小1「ひき算」をやさしく攻略

ひき算は「のこりは」「ちがいは」のときに使う計算です。2つの場面をしっかりつかんで、−と=の式が書けるようになりましょう。

この単元のゴール

「のこりはいくつ」「ちがいはいくつ」をひき算ととらえ、−の式で表して答えを出せるようになる。

学ぶ順番(このとおり進めばOK)

つまずきチェック:どこで止まっていますか

ひき算のつまずきは、計算そのものより「のこり」と「ちがい」という2つの場面の区別に集まります。

  • 「のこりは?」の問題は解けるのに「ちがいは?」で止まる → 同じひき算でも場面がちがいます。「食べたのこり」は減る話、「どちらが何個多い」はくらべる話。ひき算で両方の絵を確認しましょう。
  • 「ちがいは」の問題で、たし算をしてしまう → 「多い」という言葉につられるのが原因です。ブロックを2列に並べて、はみ出た分がちがい、と見せると伝わります。
  • 指を使わないと計算できない → この時期は自然なことです。急いでやめさせるより、「5と2で7」のような数の分解(いくつといくつ)が固まると自然に手が離れます。
  • 式は書けるが、どちらからどちらをひくか迷う → ひき算は「大きい数から小さい数」。「7−9」と書いてしまうときは、場面を絵にかいてから式にする順に戻します。
  • 0のひき算(5−0、5−5)で混乱する → 「1つもとらなかったら?」「ぜんぶとったら?」と場面で聞くと納得できます。

ひき算は、たし算とペアで強くなる

よくある質問

「のこり」と「ちがい」は、どうして同じひき算なの?

どちらも「2つの数の差」を求めているからです。ただし子どもにとって見え方はまったく別で、「のこり」は目の前から減っていく話、「ちがい」は2つを並べてくらべる話です。ブロックを2列に並べて、そろっている部分をかくすと、はみ出た分(ちがい)が「のこり」に見える——この体験が2つの場面をつなぎます。

指を使って計算するのを、やめさせるべきですか?

無理にやめさせる必要はありません。指は立派な道具で、使ううちに頭の中に数のイメージができれば自然に手が離れます。近道があるとすれば、「いくつといくつ」(数の分解)を口頭で遊ぶことです。「8は3と?」「5!」が即答になったころ、指を使う場面は自然に減っていきます。

文章題で、たし算かひき算か迷います

キーワード(「あわせて」ならたし算、など)だけに頼らせないのがコツです。ことばは引っかけられます。確実なのは絵をかくこと。問題の場面をかんたんな丸の絵にして、「増える絵か、減る絵か、くらべる絵か」を見れば、式は自然に決まります。1年生の絵をかく習慣は、6年生の文章題まで効き続けます。

おうちの方へ

ひき算はたし算より体感的に難しく、ここで算数への苦手感が生まれることがあります。おやつの場面(「5個あるよ、2個食べたら?」)と、くらべる場面(「お兄ちゃんのミニカーと何個ちがう?」)の両方を日常で声かけしてあげてください。

「7−2」を「7は2と5だから、のこりは5」と言えるようになったら、数の分解が使えているサインです。くり下がりに進む準備ができています。

つまずいたら、ここに戻ろう