一次式の計算(同類項・かっこのはずし方)

一次式の計算を図でやさしく解説。同類項のまとめ方、たし算ひき算、数のかけ算わり算、かっこのはずし方(前が−のときの符号反転)まで、つまずきやすいところを面積図でしっかりわかります。

このページのゴール

同類項をまとめ、一次式のたし算ひき算・数をかける/わる・かっこのはずしを正しく計算できるようになる。

3x+5x3x+5x はいくつ? 答えは 8x8x。文字の式の計算は、仲間の項どうしをまとめるだけです。仲間とは「文字の部分が同じ項」のこと。ここをつかめば、かっこのはずし方まで一気に見通せます。よくつまずく「3x+5=8x3x+5=8x にしちゃう」「(-()) の符号」も、図で先に片づけましょう。

同類項をまとめる

文字の部分が同じ項を、たがいに同類項といいます。3x3x5x5x は、どちらも文字が xx なので同類項です。

やり方

  1. 文字の部分が同じ項(同類項)をさがす。
  2. その係数(数の部分)どうしをたす・引く。
  3. 文字の部分はそのままつける(変えない)。

たとえば 3x+5x3x+5x は、係数 3355 をたして 88。文字 xx はそのままなので、答えは 8x8x です。

3x+5x=(3+5)x=8x3x+5x=(3+5)x=8x

なぜそうなるの?(同じものは数えられる)

xx を「箱1つ」だと思ってください。3x3x は箱が3つ、5x5x は箱が5つ。合わせると箱は8つ、つまり 8x8x です。同じ種類だから数えてまとめられるのです。

3x5x8x同じ「x の箱」だから、数えて合計できる3x5→ まとまらない

下の段のように、3x3x(箱)と 55(玉)は種類がちがうので、合わせて数えられません。だから 3x+53x+5 は、これ以上まとめられずそのままが答えです。xx がついた項(文字の項)と、数だけの項(定数項)は混ぜません。

コツ

文字が同じでも、xxx2x^2 は別の種類なので同類項ではありません(中3で出てきます)。中1では「xx どうし」「aa どうし」のように、同じ文字の項をまとめると考えればOKです。

一次式のたし算・ひき算

いくつかの項がある式どうしのたし算・ひき算も、やることは同じ。同類項どうしをまとめるだけです。文字の項は文字の項、定数項は定数項で集めます。

(3x+2)+(x5)(3x+2)+(x-5)

xx の項は 3x3xxx、定数項は +2+25-5。それぞれまとめます。

=(3x+x)+(25)=4x3=(3x+x)+(2-5)=4x-3

?どうして?

ひき算(前が−のかっこ)は、かっこをはずすときに中の符号を全部反対にします。これが最大の注意点。次の章でじっくり見ます。

数をかける・わる/かっこのはずし方

3(2x1)3(2x-1) のように、かっこの前に数があるときは、かっこの中のすべての項にその数をかけます(分配法則)。

やり方

  1. かっこの前の数を、中の項すべてにかける(1つもかけ忘れない)。
  2. かけたあとの符号に注意する(−どうしのかけ算は+)。
  3. わり算は「わる数の逆数をかける」か、各項を割ると考える。

3(2x1)=3×2x+3×(1)=6x33(2x-1)=3\times 2x+3\times(-1)=6x-3

わり算も、各項をわればOKです。

(6x9)÷3=6x393=2x3(6x-9)\div 3=\dfrac{6x}{3}-\dfrac{9}{3}=2x-3

なぜそうなるの?(面積で見る分配法則)

3(2x1)3(2x-1) は、たて 33・よこ 2x12x-1 の長方形の面積と考えられます。よこを 2x2x1-1 に分けると、面積は2つに分かれます。

3たて2x−16x−33 ×(2x − 1)= 6x − 3

青い部分が 3×2x=6x3\times 2x=6x、赤い部分が 3×(1)=33\times(-1)=-3。合わせて 6x36x-3「中の項すべてにかける」のは、面積を分けて足しているからなのです。

前が「−」のかっこに注意

かっこの前が -(マイナス1がかかっている)ときは、中の符号を全部反対にしてはずします。

(x4)=x+4-(x-4)=-x+4

(x4)-(x-4)1×(x4)-1\times(x-4) のこと。1×x=x-1\times x=-x1×(4)=+4-1\times(-4)=+4 なので x+4-x+4 になります。

−( x − 4 )=− x+ 4符号は「全部」反対になる(4 にもかかる)

いっしょに解こう

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セナ

3x+53x+5 って、なんで 8x8x にしちゃダメなの? つい足したくなる…

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ホクト先生

気持ちはわかるよ。でも 3x3x は「xx の箱が3つ」、55 は「ただの数」。種類がちがうから数えて合体できないんだ。33 匹のネコと 55 個のリンゴを「8」にできないのと同じだね。

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セナ

なるほど! じゃあ (x4)-(x-4) は? x4-x-4 にしちゃいそう。

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

そこがいちばんの落とし穴。前の -1-1 をかけること。だから xx4-4両方とも符号が反対になって x+4-x+4 になる。後ろの項にかけ忘れないのがコツだよ。

