小学1年生の算数
数とたし算・ひき算の世界に出会う一年。
数を「数える・読む・書く」ことから出発し、たし算・ひき算へと進む一年です。つまずきの多くは計算力そのものより「10のまとまり」の感覚にあり、くり上がり・くり下がりは10をつくって考えるのが近道。あわせて、かたち・ながさ・とけいなど、生活にそのまま役立つ単元も学びます。
小学1年生の単元一覧
数と計算
図形
測定
小学1年生でつまずきが集中するところ
この学年で手が止まりやすい箇所と、その原因です。
症状が出ている単元より、原因の単元に戻したほうが早く終わることがよくあります。
!10のまとまりが作れていない
くり上がり・くり下がりは、8+7を「8にあと2で10、残り5で15」と分ける操作です。数の合成・分解(いくつといくつ)が身についていないと、たし算の練習量を増やしても止まったままになります。
!数を「読める」だけで「分けて見られない」
20までの数では、11を「じゅういち」と読めても「10と1」として見られないことがあります。この位取りの芽が育たないまま進むと、2年の筆算でけたがずれます。
!とけいは短針が数字の間にある時に崩れる
「なん時半」では短針が数字と数字の間を指すため、4時半を5時半と読む誤りが起きます。長針が6を指しているときは、短針が通り過ぎた側(小さいほうの数字)を読む、と決めて練習します。
教える順番の考え方
「10までの数」→「いくつといくつ」→「たし算・ひき算」→「くり上がり・くり下がり」の順に、必ず数の分解をはさんで進めます。かたち・ながさ・とけいは計算とは独立しているので、計算が詰まっているときに回すと止まらずに進められます。
家家庭・指導の場で見ておきたいこと
宿題が「たし算のプリント」でも、間違いが多いときに増やすべきは同じプリントではなく、1つ前の「いくつといくつ」です。指を使うのを無理に止めさせる必要はありません。10の分解が言えるようになると自然に減っていきます。
よくある質問
指を使って計算するのは、やめさせたほうがいいですか?
無理に止める必要はありません。指が減るのは「10はいくつといくつ」が言えるようになったときです。止めるより、10の分解を声に出して覚えるほうが早く手が離れます。
くり上がりのたし算が、なかなか覚えられません。
覚える対象がずれている可能性があります。8+7の答えを暗記するのではなく、「8にあと2で10」という10までの補数を先に覚えると、どの組み合わせでも計算できるようになります。
とけいの「なん時半」だけ間違えます。
短針が数字と数字の間にあるためです。長針が6のときは短針が通り過ぎた側の数字を読む、と手順を固定して練習してください。
この学年の学び方
各単元のページには、やり方の手順、なぜそうなるかを示す図、練習問題、よくある質問を置いています。
前の学年に原因がありそうなときは、各ページの「わからなくなったら、ここに戻ろう」から学年をまたいで戻れます。