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花から実へ(受粉)|花のつくりと種子のでき方【小5理科】

小5理科「花から実へ」を図解でやさしく。おしべ・めしべ・花びら・がくの花のつくり、おしべの花粉がめしべの先につく「受粉」、受粉するとめしべのもとがふくらんで実になり中に種子ができること、受粉しないと実ができないこと、花粉を運ぶ虫や風まで、図と例題でわかります。

先に答え

花にはおしべ・めしべ・花びら・がくがあり、おしべの先の花粉がめしべの先につくことを受粉といいます。受粉するとめしべのもとがふくらんで実になり、その中に種子ができます受粉しないと実も種子もできません——つぼみにふくろをかけて受粉させない実験で確かめられます。

このページのゴール

花のつくり(おしべ・めしべ・花びら・がく)を知り、受粉によってめしべのもとが実になり中に種子ができること、受粉しないと実ができないことを説明できるようになる。

「花がさいたあと、どうして実や種ができるの?」——その答えが受粉です。むずかしそうな言葉ですが、しくみはとてもシンプル。「花のつくり」と「花粉がめしべにつくこと」の2つを図で見れば、すっとわかります。

花のつくり(おしべ・めしべ・花びら・がく)

多くの花は、外がわから順に がく → 花びら → おしべ → めしべ でできています。まん中にあるのがめしべ、そのまわりを囲むのがおしべです。

やり方

  1. めしべ…花のまん中に1本。先(柱頭)に花粉がつき、もとは実になる。
  2. おしべ…めしべのまわりに何本もある。先(やく)で花粉をつくる。
  3. 花びら…虫を呼んだり、おしべ・めしべを守ったりする。
  4. がく…いちばん外がわ。つぼみのときに中身を守る。

花の断面を、写真で見てみよう

写真の番号と、下の説明を見くらべよう

淡いピンク色の花を縦に切り、中央のめしべ、その周囲のおしべ、花びら、がく、めしべのもとを見えるようにした実写イメージ12344
1

花びら虫を呼び、中を守る

2

がくつぼみの中を守る

3

おしべ(何本も)先の「やく」で花粉をつくる

4

めしべ(中央に1本)先は柱頭、もとは実になる

まん中の1本がめしべ。そのまわりを、何本ものおしべが囲んでいます。

まん中の1本がめしべ、まわりの何本かがおしべ。ここをまず見分けられれば、このあとの「受粉」がよくわかります。アサガオやアブラナなど、1つの花にめしべもおしべもそろっている花が多いです(ヘチマやカボチャのように、おばな・めばなに分かれる花もあります)。

理解チェック1

受粉とは(花粉がめしべにつくこと)

おしべの先(やく)でできた花粉が、めしべの先(柱頭)につくこと受粉 といいます。受粉は、花が実や種子をつくるための、いちばん大事な出来事です。

花粉をつくる場所と、つく場所

黄色い花粉のつぶまで、実物で見てみよう

左に黄色い花粉がたくさん付いたおしべのやく、右に花粉が付着した緑色のめしべの柱頭を並べた実写接写イメージ12
1

おしべの「やく」花粉をつくる

花粉が運ばれる
2

めしべの「柱頭」花粉がつく

おしべの花粉 → めしべの柱頭につく = 受粉

おしべの花粉 → めしべの柱頭につく = 受粉

ポイントは2つ。花粉をつくるのはおしべ、花粉がつくのはめしべです。「おしべの花粉 → めしべの柱頭」という向きをまちがえないようにしましょう。花粉がめしべの先にとどいて、はじめて受粉となります。

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セナ

花粉って、おしべでできるんだよね? それがめしべにつけば受粉ってこと?

