中1「文字と式」をやさしく攻略

「文字を使う」と聞くと急に難しく感じますが、文字はただの“まだわからない数の入れ物”。書き方のルールを覚えれば、むしろ計算はスッキリします。ここは方程式・関数・図形の証明まで、中学数学のほぼ全部で使う土台です。

この単元のゴール

文字式の表し方のルールを身につけ、項と係数を見分け、一次式の計算と式の値(代入)ができ、数量や関係を文字で表せるようになる。

学ぶ順番(このとおり進めばOK)

コラム:なぜ数学は文字を使うの? x や n の正体

「4+3」は計算できるのに、「x+3」と言われたとたん難しく感じる——その正体は、文字が「どんな数でも入る箱」だと知らないだけです。文字を使う理由はただ1つ。どんな数でも成り立つルールを、たった1つの式で書くため。「縦×横=面積」を a×b と書けば、どんな長方形にも通用する“万能の説明書”になります。

しかも、どの文字を使うかにはちゃんと由来があります。暗号ではなく「略語」だと分かると、一気に親しみがわきます。

文字由来使われる場面
nnumber(数)の頭文字個数・自然数(n個・n人・n番目)
x, y, zデカルトが「未知の数は後ろの文字で」と決めた(1637年)方程式の未知数
a, b, c同じくデカルト流「分かっている数は前の文字で」定数・係数
πギリシャ語 perimetros(周)の頭文字円周率

iメモ

「nとmが並んで出てくる」のは、単にアルファベットで隣だから。2つ目の数が必要になったら隣の文字を借りる、というゆるい運用です。文字選びに深い数学的意味はなく、読む人が意味を思い出しやすい頭文字を選ぶのが数学の伝統です。

つまずいたら、ここに戻ろう

文字式の計算は、正負の数(プラス・マイナスの計算)がそのまま土台になります。符号でつまずくときは、先に正負の数に戻るのが近道です。