小4「がい数」をやさしく攻略
「およそ何人」「だいたい何円」を表すのが概数(がい数)。作り方は四捨五入だけ。0〜4は切り捨て、5〜9は切り上げ——このルールを図で覚えれば、見積もりもバッチリです。
◎この単元のゴール
四捨五入で概数を作り、和・差・積・商を見積もれるようになる。
学ぶ順番(このとおり進めばOK)
この単元は2つに分かれます。順番には理由があります。
先に四捨五入で概数を作る練習をして、そのあと作った概数で見積もるへ進みます。逆にすると「どの位で四捨五入するのか」が決まらず、見積もりの答えが人によってバラバラになってしまいます。
つまずき診断:どこで止まっていますか
がい数のつまずきは、計算力ではなく「どの位を見るか」の読み取りにほぼ集中しています。当てはまるものから読んでください。
- 「上から2けたのがい数」と言われると固まる → 見るのは3けための数字です。がい数と四捨五入で、位の数え方から確認しましょう。
- 四捨五入したあと、うしろを0にするのを忘れる → 1234 を百の位までなら 1200。12 にしてしまうミスがとても多いです。
- 「以上・以下・未満」がごちゃごちゃになる → 「未満」だけがその数をふくまないのがポイント。がい数の利用で線分図で整理します。
- 見積もりで、切り上げ・切り捨てのどちらを使うか迷う → 「足りなくならないように」なら切り上げ、「多く見すぎないように」なら切り捨て。何のために見積もるのかで決まります。
がい数は、大人がいちばん使う算数
正確な計算より、だいたいの見当をつける力のほうが実生活では出番が多いです。
四捨五入は「位を数える」ができて初めて使えます。あやしいときはここへ。
小4 小数の計算 →小数第一位までのがい数など、小数でも四捨五入を使います。
小5 割合 →「約35%」のように、割合の答えもがい数で表すことが多いです。
ツール 単位換算ツール →大きな数を万・億に直して見当をつけるときに便利です。
よくある質問
四捨五入と切り上げ・切り捨てはどうちがう?
四捨五入は、見る数字が0〜4なら切り捨て、5〜9なら切り上げと自動で決まるやり方です。いっぽう切り上げ・切り捨ては、数字に関係なくいつでも上げる・いつでも下げると自分で決めて使います。テストで「四捨五入して」と書かれていたら、勝手に切り上げてはいけません。
「百の位までのがい数」と「上から2けたのがい数」はどちらも同じ?
ちがいます。前者は位が指定されているので、十の位を四捨五入します。後者はけた数が指定されているので、上から3けためを四捨五入します。3456 なら、百の位までは 3500、上から2けたも 3500 で同じになりますが、345 だと百の位までは 300、上から2けたは 350 で答えが変わります。どちらを聞かれているか必ず確かめましょう。
「10以上20未満」には20は入る?
入りません。「未満」はその数をふくまないという意味です。10以上20未満は、10は入るけれど20は入らない範囲です。「以上」「以下」はその数をふくむので、あわせて覚えておくと混乱しません。
☺おうちの方へ
がい数は、買い物の合計を暗算するときの考え方そのものです。「298円が3つだから、だいたい900円くらいだね」と声に出すだけで、この単元の意味が伝わります。
お子さんが四捨五入でつまずいているときは、計算のやり方ではなく「いま何の位を見ればいいか」を一緒に指で押さえてみてください。位を正しく数えられれば、あとは0〜4か5〜9かを見るだけです。