項と係数・一次式とは

式を「項」に分け、文字につく数「係数」と文字のない「定数項」を見分ける方法を図でやさしく解説。一次式が何かも色分け図でしっかりわかります。

このページのゴール

式を項に分け、各項の係数と定数項を正しく見分け、一次式が何かを説明できるようになる。

3x53x-5 という式は、3x3x5-5 という2つの部品でできています。この部品が3x3x33係数、文字のない 5-5定数項。言葉はかたいですが、式を「+で区切る」だけで見分けられます。これがわかると、このあとの計算がぐっと楽になります。

項とは:「+」で区切った1つひとつ

式をたし算(+)の形に直して、区切った1つひとつといいます。

やり方

  1. 式をたし算だけの形に直す(引き算 5-5+(5)+(-5) と考える)。
  2. +で区切って、できたかたまり1つ1つが項
  3. 符号(+−)も、その項の一部としていっしょに見る。

たとえば 3x53x-5 は、3x+(5)3x+(-5) と考えられるので、項は 3x3x5-52つです。

なぜ「項」に分けるの?(図で見る)

下の図のように、式を色で分けると正体がはっきりします。3x53x-5 を、3x3x(青)と 5-5(橙)の2つの項に分け、3x3x の中の 33係数、文字のない 5-5定数項です。

3x−5+(で区切る)項①項②係数=3文字につく数定数項=−5文字をふくまない項

「+で区切る」だけで、どこからどこまでが1つのかたまりかが見えます。だから引き算の式も、いったん「+(マイナスの数)」に直すのがコツです。

係数とは:文字についている数

項の中で、文字についている数係数といいます。

  • 3x3x の係数は 33
  • x4\dfrac{x}{4} の係数は 14\dfrac{1}{4}x4=14x\dfrac{x}{4}=\dfrac{1}{4}x だから)

文字をふくまない項(5-5 など)は定数項といい、係数とは区別します。

符号に注意:x-x の係数は 1-1

いちばん間違えやすいのが、マイナスのついた項です。

コツ

x-x1×x-1\times x のこと。だから x-x係数は 1-111 ではありません)。
同じように xx(=1×x1\times x)の係数は 11 です。

セナちゃんのアイコン
セナ

x-x って文字だけだから、係数は数なし…じゃないの?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

いい疑問だね。x-x1×x-1 \times x を省略した書き方なんだ。だから係数はちゃんとあって、1-1xx のときも、見えないけど 11 がついてるよ。符号を落とさないのが、いちばん大事なコツ。

理解チェック①

理解チェック②

一次式とは

各項の文字が何個かけ合わさっているかを次数といいます。xx は1個ぶんなので次数1、x2=x×xx^2=x\times x は2個ぶんなので次数2です。

いちばん高い次数が1の式一次式といいます。3x53x-5a+3-a+3xx そのものも一次式です。次数1の項と定数項だけでできていて、x2x^2 のような項は出てきません。

iメモ

「○次式」は、その式の中でいちばん次数が高い項で決まります。
2x+12x+1 → 一次式(次数1)
x2+3xx^2+3x → 二次式(次数2の項 x2x^2 があるから)
77(数だけ)→ 次数は0

よくある間違い

まちがい

x-x の係数を 11 とする。

正しい

x=1×x-x=-1\times x だから、係数は 1-1(符号もふくめて係数)。

まちがい

3x53x-5 の項を 3x3x55 とする(マイナスを落とす)。

正しい

引き算は +(5)+(-5) と考えるので、項は 3x3x5-5

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:項に分ける)

式を + で区切って、項に分けましょう。引き算は +()+(-\bigcirc) と考えます。

  1. 4x+94x+9 の項をすべて答えましょう。
  2. 5a25a-2 の項をすべて答えましょう。
答えと解説を見る
  1. 4x4x99(確かめ:4x+94x+9 は + で区切ると2つ ◎)
  2. 5a5a2-2(確かめ:5a2=5a+(2)5a-2=5a+(-2) なので、項は 5a5a2-2。マイナスを落とさない ◎)