理解チェック①

理解チェック②

よくある間違い

つまずきやすい3つを先回りします。

3x+5=8x3x+5=8x → 文字の項と定数項を混ぜてはダメ。3x+53x+5 のまま(これ以上まとまらない)。

(x4)=x4-(x-4)=-x-4 → 後ろの符号を変え忘れている。x+4-x+44-4 も反対になって +4+4)。

3(2x1)=6x13(2x-1)=6x-1 → 後ろの項にかけ忘れ。6x36x-3331-1 にもかける)。

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:同類項をまとめる)

文字の部分が同じ項を、係数どうしでまとめましょう。

  1. 3x+5x3x+5x
  2. 7a2a7a-2a
  3. 6yy+26y-y+2
答えと解説を見る
  1. 3x+5x=(3+5)x=8x3x+5x=(3+5)x=8x(確かめ:x=1x=13+5=83+5=88×1=88\times1=8 ◎)
  2. 7a2a=(72)a=5a7a-2a=(7-2)a=5a(確かめ:a=1a=172=57-2=55×1=55\times1=5 ◎)
  3. xx の項 6yy=5y6y-y=5y、定数項 +2+2 はそのまま → 5y+25y+2(確かめ:y=1y=161+2=76-1+2=75×1+2=75\times1+2=7 ◎)

✏️ やってみよう②(標準:加減・かっこ・分配)

同類項をまとめる/分配法則でかっこをはずす、を使い分けましょう。

  1. (3x+2)+(x5)(3x+2)+(x-5)
  2. 3(2x1)3(2x-1)
  3. (6x9)÷3(6x-9)\div 3
答えと解説を見る
  1. xx の項 3x+x=4x3x+x=4x、定数項 25=32-5=-34x34x-3(確かめ:x=2x=2 で 元の式 (6+2)+(25)=83=5(6+2)+(2-5)=8-3=54×23=54\times2-3=5 ◎)
  2. 3×2x=6x3\times2x=6x3×(1)=33\times(-1)=-36x36x-3(確かめ:x=2x=2 で 元の式 3(41)=93(4-1)=96×23=96\times2-3=9 ◎)
  3. 各項を 33 でわって 6x393=2x3\dfrac{6x}{3}-\dfrac{9}{3}=2x-3(確かめ:展開し直すと 3(2x3)=6x93(2x-3)=6x-9 で元にもどる ◎)

✏️ やってみよう③(応用:かっこが2つの複合)

2か所のかっこをそれぞれ正しくはずします。後ろのかっこの前が - なのが最大のポイント。

  1. 2(x+1)3(x2)2(x+1)-3(x-2)
答えと解説を見る

まず2つのかっこを分配法則ではずします。

2(x+1)=2x+22(x+1)=2x+2

3(x2)=3x+6-3(x-2)=-3x+6

3-32-2 にかけると +6+6。符号に注意)

つぎに同類項をまとめます。xx の項 2x3x=x2x-3x=-x、定数項 2+6=82+6=8

2(x+1)3(x2)=x+82(x+1)-3(x-2)=-x+8

確かめ:x=1x=1 で 元の式 2(2)3(1)=4+3=72(2)-3(-1)=4+3=71+8=7-1+8=7 で一致◎

おうちの方へ

つまずきの大半は2つです。①3x+53x+58x8x にしてしまう(文字の項と定数項を混ぜる)、②(x4)-(x-4) の後ろの符号を変え忘れる。どちらも「種類がちがうものは数えられない」「前の - は中身全部にかかる」と図でイメージできると一気に減ります。答えが出たら、xx に好きな数(たとえば x=2x=2)を入れて元の式と一致するか確かめる習慣をつけると、自分でミスに気づけるようになります。

同類項をまとめられるようになったら、次は文字に実際の数を入れて答えを出す**式の値(代入)**へ進みましょう。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 文字の部分が同じ項が同類項3x3x5x5x)。係数どうしをたす・引く(3x+5x=8x3x+5x=8x)。
  • 文字の項と定数項は混ぜない(3x+53x+5 はこれ以上まとまらない)。
  • かっこをはずすときは分配法則3(2x1)=6x33(2x-1)=6x-3
  • 前が−のかっこは、中の符号を全部反対にする((x4)=x+4-(x-4)=-x+4)。

よくある質問

一次式の計算はどうやってやりますか?

文字の部分が同じ項(同類項)をさがして、係数どうしをたしたり引いたりしてまとめます。たとえば 3x+5x は係数の3と5をたして 8x。文字の部分はそのまま変えません。文字の項と数だけの項(定数項)は種類がちがうので、混ぜないのがルールです。

なぜ 3x+5 は 8x にまとめられないの?

3x と 5 は種類がちがうからです。x を箱と考えると、3x は箱が3つ、5 はただの数。同じ種類のものだけが数えてまとめられるので、3x+5x=8x にはできますが、3x+5 はこれ以上まとめられず、そのままが答えです。

3(2x−1) のようなかっこは、どうやってはずしますか?

分配法則で、かっこの前の数を中のすべての項にかけます。3×2x=6x、3×(−1)=−3 なので、3(2x−1)=6x−3 です。後ろの項へのかけ忘れで 6x−1 としてしまう間違いが多いので、1つもかけ忘れないよう注意しましょう。

かっこの前がマイナスのときは、どうはずしますか?

中の符号を全部反対にしてはずします。−(x−4) は −1×(x−4) のことなので、−1×x=−x、−1×(−4)=+4 で、−x+4 になります。後ろの項の符号を変え忘れて −x−4 とするのが、いちばん多い落とし穴です。

#文字と式#一次式の計算#中1数学