くり下がりのあるひき算の文章題(のこり・ちがい)|式の立て方【小1】
小1のくり下がりのあるひき算の文章題を図でやさしく。「のこりは」「ちがいは・どちらが多い」「へると」の3つの型を見分けて、ひき算の式を立てる方法を、取り去る絵とテープ図で解説。立式できれば10からひいて答えが出せます。
◎このページのゴール
「のこりは」「ちがいは」を読み取ってひき算の式を立て、くり下がりのある答えを求められるようになる。
「あめが こ。 こ食べたら、のこりは?」。くり下がりの計算はできても、文章になったとたん「たし算?ひき算?」と手がとまる子は多いです。だいじょうぶ。文章には3つの形しかありません。形を見分けてひき算の式を立てれば、あとは「10からひく」だけです。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
ひき算の文章題は3つの形
くり下がりの文章題は、ことばのヒントで見分けます。
→やり方
- 「のこりは」「へると」 が出たら → 全体から取り去る ひき算(求残)。
- 「ちがいは」「どちらが多い」 が出たら → 2つをくらべる ひき算(求差)。
- 式は どちらも 大きい数 − 小さい数。立てたら「10からひく」で計算する。
3つとも、やることは「ひき算の式を立てて、くり下がりで計算する」です。むずかしいのは計算ではなく、「どんな式にするか」を読み取るところ。次の図で、ことばと式のつながりを見てみましょう。
どうして「のこり」も「ちがい」もひき算なの?
「のこり」と「ちがい」は、絵にすると形がちがいます。でも、どちらもひき算になります。
① のこりは(求残)…全体から取り去る
「あめが こ。 こ食べた。のこりは?」。ぜんぶの こから、食べた こを取り去ります。
取り去った形なので ひき算。式は です。
② ちがいは(求差)…2つをならべてくらべる
「赤い花が 本、白い花が 本。ちがいは?」。2つの数をならべて、はみ出したぶんがちがいです。
くらべてはみ出したぶんを出すので、これも ひき算。式は です。
✓コツ
形はちがっても、合いことばは同じ。「のこり」も「ちがい」も、大きい数から小さい数をひく。立てた式は、 や のように、一の位がそのままひけないことが多いので、**「10からひく」(さくらんぼ計算)**でくり下げます。
「どちらが多い」って聞かれたら、答えは「赤!」って書けばいいんじゃないの?
「どちらが多いか」だけならそうだね。でも算数の文章題は、たいてい「どちらが何本多いか」まで聞かれるんだ。その「何本」の部分が、 の ちがい だよ。だから、くらべる問題でもひき算の式を立てるんだね。
✓理解チェック①
よくある間違い
✕よくある間違い
「白い花は赤い花より何本少ない?」で、出てくる順に と書く
ひき算は 大きい数 − 小さい数。 → 4本少ない
文章に出てくる順番ではなく、大きい数を前に書きます。「ちがい」は、どちらから聞かれても答え(はみ出したぶん)は同じ です。
もう一つ、計算のミスにも注意。式は立てられても、 を「 からひく」を忘れて指で数えまちがえることがあります。立式できたら、さくらんぼ計算でていねいにくり下げましょう。
✓理解チェック②
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:のこりは)
式を立てて、答えをもとめましょう。
- クッキーが こ ありました。 こ 食べると、のこりは 何こ?
- 風船が こ。 こ われると、のこりは 何こ?
答えと解説を見る
- 「のこりは」なので取り去る求残。式 。 を と に分け、、 と で 7こ
- 「われると」=へるので求残。式 。、 と で 8こ
どちらも「ぜんぶ − へった数」のひき算です。
✏️ やってみよう②(標準:ちがいは・どちらが多い)
式を立てて、答えをもとめましょう。
- いちごが こ、ぶどうが こ。ちがいは 何こ?
- 男の子が 人、女の子が 人。どちらが 何人 多い?
答えと解説を見る
- 「ちがいは」なので求差。大きい数から 。、 と で 8こ
- くらべる求差。 と では男の子が多い。。、 と で 男の子が 3人 多い
くらべる問題でも、式は「大きい数 − 小さい数」です。
✏️ やってみよう③(応用:型を見分ける)
問題をよく読んで、式を立ててから 答えましょう。
- バスに 人 のっていました。 人 おりると、のこりは 何人?
- シールを わたしは まい、弟は まい もっています。わたしは 弟より 何まい 多い?
答えと解説を見る
- 「おりる」=へる求残。式 。、 と で 9人
- くらべる求差。。、 と で 7まい 多い
①は「へると のこりは」、②は「より 何まい多い」。ことばで型を見分けてから式を立てるのがコツです。
家おうちの方へ
文章題でつまずく原因の多くは、計算力ではなく「式を立てられない」ことです。ポイントは、お子さんに**「これは のこりを出す問題? くらべる問題?」と声に出して言わせる**こと。「のこり・へる」なら取り去るひき算、「ちがい・どちらが多い」ならくらべるひき算、と型を口で確認してから式を書く習慣をつけると、ぐっと安定します。式さえ立てば、計算は「10からひく」だけ。計算のやり方があやしいときは、くり下がりのあるひき算(さくらんぼ計算)に戻って確認してください。答えが出たら「のこりは○こ」と、聞かれた形でことばにして答えさせると、読み取りの力も育ちます。
文章題は、こわくありません。「のこり・へる」なら取り去る、「ちがい・どちらが多い」ならくらべる。型を見分けて「大きい数 − 小さい数」の式を立てれば、あとはくり下がりの計算で答えが出せます。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 「のこりは」「へると」は、全体から取り去るひき算(求残)。
- 「ちがいは」「どちらが多い」は、2つをくらべるひき算(求差)。
- どちらも式は 大きい数 − 小さい数。立てたら「10からひく」で計算する。
- 13−9 のように一の位がひけないときは、さくらんぼ計算でくり下がる。
よくある質問
ひき算の文章題は、どうやって式を立てますか?
ことばのヒントで型を見分けます。「のこりは」「へると」が出たら全体から取り去るひき算(求残)、「ちがいは」「どちらが多い」が出たら2つをくらべるひき算(求差)です。式はどちらも「大きい数−小さい数」で、たとえば12−5や13−9のように立てたら、「10からひく」さくらんぼ計算で答えを出します。
なぜ「のこり」も「ちがい」も、どちらもひき算になるの?
絵にすると形はちがいますが、どちらもひく計算になるからです。「のこり」は、ぜんぶの12こから食べた5こを取り去る形なので12−5。「ちがい」は、13本と9本をならべてくらべ、はみ出したぶんを出す形なので13−9。取り去るのも、はみ出しを出すのも、式はひき算です。
子どもが「9−13」のように、出てくる順に式を書いてしまいます。
ひき算は文章に出てくる順番ではなく、「大きい数−小さい数」で書きます。「白い花は赤い花より何本少ない?」でも、式は13−9=4で「4本少ない」。ちがいは、どちらから聞かれても答え(はみ出したぶん)は同じです。「これは のこりを出す問題?くらべる問題?」と声に出して型を確認してから式を書かせると安定します。
「どちらが多い?」と聞かれたら、多いほうを答えるだけでいいの?
算数の文章題では、たいてい「どちらが何人多いか」まで聞かれます。たとえば男の子12人と女の子9人なら、多いのは男の子で、12−9=3の「3人」がちがいです。答えは「男の子が3人多い」のように、聞かれた形でことばにして答えましょう。