かけ算の筆算(×1けた・くり上がり)

小3のかけ算の筆算(×1けた)を、図でやさしく解説。一の位から計算する手順、くり上がりの小さなメモのしかた、3けた×1けた、なぜ一の位から計算するのかまで、図と例題でしっかりわかります。

このページのゴール

2けた・3けた×1けたのかけ算を、一の位から順に計算し、くり上がりを正しく処理して筆算で求められるようになる。

23 × 4 のような大きな数のかけ算も、筆算なら一の位から順にかけていくだけ。むずかしいのは「くり上がり」だけです。小さくメモするコツをおぼえれば、もうつまずきません。図で攻略しましょう。

筆算のやり方(一の位から)

かけ算の筆算は、位をたてにそろえて書き、一の位から順にかけていきます。

やり方

  1. 位をそろえて、たて書きにする。
  2. 一の位からかける。答えが2けたになったら、くり上がりを小さくメモ。
  3. 次の位をかけて、メモしたくり上がりをたす

23 × 4 をやってみます。一の位 3 × 4 = 12。一の位に 2 を書いて、1 を十の位に小さくメモ(くり上がり)。次に十の位 2 × 4 = 8、メモの 1 をたして 9。答えは 92

くり上がり123×4923×4=122×4=8 +1

くり上がりは小さくメモ

くり上がりでのつまずきは、たし忘れたす場所のまちがい。これを防ぐには、くり上がった数を次の位の上に小さく書くのがいちばんです。

たとえば 48 × 6 なら、一の位 8 × 6 = 48。一の位に 8 を書いて 4 をメモ。十の位 4 × 6 = 24、メモの 4 をたして 28。だから答えは 288

コツ

くり上がりは「かけてから、たす」の順番。先に 4 × 6 をして 24、それから メモの 4 をたして 28。先にたしてしまう(4+4=8 を 6 にかける)と間違いになるので注意。小さなメモは計算が終わったら消してOKです。

理解チェック①

3けた×1けたも同じ

けたが増えても、やり方は同じ。一の位 → 十の位 → 百の位の順にかけて、くり上がりをメモしていくだけです。

213 × 3 なら、一の位 3 × 3 = 9、十の位 1 × 3 = 3、百の位 2 × 3 = 6。くり上がりがないので、答えは 639

くり上がりがある 156 × 4 は、一の位 6×4=24(4を書いて2メモ)→ 十の位 5×4=20+2=22(2を書いて2メモ)→ 百の位 1×4=4+2=6。答えは 624

理解チェック②

なぜ一の位から計算していいの?

23 × 4 は、23 を「20 と 3」に分けて考えると、20 × 4 と 3 × 4 を合わせたものです。

  • 3 × 4 = 12
  • 20 × 4 = 80
  • 合わせて 80 + 12 = 92
23 を「20 と 3」に分けてかける20 × 4 = 803 × 4 = 12合わせて80 + 12 = 92

筆算で「一の位から」計算するのは、この「3 × 4」を先にして、くり上がりを十の位の計算(2 × 4)にたしているから。位ごとに分けて計算して、合わせているのです。

いっしょに解こう

セナちゃんのアイコン
セナ

48 × 6 で、8 × 6 = 48 になったとき、48 を全部書いちゃダメなの?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

一の位には1つの数字しか書けないんだ。だから 48 の「8」を一の位に書いて、「4」は十の位へくり上げる(小さくメモ)。次に 4 × 6 = 24 に、メモの 4 をたして 28。これで 288 になるよ。

セナちゃんのアイコン
セナ

くり上がりの 4 を、4 × 6 の前にたしちゃいそう…

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

そこがポイント。かけてから、たす。先に 4 × 6 = 24、そのあとで 4 をたして 28。順番をまちがえないようにね。メモを小さく書いておくと、たし忘れも防げるよ。

よくある間違い

つまずきやすい2つを先回りします。

❌ 48 × 6 で、8×6=48 の 48 をそのまま一の位に書く → 一の位は1けた。⭕ 8を書いて4をくり上げる

❌ くり上がりを先にたす(4+4=8、8×6) → ⭕ かけてからたす(4×6=24、+4=28)。

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:2けた×1けた・くり上がりなし)

九九を使って、一の位からかけましょう。

  1. 32 × 3
  2. 21 × 4
答えと解説を見る
  1. 一の位 2×3=6、十の位 3×3=9 → 96
  2. 一の位 1×4=4、十の位 2×4=8 → 84

✏️ やってみよう②(標準:くり上がりあり)

くり上がりは小さくメモして、次の位にたしましょう。

  1. 27 × 3
  2. 46 × 5
答えと解説を見る
  1. 一の位 7×3=21(1・くり上がり2)→ 十の位 2×3=6+2=8 → 81
  2. 一の位 6×5=30(0・くり上がり3)→ 十の位 4×5=20+3=23 → 230

✏️ やってみよう③(応用:3けた×1けた)

一の位 → 十の位 → 百の位 の順に。

  1. 213 × 4
  2. 357 × 6
答えと解説を見る
  1. 3×4=12(2・くり上がり1)→ 1×4=4+1=5 → 2×4=8 → 852
  2. 7×6=42(2・3)→ 5×6=30+3=33(3・3)→ 3×6=18+3=21 → 2142

おうちの方へ

つまずきの中心は「くり上がり」です。くり上がった数を次の位の上に小さくメモする習慣をつけると、たし忘れが激減します。最大の注意は計算の順番で、「かけてから、くり上がりをたす」が鉄則(先にたすと誤答に)。九九があいまいだと筆算もぐらつくので、不安ならまず九九を固めてください。「なぜ一の位から?」は、20×4 と 3×4 に分けて合わせている、と図で見せると納得できます。

×1けたの筆算ができるようになりました。次は2けたをかける筆算に挑戦しましょう。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 筆算は一の位から順にかける。
  • くり上がりは小さく上にメモして、次の位にたし忘れない。
  • 23 × 4 → 一の位 3×4=12(2を書いて1くり上がる)→ 2×4=8 に1をたして9 → 92
  • 3けた×1けたも同じ。一の位・十の位・百の位の順。
  • 位ごとに分けて考えると、なぜ筆算でできるのかがわかる(20×4 + 3×4)。
#かけ算#筆算#くり上がり#小3算数