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ホクト先生

そのとおり! おしべの先(やく)でできた花粉が、めしべの先(柱頭)につくのが受粉だよ。「めしべで花粉ができる」とまちがえやすいけど、花粉をつくるのはおしべ。受粉は、おしべからめしべへ、という一方向なんだ。この向きさえつかめば、このあとの「実ができる話」もスッと入るよ。

理解チェック2

受粉すると、めしべのもとが実になる

受粉が起こると、めしべのもとがだんだん大きくふくらんで、やがてになります。そして、その実の中に種子ができます。受粉しないと、めしべのもとはふくらまず、実も種子もできません

受粉した花が、実になるまで

リンゴの花と実を、左から順に見てみよう

左から、受粉したリンゴの花、花びらがしおれてめしべのもとがふくらんだ状態、種子が見えるよう縦に切った若いリンゴを並べた実写イメージ123
1

受粉する柱頭に花粉がつく

2

もとがふくらむだんだん大きくなる

3

実になる中に種子ができる

実になる部分めしべのもと → 実種子ができる場所実の「中」

「めしべのもと → ふくらむ → 実」「実の中に種子」という流れが大切です。たとえばリンゴやミカンの実は、もとはめしべのもとがふくらんだもの。実をわると中にが入っているのは、このためです。

セナちゃんのアイコン
セナ

じゃあ、受粉しなかったら、実はできないの?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

そう、受粉しないと実も種子もできないんだ。受粉して、はじめてめしべのもとがふくらみはじめる。これをたしかめる実験では、つぼみのうちにふくろをかぶせて、受粉する花としない花を比べるんだよ。受粉した花だけが実をつけて、しなかった花は実ができない——これで「実をつくるには受粉が必要」とわかるんだ。

理解チェック3

花粉はどうやって運ばれる?(虫と風)

おしべの花粉は、ひとりでにめしべへ移るわけではありません。多くの花は、こん虫の力を借りて花粉を運んでもらいます。

コツ

  • こん虫が運ぶ花(虫が運ぶ)…アサガオ・ヒマワリ・アブラナ・タンポポなど。みつのにおいや色あざやかな花びらで虫を呼び、虫の体について花粉が運ばれる。
  • 風が運ぶ花(風が運ぶ)…トウモロコシ・イネ・マツ・スギなど。目立つ花びらは少なく、軽い花粉をたくさん飛ばして風にのせる。
虫が運ぶ花色・みつで虫を呼ぶ風が運ぶ花軽い花粉が風で飛ぶ

色あざやかでみつのある花は、虫を呼んで花粉を運んでもらいます。いっぽう、トウモロコシやスギのように花びらが目立たない花は、軽い花粉をたくさん飛ばしてにのせます。春に飛ぶスギ花粉も、じつは風で運ばれる花粉なのです。

理解チェック4

よくある間違い

よくある間違い

まちがい

「めしべの花粉がおしべにつくのが受粉」「受粉しなくても実はできる」「種子は実の外についている」と覚えてしまう

正しい

受粉はおしべの花粉 → めしべの柱頭受粉しないと実(種子)はできない。種子は実のにできる

迷ったら「花粉をつくるのはおしべ、つく先はめしべ」「受粉して、はじめてめしべのもとがふくらんで実になり、そのに種子ができる」と確認しましょう。向き(おしべ→めしべ)と、種子の場所(実の中)が、とくにまちがえやすいところです。

やってみよう(練習問題)

やってみよう①(基本:花のつくりと受粉)

次の問いに答えましょう。

  1. 花のまん中にあって、もとが実になる部分の名前は?
  2. 花粉をつくる部分(先を「やく」という)の名前は?
  3. おしべの花粉が、めしべの先(柱頭)につくことを何という?
答えと解説を見る
  1. めしべ(まん中。先は柱頭、もとは実になる)
  2. おしべ(めしべのまわり。先のやくで花粉をつくる)
  3. 受粉(おしべの花粉がめしべの柱頭につくこと)

花粉をつくるのはおしべ、つく先はめしべ、という向きをおさえましょう。

やってみよう②(標準:受粉のあとの変化)

受粉したあとの変化を考えます。

  1. 受粉すると、めしべの「もと」はどうなりますか。
  2. ふくらんだもとは、やがて何になりますか。
  3. その中には何ができますか。
答えと解説を見る
  1. ふくらむ(大きくなりはじめる)
  2. になる
  3. 種子ができる(実のにできる)

「めしべのもと → ふくらむ → 実 → 中に種子」の流れで覚えると、まちがえません。

やってみよう③(応用:実験と花粉の運ばれ方)

