小4「計算のきまり」をやさしく攻略

「2+3×4」は14? 20? ——計算には順序のルールがあります。四則の順序から、計算を楽にする交換・結合・分配のきまりまで、図でしっかりつかみましょう。

この単元のゴール

四則がまじった式を正しい順序で計算でき、計算のきまりを使って工夫できるようになる。

学ぶ順番(このとおり進めばOK)

つまずき診断:どこで止まっていますか

この単元のつまずきは、「左から順に計算する」というそれまでの習慣と、新しく習う順序のルールがぶつかることで起きます。

  • 2+3×4 を 5×4=20 としてしまう → いちばん多いミスです。×÷が先なので、3×4=12 を先に計算して 2+12=14 が正解。計算の順序へ。
  • かっこがあると、どこから手をつけるか迷う → かっこの中が最優先です。順位は「かっこ → ×÷ → +−」の3段階だけ。
  • ×と÷が両方あるとき、÷を後回しにしてしまう → ×と÷は同じ強さなので、そこは左から順に計算します。同じく+と−も同じ強さです。
  • 分配のきまりの使いどころが分からない → 25×4のような計算しやすい組を作れるときに効きます。計算のきまりへ。
  • 「計算の工夫」と言われても何をすればいいか分からない → キリのよい数(10・100・25×4=100など)を作れないか探すのがコツです。

この順序のルールは、中学以降ずっと使う

ここで習う順序と分配のきまりは、算数の中の小さな約束ごとではありません。中学の文字式・展開・因数分解まで、そのまま同じルールで動きます。

よくある質問

なぜ、かけ算とわり算を先に計算するの?

かけ算が「まとまり」を表しているからです。「1本80円のジュースを3本と、120円のパン1個」を式にすると 80×3+120 になります。この 80×3 は「ジュース代というひとかたまり」で、先に金額を出さないと合計になりません。もし左から計算してしまうと、80+3という意味のない計算をすることになります。×÷はまとまりを作る計算だから先、と考えると納得できます。

×と÷が並んでいるときは、どちらを先に計算する?

×と÷は同じ強さなので、左から順に計算します。たとえば 24÷6×2 は、24÷6=4 を先に計算して 4×2=8 が正解です。先に 6×2 をしてしまうと 24÷12=2 となり答えがちがってきます。「×÷が+−より先」と「同じ強さなら左から」の2つはセットで覚えてください。+と−も同じ強さなので、やはり左から計算します。

分配のきまりは、どんなときに使うと得?

キリのよい数が作れるときです。たとえば 98×5 は、そのまま筆算するより (100−2)×5=500−10=490 のほうが暗算できます。102×7 なら (100+2)×7=700+14=714。ほかにも 25×4=100 の組を作れる場面はよく出ます。テストで時間が足りないときの武器になるので、「キリのよい数に近い数」を見たら思い出してください。

おうちの方へ

この単元は答えが合っているかどうかだけを見ると、つまずきに気づけません。途中式のどこを先に計算したかを見てあげてください。2+3×4 で 5 という数字が出ていたら、順序のルールがまだ入っていないサインです。

買い物の場面がそのまま教材になります。「200円のものを3つと、150円のもの1つでいくら?」と聞き、式に書いてもらうと、なぜかけ算を先に計算するのかが自然に伝わります。

つまずいたら、ここに戻ろう