かけ算の文章題と計算のくふう
小3のかけ算の文章題を、図でやさしく解説。「1あたり×いくつ分」での立式、×10・×100のしくみ、分けてかける暗算のくふう、かけ算のきまり(順番を変えてよい)まで、図と例題でわかります。
◎このページのゴール
かけ算の文章題を「1あたり×いくつ分」で立式でき、×10・×100や分けてかけるくふうを使って計算できるようになる。
筆算ができるようになったら、次は「どんなときにかけ算を使うか」と「もっと楽に計算するくふう」。文章題は 「1あたり × いくつ分」 を見つけるだけ。くふうを知ると、暗算でもスイスイ解けるようになります。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
文章題は「1あたり × いくつ分」
かけ算の文章題は、**「1つ分の数(1あたり)」と「いくつ分」**を見つければ立式できます。
(1あたりの数)×(いくつ分)=(全体の数)
例: 1パック 6 こ入りのたまごを 8 パック買うと、何こ? 1あたりが 6 こ、いくつ分が 8 パック。だから 6 × 8 = 48 こ。
✓コツ
「1ふくろ◯こ」「1人◯円」「1箱◯本」のような**「1〇あたり◯」**を見つけたら、それが「1あたりの数」。それに「いくつ分」をかければOKです。どちらが1あたりか迷ったら、「1つ分はいくつ?」と自分に聞いてみましょう。
✓理解チェック①
×10・×100 は「0をつける」
10 や 100 をかけるのはとても簡単。×10 は右に 0 を1こ、×100 は 0 を2こつけるだけです。
- 25 × 10 = 250(0を1こ)
- 25 × 100 = 2500(0を2こ)
- 7 × 10 = 70、7 × 100 = 700
分けてかけると暗算が楽
大きい数も、位ごとに分けてかけると暗算できます。32 × 3 なら、30 × 3 と 2 × 3 に分けて、
このように「キリのいい数」に分けると、頭の中でも計算しやすくなります。筆算の「一の位から」も、じつはこの分け方と同じ考え方です。
iメモ
くふうの例:99 × 4 は「100 × 4 = 400 から 1×4=4 を引く」で 396。25 × 8 は「25×4=100 が2つ分」で 200。数の形を見て、楽な分け方・まとめ方を選べると、計算がぐっと速くなります。
かけ算のきまり(順番を変えてよい)
かけ算には、知っておくと便利な「きまり」があります。
- 順番を変えても答えは同じ:4 × 25 = 25 × 4(どちらも 100)。
- かける順番を変えてよい:4 × 7 × 25 は、4 × 25 = 100 を先にして、100 × 7 = 700 とすると楽。
楽になる順を自分で選んでよいのです。「キリのいい 100 を先に作る」と覚えておくと役立ちます。
✓理解チェック②
いっしょに解こう
「1パック6こを8パック」って、6×8 と 8×6 のどっちが正しいの?
答えはどちらも 48 で同じ(順番を変えてよいから)。でも意味で考えると「1あたり6こ が 8つ分」だから 6 × 8 と書くのが自然だよ。式の意味がわかっていれば、どちらでも正解にできるね。
4 × 7 × 25 みたいなのは、前から順にやるの?
順番は変えていいんだ。4 × 25 = 100 を先に作ると、100 × 7 = 700 ですぐ。キリのいい100を作れないかな? と探すのがくふうのコツだよ。
✕よくある間違い
つまずきやすい2つを先回りします。
❌ 25 × 10 = 25010(10をくっつける) → 0を1こだけ。⭕ 250。
❌ 4 × 7 × 25 を前から(4×7=28、28×25)で苦労する → ⭕ 4×25=100 を先にして 700。
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:文章題)
「1あたり × いくつ分」で式を立てましょう。
- 1まい 8 円の色紙を 6 まい買うと何円?
- 1ふくろ 12 こ入りのあめが 7 ふくろで何こ?
答えと解説を見る
- 1あたり 8 円 × 6 まい = 8×6=48 円
- 1あたり 12 こ × 7 ふくろ = 12×7=84 こ
✏️ やってみよう②(標準:×10・×100)
0をつけるだけ。けたをまちがえないように。
- 36 × 10
- 8 × 100
答えと解説を見る
- 0を1こで 360
- 0を2こで 800
✏️ やってみよう③(応用:くふうして計算)
キリのいい数を作る・分ける、で楽に計算しましょう。
- 25 × 8
- 102 × 4
答えと解説を見る
- 25×4=100 が2つ分で 200(または 25×8 を筆算でも可)
- 100×4=400 と 2×4=8 に分けて 408
家おうちの方へ
文章題は「1つ分はいくつ?(1あたり)」「それが何個分?」の2つを見つける練習が要です。順番(6×8 か 8×6 か)は答えは同じですが、「1あたり×いくつ分」の意味で書けると応用がききます。×10・×100 の「0をつける」、25×4=100 などキリのいい数を作るくふうは、暗算力と数の感覚を育てます。筆算一辺倒にせず、「楽な方法はないかな?」と考える習慣をつけてあげてください。
これで小3「かけ算の筆算」はすべて完了です。×1けた・×2けた・文章題とくふうがそろいました。次は反対の計算、わり算に進みましょう。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 文章題は「1あたりの数 × いくつ分」でかけ算の式を立てる。
- ×10 は右に0を1こ、×100 は0を2こつける(25×10=250)。
- 分けてかけると暗算が楽(32×3 = 30×3 + 2×3 = 96)。
- かけ算は順番を変えても答えは同じ(4×25=25×4)。
- 楽になる順を選んでよい(25×4=100 を先に作る、など)。