小学理科小学5年生生物

植物の発芽と成長|発芽の条件・成長に必要なもの【小5理科】

小5理科「植物の発芽と成長」を図解でやさしく。発芽に必要なのは水・空気・適した温度の3つ(日光と肥料は発芽には不要)。発芽したあとの成長には日光と肥料が必要なこと、種子の中の養分(でんぷん)がヨウ素液で青むらさき色になることまで、対照実験の図と例題でわかります。

このページのゴール

種子の発芽に必要な3条件(水・空気・適した温度)と、発芽したあとの成長に必要なもの(日光・肥料)を区別して理解し、種子の中の養分(でんぷん)がヨウ素液で青むらさき色になることを説明できるようになる。

「種をまくとき、日光に当てなきゃ芽が出ないよね?」——じつは、発芽に日光はいりません。発芽に必要なのは「水・空気・適した温度」の3つだけ。そして、芽が出たあと大きく育つためには、こんどは「日光と肥料」が必要になります。「発芽」と「成長」で必要なものがちがう——ここを図でしっかり分けていきましょう。

発芽に必要な3つの条件(水・空気・適した温度)

種子が芽を出すことを発芽といいます。発芽には、つぎの3つがそろう必要があります。

やり方

  1. …種子が水をすって、ふくらむ。
  2. 空気(酸素)…種子も「呼吸」をしている。空気がないと発芽しない。
  3. 適した温度…暖かさ。冷たすぎると発芽しない(種類ごとに合う温度がある)。

「水・空気・適した温度のどれか1つでも欠けると発芽しない」——これをたしかめるのが対照実験です。くらべたい条件だけを変えて、ほかは同じにするのがコツです。

条件を1つだけ変えてくらべる(対照実験)水・空気暖かい発芽◯水なし(かわいた綿)発芽×空気なし(水に沈める)発芽×冷たい(冷蔵庫)発芽×発芽したのは「水・空気・暖かさ」がそろったときだけ→ 発芽には 水・空気・適した温度 の3つが必要

水だけぬいたら発芽しない、空気だけうばっても発芽しない、温度だけ下げても発芽しない。だから、この3つはどれも発芽に必要だとわかります。

理解チェック①

発芽に「日光」と「肥料」はいらない

「種は土の中(暗いところ)でも芽を出す」——これが大きなヒントです。土の中は暗くて日光が当たりませんが、ちゃんと発芽します。だから、発芽に日光はいりません

肥料も同じです。種子の中には、発芽のための養分(あとで出てくるでんぷん)がもともと入っているので、発芽に肥料はいりません

日光があってもなくても、発芽する明るい場所発芽◯暗い箱の中発芽◯日光がなくても発芽する→ 発芽に日光は必要ない(肥料も同じく不要)

水・空気・暖かさをそろえれば、明るくても暗くても発芽します。日光のあるなしで結果が変わらないので、日光は発芽の条件ではないといえます。

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セナ

えっ、植物っていえば日光! ってイメージなのに、発芽には日光いらないの?

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ホクト先生

うん、ここがいちばんまちがえやすいところだよ。種が芽を出す「発芽」のときは、まだ種の中の養分を使っているから、日光も肥料もいらないんだ。日光や肥料がほんとうに必要になるのは、芽が出て葉を広げて、これから**大きく育つ(成長する)**ときなんだよ。「発芽」と「成長」を分けて考えるのがコツだね。

理解チェック②

成長には「日光」と「肥料」が必要

発芽が終わって、葉が広がり、植物が大きく丈夫に育っていくことを成長といいます。じょうぶに育つには、発芽には不要だった日光と**肥料(養分)**が必要になります。

成長には 日光 と 肥料 が必要日光あり肥料あり大きく緑こく育つ日光なし細く黄色く弱い肥料なしあまり育たない

日光が当たると、葉はでんぷん(養分)をつくることができます。肥料は、植物が育つのにたりない養分をおぎないます。どちらかが欠けると、ひょろひょろで弱く、葉の色もうすくなります。

