式の値(代入のしかた)
文字に数をあてはめる「代入」を、図でやさしく解説。式の値の求め方、負の数を代入するときにかっこをつける理由、 と のちがいまで、符号ミスを防ぐコツがわかります。
◎このページのゴール
文字に数を代入して式の値を正しく求められる。とくに負の数の代入でかっこをつけて符号ミスを防げるようになる。
「 のとき はいくつ?」——この のところに を入れて計算するだけです。文字を数におきかえることを代入といい、その答えが式の値。やり方はかんたんですが、負の数を入れるときだけ符号でつまずきがち。かっこをつける、という1つのコツで全部すっきりします。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
代入と「式の値」
文字( など)を、ある数におきかえることを代入といいます。代入して計算した結果が、その式の式の値です。
たとえば という式に を代入すると、 のところが になって、
となります。このとき「 のときの の値は 」と言います。
求め方の手順
→やり方
- 省略していた ×(かけ算)をもとにもどす( → )。
- 文字のところに、決められた数をそのまま入れる。
- ふつうに計算して、式の値を出す。
ポイントは手順1の「×を復活させる」こと。 を「 と をくっつけた数」と思って にしてしまう間違いが、これで防げます。 は 、つまり なら です。
なぜ負の数は「かっこ」をつけるの?
代入でいちばんつまずくのが、負の数を入れるとき。たとえば に を代入する場面を見てみましょう。
の場所に をかっこごと入れて、。かっこをつけると「ここはマイナス3という1つの数だよ」とはっきりするので、 などの読みまちがいを防げます。
とくに気をつけたいのが の形。 のとき、
マイナスのマイナスでプラスになります。「 だから答えもマイナス」と思い込まないこと。
2乗の代入: と は別もの
に を代入すると、 ごとかっこに入れて 。
いっぽう、かっこのない は、 だけを2乗してから前のマイナスをつけるので、
代入のときは、文字の場所に**「かっこごと」**入れるのが鉄則。そうすれば自然に の形になり、符号で迷いません。
先に式を簡単にしてから代入する
同類項があるときは、先にまとめてから代入すると、計算が短くなってミスも減ります。たとえば に を代入する場合。
そのまま入れると と長くなりますが、先に とまとめれば、
式が短くなるぶん、符号のミスをするチャンスも減ります。「代入する前に、まず簡単にできないか?」と一度立ち止まるのがコツです。
負の数を入れるとき、いつもどこかで符号をまちがえちゃう…。
コツは1つだけ。文字の場所にかっこごと数を入れること。 なら、 のところに をそのまま置く。 なら 、 なら 。かっこさえ書けば、あとはふつうの計算だよ。
なるほど! に を入れると になるのも、かっこのおかげでわかりやすいね。
✓理解チェック①
✓理解チェック②
✕よくある間違い
① 負の数をかっこなしで代入する
❌ に → ( に見えてミス)
⭕ (かっこごと入れる)
② と を混同する
❌ に → としてしまう
⭕ (文字の場所にかっこごと入れる)
③ に負の数を入れて符号をまちがえる
❌ に → のまま
⭕ (マイナスのマイナスでプラス)
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:正の数を代入)
×を復活させてから、文字のところに数を入れましょう。
- のとき、 の値を求めましょう。
- のとき、 の値を求めましょう。
答えと解説を見る
- 。値は (確かめ: ◎)
- 。値は (確かめ: ◎)
✏️ やってみよう②(標準:負の数・2乗を代入)
負の数はかっこごと入れるのがコツです。
- のとき、 の値を求めましょう。
- のとき、 の値を求めましょう。
答えと解説を見る
-
。値は (確かめ: ◎)
-
。値は
(確かめ:、 なので ◎)
✏️ やってみよう③(応用:簡単にしてから代入・公式に代入)
1問めは先に式をまとめてから代入。2問めは公式に数を入れて面積を求めましょう。
- のとき、 の値を求めましょう。
- 三角形の面積は「底辺 高さ 」で求められます。底辺が cm、高さが cm の三角形の面積を求めましょう。
答えと解説を見る
-
先にまとめると 。これに代入して 。値は
(確かめ:そのまま入れても で一致 ◎)
-
。面積は
(確かめ:、 ◎)
家おうちの方へ
代入そのものは「数におきかえて計算するだけ」でシンプルですが、つまずきはほぼ負の数の符号に集中します。「文字の場所には、いつもかっこごと数を入れる」という1つの習慣を徹底させてあげてください。 と のちがい、 にマイナスを入れると符号が変わることは、テストでも狙われやすい定番ポイントです。答えが出たら、もとの式にもう一度入れ直して確かめる癖をつけると、ミスに自分で気づけるようになります。
代入で「数を入れて値を出す」ことができたら、次は反対に、身のまわりの数量や関係を文字の式で表す練習に進みましょう。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 代入=文字を数におきかえること。計算した結果が式の値。
- 省略した×を復活させてから計算する( は )。
- 負の数を代入するときはかならずかっこをつける()。
- と は別もの。かっこの中ごと2乗する。
- 同類項を先にまとめてから代入すると速くてミスが減る。
よくある質問
代入とは何ですか?式の値はどうやって求めますか?
代入は、式の文字をある数におきかえることで、計算した結果が式の値です。求め方は、省略していた×をもとにもどし(3x は 3×x)、文字のところに数をそのまま入れて計算します。x=4 のとき 3x+2 の値は 3×4+2=14 です。
なぜ負の数を代入するときは、かっこをつけるの?
「ここはマイナス3という1つの数」だとはっきりさせて、読みまちがいを防ぐためです。2x に x=−3 を入れるとき、かっこなしの 2×−3 は 2−3 に見えてミスのもと。かっこごと入れて 2×(−3)=−6 とすれば、符号で迷いません。
x² に x=−2 を代入すると、(−2)² と −2² のどちらですか?
かっこごと入れて (−2)² です。(−2)²=(−2)×(−2)=4 になります。かっこのない −2² は、2だけを2乗してから−をつけるので −(2×2)=−4 で、別ものです。文字の場所に「かっこごと」数を入れるのが符号ミスを防ぐ鉄則です。
代入する前に、式を簡単にしたほうがいいですか?
はい。同類項があるときは、先にまとめてから代入すると計算が短くなり、ミスも減ります。たとえば 5a+2−3a は先に 2a+2 とまとめてから a=−3 を入れると、2×(−3)+2=−4 とすぐ求められます。「代入する前に、まず簡単にできないか」と一度立ち止まるのがコツです。