くり下がりのあるひき算の文章題(のこり・ちがい)|式の立て方【小1】

小1のくり下がりのあるひき算の文章題とは、「のこりは」「ちがいは」などのことばから式を立てる練習のこと。この単元では、全体から取り去る求残と2つをくらべる求差のちがいを、取り去る絵図とテープ図で見分けてから、さくらんぼ計算で答えを出す方法を解説します。

先に答え

くり下がりのあるひき算の文章題は、「のこりは」なら取り去るひき算、「ちがいは」ならくらべるひき算と見分けて、大きい数−小さい数の式を立てます。「あめ12こから5こ食べた」なら 12−5=712-5=7、「13本と9本のちがい」なら 13−9=413-9=4 です。文章に出てくるじゅんばんに書くのではなく、いつも大きい数からひきます。

◎このページのゴール

「のこりは」「ちがいは」を読み取ってひき算の式を立て、くり下がりのある答えを求められるようになる。

「あめが 1212 こ。55 こ食べたら、のこりは?」。くり下がりの計算はできても、文章になったとたん「たし算?ひき算?」と手がとまる子は多いです。だいじょうぶ。文章には3つの形しかありません。形を見分けてひき算の式を立てれば、あとは「10からひく」だけです。

ひき算の文章題は3つの形

くり下がりの文章題は、ことばのヒントで見分けます。

→やり方

  1. 「のこりは」「へると」 が出たら → 全体から取り去る ひき算(求残)。
  2. 「ちがいは」「どちらが多い」 が出たら → 2つをくらべる ひき算(求差)。
  3. 式は どちらも 大きい数 − 小さい数。立てたら「10からひく」で計算する。

3つとも、やることは「ひき算の式を立てて、くり下がりで計算する」です。むずかしいのは計算ではなく、「どんな式にするか」を読み取るところ。次の図で、ことばと式のつながりを見てみましょう。

✓理解チェック1

つぎの ことばの うち、ひき算の もんだいに なるのは どれ?
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答え:のこりは

「のこりは」「へると」は取り去るひき算、「ちがいは」「どちらが多い」はくらべるひき算。「ぜんぶで」「あわせて」「ふえると」はたし算のことばです。

✓理解チェック2

ひき算の しきを 書くとき、正しいのは どれ?
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答え:大きい数 − 小さい数

ひき算は、文に出てくる順番ではなく「大きい数 − 小さい数」で書きます。立てたら「10からひく」さくらんぼ計算で答えを出します。

どうして「のこり」も「ちがい」もひき算なの?

「のこり」と「ちがい」は、絵にすると形がちがいます。でも、どちらもひき算になります。

① のこりは(求残)…全体から取り去る

「あめが 1212 こ。55 こ食べた。のこりは?」。ぜんぶの 1212 こから、食べた 55 こを取り去ります。

ぜんぶで 12 こ5こ 食べた(取り去る)のこり 7こ式 12 − 5 = 7

取り去った形なので ひき算。式は 12−512 - 5 です。

② ちがいは(求差)…2つをならべてくらべる

「赤い花が 1313 本、白い花が 99 本。ちがいは?」。2つの数をならべて、はみ出したぶんがちがいです。

赤 13白 9ちがい 4本式 13 − 9 = 4

くらべてはみ出したぶんを出すので、これも ひき算。式は 13−913 - 9 です。

✓コツ

形はちがっても、合いことばは同じ。「のこり」も「ちがい」も、大きい数から小さい数をひく。立てた式は、12−512-5 や 13−913-9 のように、一の位がそのままひけないことが多いので、**「10からひく」(さくらんぼ計算)**でくり下げます。

セナちゃんのアイコン
セナ

「どちらが多い」って聞かれたら、答えは「赤!」って書けばいいんじゃないの?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

「どちらが多いか」だけならそうだね。でも算数の文章題は、たいてい「どちらが何本多いか」まで聞かれるんだ。その「何本」の部分が、13−9=413-9=4 の ちがい だよ。だから、くらべる問題でもひき算の式を立てるんだね。

✓理解チェック3

「みかんが 12 こ。4 こ 食べると のこりは 何こ?」の式は?
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答え:12 − 4

「のこりは」は全体から取り去る求残。大きい数 12 から食べた 4 をひいて 12−4=8こ。

✓理解チェック4

「ちがいは 何本?」の もんだいは、どうやって 答えを 出す?
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答え:2つを ならべて くらべ、はみ出した ぶんを 出す

「ちがい」は、2つの数をならべてくらべ、はみ出したぶんを出すひき算(求差)です。13本と9本なら 13−9=4本 が ちがいです。

よくある間違い

✕よくある間違い

まちがい

「白い花は赤い花より何本少ない?」で、出てくる順に 9−139 - 13 と書く

正しい

ひき算は 大きい数 − 小さい数。13−9=413 - 9 = 4 → 4本少ない

文章に出てくる順番ではなく、大きい数を前に書きます。「ちがい」は、どちらから聞かれても答え(はみ出したぶん)は同じ 44 です。

もう一つ、計算のミスにも注意。式は立てられても、13−913 - 9 を「1010 からひく」を忘れて指で数えまちがえることがあります。立式できたら、さくらんぼ計算でていねいにくり下げましょう。

✓理解チェック5

「白い 花は 赤い 花より 何本 少ない?」(赤 13本・白 9本)。正しい 式は?
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答え:13 − 9

ひき算は 出てくる じゅんばんではなく「大きい数 − 小さい数」。13−9=4 で、白い花は 4本 少ないです。

✓理解チェック6

「赤い色紙が 15 まい、青い色紙が 8 まい。ちがいは 何まい?」の答えは?
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答え:7まい

