小数のしくみ(位・10倍・10分の1)

小4の「小数のしくみ」を図でやさしく解説。小数第一位・第二位という位の意味と、0.1や0.01が何個分かという見方をもとに、10倍・10分の1で位がどう動くか、上の位からくらべる小数の大小判定のしかたまで、数直線と位取り表を使って身につきます。

先に答え

小数のしくみは、小数点のすぐ右が小数第一位(0.1の位)、次が小数第二位(0.01の位)で、0.1が10個で1になることです。3.45は「1が3こ、0.1が4こ、0.01が5こ」の数で、10倍すると位が1つ上がり(2.5→25)、10分の1にすると位が1つ下がります(2.5→0.25)。大小は上の位からくらべるので0.8と0.75では8>7で0.8のほうが大きく、「けたが多い=大きい」は小数には当てはまりません。

◎このページのゴール

小数の位(小数第一位・第二位)と「0.1・0.01が何個分か」を理解し、10倍・10分の1で位がどう動くか、小数の大小をどう比べるかを説明できるようになる。

小数は「1より小さい数」をきちんと表すためのしくみです。コツはたった1つ、「0.1 や 0.01 が何個分か」で考えること。これがわかると、小数のたし算・かけ算・わり算まで、ぜんぶつながって見えてきます。位取り表と数直線で攻略しましょう。

小数の位

整数に「一の位・十の位」があるように、小数点の右側にも位があります。

一の位小数第一位小数第二位10.10.013.453.45 = 1が3こ + 0.1が4こ + 0.01が5こ

小数点のすぐ右が小数第一位(0.10.1 の位)、次が小数第二位(0.010.01 の位)、その次が**小数第三位(0.0010.001 の位)**です。3.453.45 なら「11 が3こ、0.10.1 が4こ、0.010.01 が5こ」集まった数、という意味になります。

✓理解チェック1

3.453.45 の「55」は、何の位の数字?
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答え:小数第二位(0.010.01 の位)

小数点のすぐ右が小数第一位(0.10.1 の位)、その次が小数第二位(0.010.01 の位)。3.453.45 の 55 は小数第二位の数字です。

0.1・0.01 が何個分?

小数を考えるいちばん大事な見方が、これ。**「0.1 や 0.01 が何個集まっているか」**です。

  • 0.10.1 が 10個集まると 11。
  • 0.010.01 が 10個集まると 0.10.1。
  • だから 0.70.7 は「0.10.1 が7こ」、0.030.03 は「0.010.01 が3こ」。
0.1 が 10個 で 10.1 が 10こ = 1同じように 0.01 が 10こ で 0.1(10こで1つ上の位に)例:0.7 = 0.1が7こ / 0.03 = 0.01が3こ

✓コツ

「0.10.1 が何個分」で見ると、小数の計算が整数の計算に早変わりします。たとえば 0.7+0.20.7+0.2 は「0.10.1 が 77 こ + 0.10.1 が 22 こ = 0.10.1 が 99 こ = 0.90.9」。整数の 7+2=97+2=9 と同じ考え方で解けるのです。

✓理解チェック2

0.010.01 が 2626 個集まると、いくつ?
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答え:0.260.26

0.010.01 が10個で 0.10.1。26個なら 0.10.1 が2こと 0.010.01 が6こで 0.260.26。「0.010.01 が□こ」は、0.01×□0.01\times\square と考えてもOKです。

10倍・10分の1で位が動く

小数を 10倍すると、各数字は位が1つ上がり(左へ)、10分の1にすると位が1つ下がり(右へ)ます。小数点に対して、数字がとなりの位へ動くイメージです。

2.50.2525÷10(10分の1)×10(10倍)×10で位が1つ左(大きく)、÷10で位が1つ右(小さく)へ動く

2.52.5 を 1010 倍すると 2525、1010 分の1にすると 0.250.25。位が1つずつずれるのがわかります。これは次のレッスンの計算でも大切な感覚です。

✓理解チェック3

0.370.37 を 1010 倍すると?
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答え:3.73.7

10倍すると位が1つ上がります。33 が一の位、77 が小数第一位に動いて 3.73.7。「0をつけるだけ」ではありません。

✓理解チェック4

4.64.6 を 1010 分の1にすると?
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答え:0.460.46

10分の1にすると位が1つ下がります。44 が小数第一位、66 が小数第二位に動いて 0.460.46 です。

小数の大小のくらべ方

小数の大きさをくらべるときは、位をたてにそろえて、上の位から順にくらべます。

たとえば 0.80.8 と 0.750.75。小数第一位を見ると 0.80.8 は 88、0.750.75 は 77。8>78>7 なので 0.80.8 のほうが大きいです。けたの多い 0.750.75 のほうが大きそうに見えますが、見るのは上の位からです。

小数第一位小数第二位0.88 0.7575→ 大きい上の位(小数第一位)で 8 > 7 → 0.8 > 0.75

✓理解チェック5

0.60.6、0.590.59、0.6050.605 を大きい順にならべると?
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答え:0.605>0.6>0.590.605 > 0.6 > 0.59

小数第一位はどれも… 0.590.59 は 55、ほかは 66。まず 0.590.59 が最小。残りは小数第二位で 0.6(=0.60)0.6(=0.60) と 0.605(=0.60…)0.605(=0.60…) → 第三位で 0.6050.605 が大きい。よって 0.605>0.6>0.590.605>0.6>0.59。

✓理解チェック6

0.90.9 と 0.850.85 をくらべます。正しいのはどれ?
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答え:0.9>0.850.9 > 0.85(小数第一位の 9>89 > 8 でくらべる)

