かけ算の筆算(×2けた・位をずらす)
小3の2けた×2けたの筆算を、図でやさしく解説。一の位・十の位の順に部分積を計算し、2段目を「ひとつ左へずらす」理由、最後にたし算でまとめる手順まで、図と例題でしっかりわかります。
◎このページのゴール
2けた×2けたの筆算で、部分積を正しく計算し、2段目をひとつ左へずらして書き、たし算でまとめて答えを求められるようになる。
23 × 45 のように2けたをかける筆算は、2回かけてからたすのが基本。むずかしいのは、2段目を「ひとつ左へずらす」ところだけです。なぜずらすのかがわかれば、もう迷いません。図で攻略しましょう。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
×2けたのやり方(2回かけてたす)
2けた×2けたは、かける数を一の位と十の位に分けて、2回かけてからたすだけです。
→やり方
- かける数の一の位をかける(23 × 5)。
- かける数の十の位をかける(23 × 4)。答えはひとつ左へずらして書く。
- 2つの段をたし算でまとめる。
23 × 45 をやってみます。
1段目は 23 × 5 = 115。2段目は 23 × 4 = 92 をひとつ左にずらして書きます(一の位は空ける)。最後に 115 + 920 = 1035。
なぜ2段目を左にずらすの?
45 の「4」は、本当は 40(十の位の4)です。だから 2段目で計算しているのは 23 × 4 ではなく、本当は 23 × 40 = 920。
「920」を書くと、一の位は 0。その 0 を省いて「92」をひとつ左へずらして書いているのです。ずらす = 「一の位の 0 を省いたしるし」と考えましょう。
✓理解チェック①
最後はたし算でまとめる
2つの段が書けたら、最後はたし算。位をそろえて(2段目はもうずらしてあるので、そのまま縦に)たします。
23 × 45 なら、115 + 920 = 1035。たし算でくり上がりが出たら、いつものたし算と同じように処理します。
✓理解チェック②
大きい数・0のある位
3けた×2けたも、考え方は同じ。一の位でかけて、十の位でかけて(左へずらす)、たすだけです。
かける数に 0 があるとき(例 23 × 40)は、一の位が 0 なので 0 を書いて、あとは 23 × 4 を計算します。あわてず、位をていねいにそろえましょう。
✓コツ
筆算がずれると答えも大きくまちがいます。2段目を書くときは「一の位を空けて、十の位からスタート」と声に出すと、ずれを防げます。マス目のノートを使うと、位がそろってさらにミスが減ります。
いっしょに解こう
23 × 45 の2段目、92 をどこに書けばいいか毎回まよう…
2段目は「ひとつ左へずらす」。一の位は空けて、十の位から 92 を書くんだ。理由は、45 の 4 は本当は 40 で、計算しているのは 23 × 40 = 920 だから。920 の一の位 0 を省いて、左にずらしているんだよ。
なるほど! じゃあ最後はそのまま縦にたせばいいんだね。
そう。もうずらしてあるから、115 と 920 を縦にたすだけ。1035 になるね。「一の位を空ける」を忘れなければ、ずれないよ。
✕よくある間違い
つまずきやすい2つを先回りします。
❌ 2段目を一の位からそろえて書く(115 と 92 を右ぞろえ) → ⭕ ひとつ左へずらす(一の位を空ける)。
❌ 2段目だけで答えにする → 2回かけて ⭕ 最後にたす(115+920=1035)。
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:2けた×2けた)
一の位 → 十の位(左へずらす)→ たす、の順で。
- 12 × 34
- 21 × 43
答えと解説を見る
- 1段目 12×4=48、2段目 12×3=36→360、48+360=408
- 1段目 21×3=63、2段目 21×4=84→840、63+840=903
✏️ やってみよう②(標準:くり上がりあり)
部分積でも最後のたし算でも、くり上がりに注意。
- 27 × 36
- 48 × 25
答えと解説を見る
- 1段目 27×6=162、2段目 27×3=81→810、162+810=972
- 1段目 48×5=240、2段目 48×2=96→960、240+960=1200
✏️ やってみよう③(応用:3けた×2けた)
けたが増えても手順は同じです。
- 123 × 12
- 205 × 14
答えと解説を見る
- 1段目 123×2=246、2段目 123×1=123→1230、246+1230=1476
- 1段目 205×4=820、2段目 205×1=205→2050、820+2050=2870
家おうちの方へ
2けた×2けたの最大のつまずきは「2段目を左へずらす」ことの意味です。45 の 4 は 40 を表すので、2段目は実は ×40=920。一の位の 0 を省いて左にずらして書いている、と図で理解させると、機械的なルールが腹落ちします。書くときは「一の位を空けて十の位から」を声かけし、マス目ノートで位をそろえるとミスが激減します。最後はあくまで「たし算」で2段をまとめる点も確認してください。
2けたをかける筆算ができるようになりました。最後は文章題と、計算を楽にするくふうに挑戦しましょう。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- まず一の位をかける(23×5)。次に十の位をかける(23×4)。
- 2段目はひとつ左へずらして書く(十の位の4は本当は40だから)。
- 最後に2つの段をたし算でまとめる。
- 23 × 45 → 115 + 920 = 1035。
- ずらすのは「40をかけている」から。位を合わせて書くのがコツ。