考えて答えましょう。

  1. アサガオのつぼみに2つともふくろをかぶせ、片方だけ花がさいたら受粉させ、もう片方は受粉させませんでした。実ができるのはどちらですか。その理由も書きなさい。
  2. トウモロコシやスギの花粉は、おもに何によって運ばれますか。アサガオやアブラナとのちがいも書きなさい。
答えと解説を見る
  1. 受粉させたほうに実ができる。受粉しないとめしべのもとはふくらまず、実(種子)ができないから。ふくろをかぶせるのは、ほかの花粉が自然につくのを防ぎ、「受粉あり・なし」だけを比べるためです。
  2. トウモロコシやスギはが運ぶ(風が運ぶ花)。軽い花粉をたくさん飛ばします。アサガオやアブラナはこん虫が運ぶ(虫が運ぶ花)で、色あざやかな花びらやみつで虫を呼びます。

おうちの方へ

「花から実へ」のつまずきは、たいてい3つです。1つめは受粉の向き。「おしべの花粉が、めしべの先(柱頭)につく」という一方向で、花粉をつくるのはおしべだと押さえれば混乱しません。2つめは受粉と実の関係。「受粉しないと実(種子)はできない」という因果が大事で、つぼみにふくろをかけて受粉あり・なしを比べる実験とセットで理解させると定着します。3つめは種子の場所。種子は実の「中」にできます。リンゴやミカン、トマトを切って、めしべのもとがふくらんだのが実で、その中に種があることを実物で見せると一気に納得します。受粉でできた種子は、あわせて学ぶと一周つながる発芽と成長へ、特ちょうの伝わり方は中学の遺伝へと続きます。

花から実へ、の芯は「花のつくりを見分ける」「おしべの花粉がめしべにつく=受粉」「受粉するとめしべのもとがふくらんで実になり、中に種子ができる」の3つだけ。この流れがつながると、身のまわりのくだものや野菜が、ぜんぶ「受粉のあと」だと見えてきます。

中学では「めしべのもと」を子房、その中の粒を胚珠と呼び、子房→果実・胚珠→種子と対応づけます。くわしくは中1の花のつくりとはたらきへ。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 花には おしべ・めしべ・花びら・がく がある。
  • おしべの先(やく)の花粉が、めしべの先(柱頭)につくことを 受粉 という。
  • 受粉すると、めしべのもとがふくらんで実になり、その中に 種子 ができる。
  • 受粉しないと、実(種子)はできない
  • 花粉は、こん虫(虫が運ぶ花)や (風が運ぶ花)によって運ばれる。

よくある質問

受粉とは何ですか?

おしべの先(やく)でできた花粉が、めしべの先(柱頭)につくことを受粉といいます。花粉をつくるのはおしべ、花粉がつく先はめしべで、「おしべの花粉→めしべの柱頭」という一方向です。受粉は、花が実や種子をつくるための、いちばん大事な出来事です。

受粉すると、なぜ実や種子ができるのですか?

受粉が起こると、めしべのもとがだんだん大きくふくらんで実になり、その実の中に種子ができるからです。受粉しないと、めしべのもとはふくらまず、実も種子もできません。リンゴやミカンの実の中に種があるのは、めしべのもとがふくらんで実になったためです。

受粉は、めしべの花粉がおしべにつくことですか?

いいえ、逆です。花粉をつくるのはおしべで、その花粉がめしべの先(柱頭)につくのが受粉です。「めしべで花粉ができる」とまちがえやすいですが、受粉はおしべからめしべへ、という一方向です。また、種子は実の外ではなく、実の中にできます。

花粉は、どうやってめしべまで運ばれるのですか?

多くの花は、こん虫や風の力を借りて花粉を運びます。アサガオやアブラナなどは、色あざやかな花びらやみつで虫を呼び、虫の体について花粉が運ばれます(虫が運ぶ花)。トウモロコシ・イネ・スギなどは、目立つ花びらが少なく、軽い花粉をたくさん飛ばして風にのせます(風が運ぶ花)。

この単元でつまずいたとき、家庭でできること

  1. 植物の発芽と成長(小5理科)に戻る
    つまずきの原因は、たいてい1つ前の単元にあります。まずそこを確かめてください。
  2. 説明役を、外部にまかせる
    教える側が説明しきれないときは、無料体験のある外部のサービスで様子を見る方法もあります。
#花から実へ#受粉#おしべめしべ#種子#小5理科