コツ

葉が日光を受けて自分で養分(でんぷん)をつくるはたらきは、中学で習う光合成です。「成長に日光がいる理由」をくわしくしたのが光合成だと思ってください。

理解チェック③

種子の中には養分(でんぷん)がある

芽が出る前の種子の中には、発芽のための**養分(でんぷん)**がたくわえられています。だから、日光も肥料もないところでも、種子は自分の養分を使って発芽できるのです。

でんぷんがあるかどうかは、ヨウ素液で調べられます。でんぷんにヨウ素液をつけると青むらさき色に変わります(ヨウ素デンプン反応)。

ヨウ素液で でんぷん を調べる発芽する前の種子青むらさき(濃い)濃く染まる=でんぷんが多い発芽後発芽したあとの種子ほぼ無色あまり染まらない=でんぷんが減った養分は発芽で使われて減る

発芽する前の種子は、でんぷんが多いのでヨウ素液で濃い青むらさき色になります。発芽したあとの種子は、たくわえていたでんぷんを発芽に使ってしまったので、ほとんど色が変わりません。これは「種子の養分が発芽で使われた」しょうこです。

理解チェック④

よくある間違い

よくある間違い

まちがい

「発芽にも日光や肥料が必要」「発芽も成長も、必要なものは同じ」と、発芽と成長をいっしょにしてしまう

正しい

発芽に必要なのは「水・空気・適した温度」の3つだけ。日光と肥料は発芽には不要。日光と肥料が必要になるのは、芽が出たあとの成長のとき

種は土の中(暗いところ)でも芽を出します。これは「発芽に日光がいらない」しょうこです。種子の中に養分(でんぷん)があるから、肥料がなくても発芽できます。**「発芽=水・空気・適温」「成長=日光・肥料」**と、2つを分けて覚えましょう。

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:発芽の条件)

つぎの文が正しければ◯、まちがっていれば×をつけましょう。

  1. 種子の発芽には、水が必要である。
  2. 種子の発芽には、空気(酸素)が必要である。
  3. 種子の発芽には、日光が必要である。
  4. 種子の発芽には、肥料が必要である。
答えと解説を見る
  1. …種子は水をすってふくらみ、発芽する。
  2. …種子も呼吸をするので、空気(酸素)が必要。
  3. ×…発芽に日光はいらない(土の中=暗い所でも発芽する)。
  4. ×…発芽に肥料はいらない(養分は種子の中にある)。

発芽に必要なのは 水・空気・適した温度 の3つだけです。

✏️ やってみよう②(標準:対照実験を読む)

インゲンマメの種子を、だっし綿の上にのせて、つぎの条件で育てました。発芽するものには◯、しないものには×をつけ、理由も書きましょう。

  • ㋐ 水でしめらせた綿・室温(約20℃)・明るい場所
  • ㋑ かわいた綿・室温・明るい場所
  • ㋒ 水でしめらせた綿・室温・暗い箱の中
  • ㋓ 水でしめらせた綿・冷蔵庫(約5℃)の中
答えと解説を見る
  • …水・空気・適した温度がそろっている。
  • ×…水がない(水の条件が欠けている)。
  • …暗くても、水・空気・暖かさがあれば発芽する(日光は不要)。
  • ×…温度が低すぎる(適した温度の条件が欠けている)。

㋐と㋑をくらべると「水が必要」、㋐と㋓をくらべると「適した温度が必要」、㋐と㋒をくらべると「日光は不要」だとわかります。くらべたい条件だけを変えるのが対照実験のコツです。

✏️ やってみよう③(応用:でんぷんと発芽・成長)

