小4「小数のしくみと計算」をやさしく攻略
小数は「1より小さい数」を表す大切なしくみ。コツは「0.1や0.01が何個分か」で考えることと、筆算で小数点をたてにそろえることです。ここをしっかり固めると、小5の小数のかけ算・わり算がぐっと楽になります。
◎この単元のゴール
小数のしくみ(位・10倍・1/10)を理解し、小数点をそろえてたし算・ひき算ができ、小数×整数・小数÷整数を正しく計算できるようになる。
学ぶ順番(このとおり進めばOK)
つまずき診断:どこで止まっていますか
小数の計算でつまずく原因は、計算力ではなく小数点をどう扱うかのルールが整理できていないことです。しかもそのルールが、たし算ひき算とかけ算わり算でちがうのが混乱の元です。
- 筆算で位がずれる → たし算・ひき算は小数点をたてにそろえるのが絶対です。小数のたし算・ひき算へ。
- 3.5+2 のように、けた数がちがうとできない → 2を2.0と考えて、空いたところを0でうめます。位をそろえるためのテクニックです。
- かけ算でも小数点をそろえてしまう → かけ算はそろえません。右にそろえて整数のように計算し、最後に小数点を打つのが正しい手順です。ここがたし算との最大のちがいです。
- 答えの小数点を打つ位置がわからない → かけ算は「小数点より右のけた数を合計した分」だけ、右から数えて打ちます。小数×整数・小数÷整数へ。
- 10倍・10分の1で小数点が動く理由がわからない → 数が動くのではなく位が動いています。小数のしくみで確認しましょう。
- 答えの最後の0を消していいのか迷う → 2.50 は 2.5 と同じ。小数点より右の末尾の0は消してよい、と覚えます。
小数は、整数の筆算がそのまま土台
やり方は整数の筆算と同じで、増えるのは小数点の処理だけです。整数のほうがあやしいときは、先にそちらへ戻るのが結局いちばん速い解決になります。
0.1がいくつ分か。小数そのものの意味が不安ならここから。
前の単元 わり算の筆算 →小数÷整数は、わり算の筆算がそのまま使えます。
小5 小数のかけ算 →小数×小数へ。小数点の打ち方の考え方は小4と同じです。
小4 がい数 →「小数第一位までのがい数」など、小数でも四捨五入を使います。
よくある質問
なぜ、たし算は小数点をそろえるのに、かけ算はそろえないの?
やっていることがちがうからです。たし算・ひき算は「同じ位どうしを合わせる」計算なので、位を合わせる=小数点をそろえる必要があります。いっぽうかけ算は「何倍にするか」の計算で、位を合わせる意味がありません。だから右にそろえて整数のように計算し、最後に小数点だけを正しい位置に打ちます。「たし算ひき算は位をそろえる、かけ算は最後に打つ」と2つを分けて覚えるのが確実です。
3.6×4 の答えの小数点は、どこに打つ?
まず小数点を無視して 36×4=144 と計算します。次に、かけられる数とかける数で小数点より右にあるけた数を合計します。3.6 は1けた、4 は0けたなので合計1けた。だから144の右から1つ数えて 14.4 が答えです。「右から何個数えるか」を先に決めておくとミスが減ります。
小数を10倍・100倍すると、なぜ小数点が右へ動くの?
10倍すると、それぞれの数字が1つ上の位へ上がるからです。0.1が10個で1になるように、位が1つずつくり上がります。数字の並びはそのままなので、見かけ上は小数点が右へ1つ動いたように見えます。10分の1のときは逆に位が下がるので、小数点は左へ1つ動きます。動いているのは小数点ではなく位と理解しておくと、けた数が増えても迷いません。
☺おうちの方へ
この単元でお子さんがつまずいているとき、原因の多くはたし算のルールをかけ算にも当てはめてしまうことです。ノートを見て、かけ算の筆算で小数点がたてにそろえて書かれていたら、そこが原因です。
小数は買い物のレシートや体温、身長など生活の中にたくさんあります。「157.5cmって、157cmと158cmのどのあたり?」と聞いてみると、小数の大きさの感覚が育ちます。
つまずいたら、ここに戻ろう・次へ進もう
小数の計算は、整数の筆算(たし算・ひき算・かけ算・わり算)がそのまま土台です。あやしいときは整数の計算に戻るのが近道です。
- 小数そのものの意味 — 小3「小数」へ
- 小4 わり算の筆算(小数÷整数の土台) — 小4「わり算の筆算」へ
- このあとに進む単元 — 小5「小数のかけ算」へ
- どこから復習するか迷ったら — つまずき逆引き