「ちがいは」は求差。大きい 15 から 8 をひく。15−8 は 10からひいて 10−8=2、2と5で 7まい。

やってみよう(練習問題)

やってみよう①(基本:のこりは)

式を立てて、答えをもとめましょう。

  1. クッキーが 1111 こ ありました。44 こ 食べると、のこりは 何こ?
  2. 風船が 1313 こ。55 こ われると、のこりは 何こ?
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  1. 「のこりは」なので取り去る求残。式 11−411 - 4。1111 を 1010 と 11 に分け、10−4=610-4=6、66 と 11 で 7こ
  2. 「われると」=へるので求残。式 13−513 - 5。10−5=510-5=5、55 と 33 で 8こ

どちらも「ぜんぶ − へった数」のひき算です。

やってみよう②(標準:ちがいは・どちらが多い)

式を立てて、答えをもとめましょう。

  1. いちごが 1414 こ、ぶどうが 66 こ。ちがいは 何こ?
  2. 男の子が 1212 人、女の子が 99 人。どちらが 何人 多い?
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  1. 「ちがいは」なので求差。大きい数から 14−614 - 6。10−6=410-6=4、44 と 44 で 8こ
  2. くらべる求差。1212 と 99 では男の子が多い。12−912 - 9。10−9=110-9=1、11 と 22 で 男の子が 3人 多い

くらべる問題でも、式は「大きい数 − 小さい数」です。

やってみよう③(応用:型を見分ける)

問題をよく読んで、式を立ててから 答えましょう。

  1. バスに 1616 人 のっていました。77 人 おりると、のこりは 何人?
  2. シールを わたしは 1515 まい、弟は 88 まい もっています。わたしは 弟より 何まい 多い?
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  1. 「おりる」=へる求残。式 16−716 - 7。10−7=310-7=3、33 と 66 で 9人
  2. くらべる求差。15−815 - 8。10−8=210-8=2、22 と 55 で 7まい 多い

①は「へると のこりは」、②は「より 何まい多い」。ことばで型を見分けてから式を立てるのがコツです。

家おうちの方へ

文章題でつまずく原因の多くは、計算力ではなく「式を立てられない」ことです。ポイントは、お子さんに**「これは のこりを出す問題? くらべる問題?」と声に出して言わせる**こと。「のこり・へる」なら取り去るひき算、「ちがい・どちらが多い」ならくらべるひき算、と型を口で確認してから式を書く習慣をつけると、ぐっと安定します。式さえ立てば、計算は「10からひく」だけ。計算のやり方があやしいときは、くり下がりのあるひき算(さくらんぼ計算)に戻って確認してください。答えが出たら「のこりは○こ」と、聞かれた形でことばにして答えさせると、読み取りの力も育ちます。

文章題は、こわくありません。「のこり・へる」なら取り去る、「ちがい・どちらが多い」ならくらべる。型を見分けて「大きい数 − 小さい数」の式を立てれば、あとはくり下がりの計算で答えが出せます。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 「のこりは」「へると」は、全体から取り去るひき算(求残)。
  • 「ちがいは」「どちらが多い」は、2つをくらべるひき算(求差)。
  • どちらも式は 大きい数 − 小さい数。立てたら「10からひく」で計算する。
  • 13−9 のように一の位がひけないときは、さくらんぼ計算でくり下がる。

よくある質問

ひき算の文章題は、どうやって式を立てますか?

ことばのヒントで型を見分けます。「のこりは」「へると」が出たら全体から取り去るひき算(求残)、「ちがいは」「どちらが多い」が出たら2つをくらべるひき算(求差)です。式はどちらも「大きい数−小さい数」で、たとえば12−5や13−9のように立てたら、「10からひく」さくらんぼ計算で答えを出します。

なぜ「のこり」も「ちがい」も、どちらもひき算になるの?

絵にすると形はちがいますが、どちらもひく計算になるからです。「のこり」は、ぜんぶの12こから食べた5こを取り去る形なので12−5。「ちがい」は、13本と9本をならべてくらべ、はみ出したぶんを出す形なので13−9。取り去るのも、はみ出しを出すのも、式はひき算です。

子どもが「9−13」のように、出てくる順に式を書いてしまいます。

ひき算は文章に出てくる順番ではなく、「大きい数−小さい数」で書きます。「白い花は赤い花より何本少ない?」でも、式は13−9=4で「4本少ない」。ちがいは、どちらから聞かれても答え(はみ出したぶん)は同じです。「これは のこりを出す問題?くらべる問題?」と声に出して型を確認してから式を書かせると安定します。

「どちらが多い?」と聞かれたら、多いほうを答えるだけでいいの?

算数の文章題では、たいてい「どちらが何人多いか」まで聞かれます。たとえば男の子12人と女の子9人なら、多いのは男の子で、12−9=3の「3人」がちがいです。答えは「男の子が3人多い」のように、聞かれた形でことばにして答えましょう。

この単元でつまずいたとき、家庭でできること

  1. くり下がりのあるひき算(さくらんぼ計算)に戻る
    つまずきの原因は、たいてい1つ前の単元にあります。まずそこを確かめてください。
  2. 印刷して、手を動かす
    読んでわかっても、手が動くとは限りません。無料のプリントを刷って、量をこなしてください。
  3. 説明役を、外部にまかせる
    教える側が説明しきれないときは、無料体験のある外部のサービスで様子を見る方法もあります。
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