と水の体験とつなげると納得します。3つめは重さとの混同。ふくらんでも重さは変わらない(変わるのは体積だけ)——これは小3のものと重さと同じ考え方だと確かめてください。

ものの温度と体積は、「あたためると大きく・冷やすと小さく」「変わり方は空気>水>金属」「変わるのは体積だけで重さは変わらない」——この3つが芯です。金属の球と輪の実験で、目に見えない小さな変化まで確かめられます。この考え方が、中学の状態変化の土台になります。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 空気・水・金属は、あたためると体積が大きくなり、冷やすと体積が小さくなる。
  • 体積の変わり方の大きさは 空気 > 水 > 金属(空気がいちばん大きく、金属はごくわずか)。
  • 金属の球は、あたためるとふくらんで、それまで通っていた輪を通らなくなる
  • 変わるのは体積(大きさ)だけ重さ(ものの量)は変わらない
  • 「温度で体積が変わる」考えは、中学の状態変化へとつながる。

よくある質問

ものの温度と体積には、どんなきまりがありますか?

空気・水・金属は、あたためると体積(大きさ)が大きくなり、冷やすと小さくなります。体積の変わり方の大きさは、空気がいちばん大きく、次が水、金属はごくわずかで、空気>水>金属の順です。変わるのは体積だけで、重さ(ものの量)は変わりません。

あたためて体積が大きくなると、重さも重くなりますか?

いいえ、重さは変わりません。あたためてふくらんでも、ものの量(つぶの数)はふえていないので、変わるのは大きさ(体積)だけです。これは小3で習った「形を変えても重さは変わらない」と同じ考え方です。

金属の球と輪の実験では、なぜ球が輪を通らなくなるのですか?

金属もあたためると体積が大きくなるからです。輪をちょうど通る大きさの球を火であたためると、球が少しふくらんで、それまで通っていた輪につかえて通らなくなります。そのまま冷ますと、球はもとの大きさにもどり、また輪を通りぬけます。

金属はあたためても体積が変わらないのですか?

いいえ、金属もあたためると体積が大きくなります。ただし変わり方はごくわずかで、じっと見てもわからないくらいです。「金属は変わらない」ではなく「金属はごくわずかに変わる」が正しく、球と輪の実験を使うと、その小さな変化が目で見えます。

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