小1「ひき算」をやさしく攻略
ひき算は「のこりは」「ちがいは」のときに使う計算です。2つの場面をしっかりつかんで、−と=の式が書けるようになりましょう。
◎この単元のゴール
「のこりはいくつ」「ちがいはいくつ」をひき算ととらえ、−の式で表して答えを出せるようになる。
学ぶ順番(このとおり進めばOK)
つまずきチェック:どこで止まっていますか
ひき算のつまずきは、計算そのものより「のこり」と「ちがい」という2つの場面の区別に集まります。
- 「のこりは?」の問題は解けるのに「ちがいは?」で止まる → 同じひき算でも場面がちがいます。「食べたのこり」は減る話、「どちらが何個多い」はくらべる話。ひき算で両方の絵を確認しましょう。
- 「ちがいは」の問題で、たし算をしてしまう → 「多い」という言葉につられるのが原因です。ブロックを2列に並べて、はみ出た分がちがい、と見せると伝わります。
- 指を使わないと計算できない → この時期は自然なことです。急いでやめさせるより、「5と2で7」のような数の分解(いくつといくつ)が固まると自然に手が離れます。
- 式は書けるが、どちらからどちらをひくか迷う → ひき算は「大きい数から小さい数」。「7−9」と書いてしまうときは、場面を絵にかいてから式にする順に戻します。
- 0のひき算(5−0、5−5)で混乱する → 「1つもとらなかったら?」「ぜんぶとったら?」と場面で聞くと納得できます。
ひき算は、たし算とペアで強くなる
「7は5と2」が言えれば 7−5 は考えなくても出ます。実は最重要。
ペア たし算 →5+2=7 と 7−2=5 は同じ関係の表と裏。セットで練習を。
次 くり下がりのあるひき算 →13−8のような計算へ。ここまでの数の分解がフル稼働します。
プリント ひき算プリント →くり下がりなしを選んで無限練習。1日1枚の習慣づくりに。
よくある質問
「のこり」と「ちがい」は、どうして同じひき算なの?
どちらも「2つの数の差」を求めているからです。ただし子どもにとって見え方はまったく別で、「のこり」は目の前から減っていく話、「ちがい」は2つを並べてくらべる話です。ブロックを2列に並べて、そろっている部分をかくすと、はみ出た分(ちがい)が「のこり」に見える——この体験が2つの場面をつなぎます。
指を使って計算するのを、やめさせるべきですか?
無理にやめさせる必要はありません。指は立派な道具で、使ううちに頭の中に数のイメージができれば自然に手が離れます。近道があるとすれば、「いくつといくつ」(数の分解)を口頭で遊ぶことです。「8は3と?」「5!」が即答になったころ、指を使う場面は自然に減っていきます。
文章題で、たし算かひき算か迷います
キーワード(「あわせて」ならたし算、など)だけに頼らせないのがコツです。ことばは引っかけられます。確実なのは絵をかくこと。問題の場面をかんたんな丸の絵にして、「増える絵か、減る絵か、くらべる絵か」を見れば、式は自然に決まります。1年生の絵をかく習慣は、6年生の文章題まで効き続けます。
☺おうちの方へ
ひき算はたし算より体感的に難しく、ここで算数への苦手感が生まれることがあります。おやつの場面(「5個あるよ、2個食べたら?」)と、くらべる場面(「お兄ちゃんのミニカーと何個ちがう?」)の両方を日常で声かけしてあげてください。
「7−2」を「7は2と5だから、のこりは5」と言えるようになったら、数の分解が使えているサインです。くり下がりに進む準備ができています。
つまずいたら、ここに戻ろう
- 数の分解 — 小1「いくつといくつ」
- たし算 — 小1「たし算」
- このあと:小1「くり下がりのあるひき算」(10からひく計算へ)