✏️ やってみよう②(標準:係数と定数項を答える)

各項の係数(文字につく数)と、定数項(文字のない項)を答えましょう。

  1. 6x+8-6x+8xx の係数と定数項を答えましょう。
  2. x34\dfrac{x}{3}-4xx の係数と定数項を答えましょう。
答えと解説を見る
  1. 係数は 6-6、定数項は 88(確かめ:6x-6x の文字につく数は 6-6。文字のない項は 88 ◎)
  2. 係数は 13\dfrac{1}{3}、定数項は 4-4(確かめ:x3=13x\dfrac{x}{3}=\dfrac{1}{3}x なので係数は 13\dfrac{1}{3}4-4 は文字がないので定数項 ◎)

✏️ やってみよう③(応用:身近な式の係数の意味を読む)

身近な場面の式で、係数が「何を表しているか」を読み取りましょう。

  1. 1本 120120 円のジュースを xx 本買うときの代金は 120x120x 円です。係数 120120 は何を表していますか。
  2. 体重が 5050 kg の人が、1か月で 22 kg ずつ増えるとき、xx か月後の体重は 2x+502x+50(kg)と表せます。係数 22 と定数項 5050 は、それぞれ何を表していますか。
答えと解説を見る
  1. ジュース1本の値段(1本あたり120円)。係数は「1つあたりの量や単価」を表します(確かめ:x=3x=3 なら 120×3=360120\times3=360 円。1本120円が3本ぶん ◎)。
  2. 係数 221か月で増える体重(1か月あたり2kg)、定数項 5050最初(0か月後)の体重を表します(確かめ:x=0x=02×0+50=502\times0+50=50 kg、x=3x=32×3+50=562\times3+50=56 kg ◎)。

おうちの方へ

つまずきの大半は「符号の落とし忘れ」です。3x53x-5 の項を 3x3x55 にしてしまう、x-x の係数を 11 にしてしまう——この2つを最初にしっかり直すと、このあとの計算ミスが激減します。「引き算は +(マイナスの数)に直す」「マイナスは項にくっつける」を口ぐせにすると定着します。答えを出したら、式に具体的な数を入れて確かめる習慣も効果的です。

項と係数が見分けられたら、次はいよいよ、同じ文字どうしをまとめる一次式の計算に進みましょう。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • =式を「+」で区切った1つひとつ(引き算は +(−○)と考える)。
  • 係数=文字についている数(x-x の係数は 1-1)。
  • 文字をふくまない項が定数項3x53x-55-5)。
  • 一次式=次数が1の項と定数項だけでできた式(x2x^2 は出てこない)。

よくある質問

項と係数とは何ですか?

項は、式をたし算の形に直して+で区切った1つひとつのかたまり、係数は項の中で文字についている数のことです。たとえば 3x−5 の項は 3x と −5 で、xの係数は3。文字をふくまない −5 のような項は定数項といいます。

なぜ式を「項」に分けて考えるの?

どこからどこまでが1つのかたまりかが、はっきり見えるようになるからです。3x−5 は 3x+(−5) と考えると、項が 3x と −5 の2つだとわかります。引き算はいったん「+(マイナスの数)」に直すのがコツで、これができると、このあとの一次式の計算がぐっと楽になります。

−x の係数は何ですか?

−1 です。−x は −1×x を省略した書き方なので、係数はちゃんとあって −1。同じように x(=1×x)の係数は 1 です。符号もふくめて係数と考え、マイナスを落とさないことがいちばん大事なコツです。

一次式とは何ですか?

いちばん高い次数が1の式のことです。次数は、項の中で文字が何個かけ合わさっているかを表し、x は次数1、xの2乗(x²)は次数2です。3x−5 や −a+3 は一次式ですが、x²+3x は次数2の項があるので二次式になります。

#文字と式#項と係数#中1数学