0.9=0.900.9 = 0.90 とけた数をそろえて、上の位(小数第一位)からくらべます。9>89 > 8 なので 0.90.9 のほうが大きいです。

いっしょに解こう

セナちゃんのアイコン
セナ

0.80.8 と 0.750.75、けたが多い 0.750.75 のほうが大きい気がしちゃう…

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

整数だと「けたが多い=大きい」だけど、小数の右側はちがうよ。0.80.8 は 0.800.80 と同じ。0.800.80 と 0.750.75 をくらべると、小数第一位が 88 と 77。だから 0.80.8 のほうが大きいんだ。上の位から見るのがコツだよ。

セナちゃんのアイコン
セナ

なるほど、0.8=0.800.8=0.80 って考えればいいんだね。

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

そう。小数の終わりに 00 をつけても大きさは変わらない(0.8=0.80=0.8000.8=0.80=0.800)。けた数をそろえて、上の位からくらべれば、まちがえないよ。

✕よくある間違い

つまずきやすい2つを先回りします。

❌ 0.75>0.80.75 > 0.8(けたが多いほうが大きいと思う) → 上の位でくらべる。⭕ 0.8>0.750.8 > 0.75(0.8=0.800.8=0.80)。

❌ 2.52.5 を10倍して 2.502.50 にする → 10倍は位が上がる。⭕ 2525(00 をつけるだけではない)。

やってみよう(練習問題)

やってみよう①(基本:何個分・位)

「0.10.1・0.010.01 が何個分」で考えましょう。

  1. 0.10.1 が 99 こで、いくつ?
  2. 4.24.2 は、0.10.1 が何こ集まった数?
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  1. 0.90.9(0.10.1 が9こ)
  2. 4242 こ(44 は 0.10.1 が40こ、0.20.2 は2こ、合わせて42こ)

やってみよう②(標準:10倍・10分の1)

位がどう動くか考えましょう。

  1. 3.73.7 を 1010 倍すると?
  2. 55 を 1010 分の1にすると?
答えと解説を見る
  1. 3737(位が1つずつ上がる)
  2. 0.50.5(位が1つ下がる。55 の 1010 分の1)

やってみよう③(応用:大小をくらべる)

位をそろえて、上の位からくらべましょう。

  1. 1.091.09 と 1.11.1 では、どちらが大きい?
  2. 0.30.3、0.2990.299、0.310.31 を大きい順に。
答えと解説を見る
  1. 1.11.1(1.1=1.101.1=1.10。小数第二位で 00 と 99… ではなく、第一位は同じ 11、第二位で 1.101.10 の 11 と 1.091.09 の 00 → 1.11.1 が大きい)
  2. 0.31>0.3>0.2990.31 > 0.3 > 0.299(第一位は 3,3,23,3,2 で 0.2990.299 が最小。残りは第二位 11 と 00 で 0.310.31 が大きい)

家おうちの方へ

小数のしくみは「0.1・0.01 が何個分か」という見方が核心です。これが身につくと、たし算もかけ算も整数の計算に置きかえて考えられます。大小くらべでは「けたが多い=大きい」という整数の感覚を持ち込んでしまうのが定番のつまずき。「0.8=0.800.8=0.80 と0をつけて、けたをそろえて上の位から見る」を習慣にさせてください。10倍・10分の1で位が動く感覚は、次の計算や小5のかけ算・わり算の土台になります。

小数のしくみがわかりました。次は、それを使って小数のたし算・ひき算を筆算で正確にできるようにしましょう。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 小数点の右は 小数第一位(0.1)→第二位(0.01)→第三位(0.001)。
  • 0.1が10個で1、0.01が10個で0.1。10個集まると1つ上の位になる。
  • 10倍すると位が1つ上がり、10分の1にすると位が1つ下がる。
  • 数直線では、0〜1を10等分した1めもりが 0.1。
  • 大小は上の位からくらべる(位をたてにそろえて見る)。

よくある質問

小数の位(くらい)はどんなしくみになっていますか?

小数点のすぐ右が小数第一位(0.1の位)、次が小数第二位(0.01の位)、その次が小数第三位(0.001の位)です。たとえば3.45は「1が3こ、0.1が4こ、0.01が5こ」集まった数という意味です。0.1が10個で1、0.01が10個で0.1と、10個集まると1つ上の位になります。

なぜ0.8のほうが0.75より大きいの?けたが多いほうが大きいのでは?

小数は「上の位から」くらべるからです。0.8は0.80と同じなので、小数第一位を見ると0.8は8、0.75は7で、8>7だから0.8のほうが大きくなります。「けたが多い=大きい」は整数の感覚で、小数点の右側には当てはまりません。小数の終わりに0をつけても大きさは変わらないので、けた数をそろえて上の位から見るのがコツです。

小数を10倍・10分の1にするとどうなりますか?

10倍すると各数字の位が1つ上がり(左へ動き)、10分の1にすると位が1つ下がり(右へ動き)ます。たとえば2.5を10倍すると25、10分の1にすると0.25です。「0をつけるだけ」ではなく「位が動く」と考えるのがポイントで、この感覚は小数のかけ算・わり算の土台になります。

「0.1が何個分」という見方は、なぜ大事なのですか?

この見方を使うと、小数の計算が整数の計算に早変わりするからです。たとえば0.7+0.2は「0.1が7こ+0.1が2こ=0.1が9こ=0.9」で、整数の7+2=9と同じ考え方で解けます。小数のたし算・ひき算だけでなく、かけ算・わり算までぜんぶこの見方でつながります。

この単元でつまずいたとき、家庭でできること

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    つまずきの原因は、たいてい1つ前の単元にあります。まずそこを確かめてください。
  2. 説明役を、外部にまかせる
    教える側が説明しきれないときは、無料体験のある外部のサービスで様子を見る方法もあります。
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