  1. 発芽する前の種子と、発芽したあとの種子の切り口に、それぞれヨウ素液をつけました。色が濃い青むらさき色になるのはどちら? 理由も書きましょう。
  2. 暗い部屋で発芽させた植物を、その後も暗いまま育てました。明るい場所で育てた植物とくらべて、育ち方はどうちがうと考えられますか。
答えと解説を見る
  1. 発芽する前の種子。種子の中には養分(でんぷん)が多くたくわえられているから。発芽したあとの種子は、でんぷんを発芽に使ってしまったので、あまり染まらない。
  2. 暗いまま育てた植物は、日光がないのでひょろひょろで細く、葉の色もうすく(黄色っぽく)弱く育つ。明るい場所の植物は、日光を受けて葉で養分をつくれるので、大きく緑こく育つ。

発芽までは種子の養分でまかなえますが、成長には日光が必要なので、暗いままだとうまく育ちません。

おうちの方へ

この単元のつまずきは、ほぼ1つに集約されます。「発芽」と「成長」で必要なものがちがうことの混同です。「植物=日光」というイメージが強いため、「発芽にも日光がいる」と思い込みがちですが、発芽に必要なのは水・空気・適した温度の3つだけ。日光と肥料が要るのは芽が出たあとの成長です。「種は土の中(暗い所)でも芽を出すよね」「もやしは暗い所で育てるよね」と身近な例を出すと、すっと納得します。家庭では、だっし綿やキッチンペーパーでインゲンマメや豆苗、かいわれ大根を育てると、対照実験(水あり/なし、明るい/暗い)が手軽にできます。「条件を1つだけ変えてくらべる」という対照実験の考え方は、理科の実験すべての土台になるので、ここでぜひ体験させてあげてください。種子の養分(でんぷん)は、ヨウ素液(うがい薬でも代用可)で青むらさき色になるのを見せると印象に残ります。

発芽に必要なのは「水・空気・適した温度」、成長に必要なのは「日光・肥料」。種子の中には発芽のための養分(でんぷん)がある——この3つを分けて押さえれば、植物の発芽と成長はまるごとつながって見えてきます。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 発芽に必要なのは 水・空気(酸素)・適した温度の3つ。
  • 発芽に「日光」と「肥料」は必要ない(ここをまちがえやすい)。
  • 発芽したあとの成長には、日光と肥料(養分)が必要。
  • 種子の中には発芽のための養分(でんぷん)がたくわえられている。
  • でんぷんはヨウ素液で青むらさき色になる。発芽後は使われて減る。

よくある質問

種子の発芽に必要な条件は何ですか?

発芽に必要なのは、水・空気(酸素)・適した温度の3つです。この3つがそろうと種子は芽を出します。日光と肥料は発芽そのものには必要ありません。どれか1つでも欠けると発芽しないことは、条件を1つだけ変えてくらべる対照実験でたしかめられます。

なぜ発芽に日光や肥料はいらないのですか?

種子の中に、発芽のための養分(でんぷん)がもともとたくわえられているからです。だから日光の当たらない土の中(暗い所)でも、種子は自分の養分を使って芽を出せます。日光と肥料が必要になるのは、芽が出たあとに大きく育つ「成長」のときです。

発芽と成長では、必要なものはどうちがいますか?

発芽に必要なのは水・空気・適した温度の3つで、成長に必要なのは日光と肥料です。芽を出すだけなら種子の中の養分でまかなえますが、葉を広げて大きく丈夫に育つには、日光を受けて養分をつくり、肥料で足りない養分をおぎなう必要があります。「発芽=水・空気・適温」「成長=日光・肥料」と分けて覚えます。

種子の中に養分があるかは、どうやって調べますか?

ヨウ素液を使って調べます。種子の切り口にヨウ素液をつけると、でんぷんがあれば青むらさき色に変わります(ヨウ素デンプン反応)。発芽する前の種子は養分(でんぷん)が多いので濃く染まり、発芽したあとの種子は養分を発芽に使ってしまったので、ほとんど染まりません。

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