小3「かけ算の筆算」をやさしく攻略
大きな数のかけ算は、筆算なら一の位から順に計算するだけ。コツはくり上がりの小さなメモと、2けたをかけるときの位をひとつ左へずらすルールです。図でていねいに攻略しましょう。
◎この単元のゴール
2けた・3けた×1けたのくり上がりのある筆算、2けた×2けたの筆算ができ、かけ算の文章題を自分で立式して解けるようになる。
学ぶ順番(このとおり進めばOK)
つまずき診断:どこで止まっていますか
かけ算の筆算のつまずきは、九九のミス・くり上がりのたし忘れ・×2けたの「ずらし」の3つに分かれます。どれが原因かで戻る場所が変わります。
- 答えがいつも少しだけずれる → くり上がりの数をたし忘れています。くり上がりを小さくメモする場所を決めるだけで直ります。×1けたの筆算へ。
- 特定の問題だけまちがえる → 7の段・8の段など、九九の特定の段が原因のことが多いです。九九に戻るのが近道。
- ×2けたで、2段目をどこに書くか分からない → 2段目は左に1つずらして書きます。「十の位をかけた答えだから、十の位から書き始める」が理由です。×2けたの筆算へ。
- 2段目のずらした右の空白に0を書くべきか迷う → 書いても書かなくても正解です。学校の指導に合わせましょう。意味としては0がある(十の位からの答え)と考えるのが分かりやすいです。
- 最後のたし算でまちがえる → 筆算の下半分はたし算です。たし算の筆算のくり上がりを確認しましょう。
筆算の力は、わり算・小数へそのまま続く
筆算の1マス1マスは九九です。すらすら出るかが速さを決めます。
プリント かけ算の筆算プリント →×1けた・×2けたを無限生成。毎日1枚の反復にどうぞ。
次 わり算 →わり算の答え探しは九九の逆再生。かけ算が固まってから進むと楽。
小4 わり算の筆算 →「たてる→かける→ひく」の“かける”はこの単元の筆算です。
よくある質問
×2けたの筆算で、なぜ2段目を左にずらすの?
2段目は「十の位の数」をかけた答えだからです。たとえば 23×45 の2段目は 23×4 ですが、この4は本当は40。つまり2段目の正体は 23×40=920 です。答えが十の位から始まる数なので、書く位置も1つ左にずれます。「ずらす」という操作の暗記ではなく「40をかけたから」と意味で覚えると、まちがえなくなります。
くり上がりのメモは書いたほうがいい?
書くのをおすすめします。かけ算の筆算は「九九→くり上がりをたす」を何回もくり返すので、頭の中だけで覚えておくとどこかで抜けます。書く場所を「かける数字の上」など1か所に決めておくのがコツで、あちこちに書くと逆に混乱します。慣れてスピードが上がってきたら、自然に書かなくても計算できるようになります。
計算のくふう(25×4など)は覚えるべき?
25×4=100 と 125×8=1000 の2つは覚える価値があります。買い物の暗算からテストの時間短縮まで出番が多い組み合わせです。また「×10、×100」は0をつけるだけ、という位のしくみも、筆算を速くする土台になります。くふうは筆算の代わりではなく、筆算が正確にできる人の時短テクニックと考えてください。
☺おうちの方へ
かけ算の筆算のまちがいは、見た目は同じ「計算ミス」でも原因が3種類(九九・くり上がり・ずらし)あります。まちがえた問題を3つに仕分けしてみてください。どれか1つに偏っているはずで、そこだけ直せば正答率は一気に上がります。
×2けたに入って急にできなくなった場合は、「ずらす理由」(2段目は×10の答え)を一度説明してあげると、機械的な操作が意味に変わって安定します。
つまずいたら、ここに戻ろう・次へ進もう
かけ算の筆算は、九九(かけ算の答え)とたし算のくり上がりが土台です。九九があやしいときは、まずそこを固めるのが近道です。
- 九九 — 小2「かけ算と九九」
- たし算のくり上がり — 小2「たし算の筆算」
- このあとに進む単元 — 小3「わり算」へ
- どこから復習するか迷ったら — つまずき逆引き