かけ算の文章題と計算のくふう

小3のかけ算の文章題を、図でやさしく解説。「1あたり×いくつ分」での立式、×10・×100のしくみ、分けてかける暗算のくふう、かけ算のきまり(順番を変えてよい)まで、図と例題でわかります。

このページのゴール

かけ算の文章題を「1あたり×いくつ分」で立式でき、×10・×100や分けてかけるくふうを使って計算できるようになる。

筆算ができるようになったら、次は「どんなときにかけ算を使うか」と「もっと楽に計算するくふう」。文章題は 「1あたり × いくつ分」 を見つけるだけ。くふうを知ると、暗算でもスイスイ解けるようになります。

文章題は「1あたり × いくつ分」

かけ算の文章題は、**「1つ分の数(1あたり)」「いくつ分」**を見つければ立式できます。

(1あたりの数)×(いくつ分)=(全体の数)

例: 1パック 6 こ入りのたまごを 8 パック買うと、何こ? 1あたりが 6 こ、いくつ分が 8 パック。だから 6 × 8 = 48 こ

1あたり 6こ×いくつ分 8パック6 × 8 = 48こ

コツ

「1ふくろ◯こ」「1人◯円」「1箱◯本」のような**「1〇あたり◯」**を見つけたら、それが「1あたりの数」。それに「いくつ分」をかければOKです。どちらが1あたりか迷ったら、「1つ分はいくつ?」と自分に聞いてみましょう。

理解チェック①

×10・×100 は「0をつける」

10 や 100 をかけるのはとても簡単。×10 は右に 0 を1こ、×100 は 0 を2こつけるだけです。

  • 25 × 10 = 250(0を1こ)
  • 25 × 100 = 2500(0を2こ)
  • 7 × 10 = 70、7 × 100 = 700
25 × 10 = 2500を1こ25 × 100 = 25000を2こ

分けてかけると暗算が楽

大きい数も、位ごとに分けてかけると暗算できます。32 × 3 なら、30 × 3 と 2 × 3 に分けて、

30×3=90,2×3=6,90+6=9630 \times 3 = 90,\quad 2 \times 3 = 6,\quad 90 + 6 = 96

このように「キリのいい数」に分けると、頭の中でも計算しやすくなります。筆算の「一の位から」も、じつはこの分け方と同じ考え方です。

iメモ

くふうの例:99 × 4 は「100 × 4 = 400 から 1×4=4 を引く」で 396。25 × 8 は「25×4=100 が2つ分」で 200。数の形を見て、楽な分け方・まとめ方を選べると、計算がぐっと速くなります。

かけ算のきまり(順番を変えてよい)

かけ算には、知っておくと便利な「きまり」があります。

  • 順番を変えても答えは同じ:4 × 25 = 25 × 4(どちらも 100)。
  • かける順番を変えてよい:4 × 7 × 25 は、4 × 25 = 100 を先にして、100 × 7 = 700 とすると楽。

楽になる順を自分で選んでよいのです。「キリのいい 100 を先に作る」と覚えておくと役立ちます。

理解チェック②

いっしょに解こう

セナちゃんのアイコン
セナ

「1パック6こを8パック」って、6×8 と 8×6 のどっちが正しいの?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

答えはどちらも 48 で同じ(順番を変えてよいから)。でも意味で考えると「1あたり6こ が 8つ分」だから 6 × 8 と書くのが自然だよ。式の意味がわかっていれば、どちらでも正解にできるね。

セナちゃんのアイコン
セナ

4 × 7 × 25 みたいなのは、前から順にやるの?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

順番は変えていいんだ。4 × 25 = 100 を先に作ると、100 × 7 = 700 ですぐ。キリのいい100を作れないかな? と探すのがくふうのコツだよ。

よくある間違い

つまずきやすい2つを先回りします。

❌ 25 × 10 = 25010(10をくっつける) → 0を1こだけ。⭕ 250

❌ 4 × 7 × 25 を前から(4×7=28、28×25)で苦労する → ⭕ 4×25=100 を先にして 700。

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:文章題)

「1あたり × いくつ分」で式を立てましょう。

  1. 1まい 8 円の色紙を 6 まい買うと何円?
  2. 1ふくろ 12 こ入りのあめが 7 ふくろで何こ?
答えと解説を見る
  1. 1あたり 8 円 × 6 まい = 8×6=48 円
  2. 1あたり 12 こ × 7 ふくろ = 12×7=84 こ

✏️ やってみよう②(標準:×10・×100)

0をつけるだけ。けたをまちがえないように。

  1. 36 × 10
  2. 8 × 100
答えと解説を見る
  1. 0を1こで 360
  2. 0を2こで 800

✏️ やってみよう③(応用:くふうして計算)

キリのいい数を作る・分ける、で楽に計算しましょう。

  1. 25 × 8
  2. 102 × 4
答えと解説を見る
  1. 25×4=100 が2つ分で 200(または 25×8 を筆算でも可)
  2. 100×4=400 と 2×4=8 に分けて 408

おうちの方へ

文章題は「1つ分はいくつ?(1あたり)」「それが何個分?」の2つを見つける練習が要です。順番(6×8 か 8×6 か)は答えは同じですが、「1あたり×いくつ分」の意味で書けると応用がききます。×10・×100 の「0をつける」、25×4=100 などキリのいい数を作るくふうは、暗算力と数の感覚を育てます。筆算一辺倒にせず、「楽な方法はないかな?」と考える習慣をつけてあげてください。

これで小3「かけ算の筆算」はすべて完了です。×1けた・×2けた・文章題とくふうがそろいました。次は反対の計算、わり算に進みましょう。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 文章題は「1あたりの数 × いくつ分」でかけ算の式を立てる。
  • ×10 は右に0を1こ、×100 は0を2こつける(25×10=250)。
  • 分けてかけると暗算が楽(32×3 = 30×3 + 2×3 = 96)。
  • かけ算は順番を変えても答えは同じ(4×25=25×4)。
  • 楽になる順を選んでよい(25×4=100 を先に作る、など)。
#かけ算#文章題#計算のくふう#小3算数