小3「小数」をやさしく攻略

1より小さいはんぱな大きさを表す小数。基本は「1を10等分した0.1」。しくみから、0.1が何個分かで考えるたし算・ひき算まで、図でしっかりつかみましょう。

この単元のゴール

0.1のしくみを理解し、小数のたし算・ひき算ができるようになる。

学ぶ順番(このとおり進めばOK)

つまずき診断:どこで止まっていますか

小3の小数は「0.1」という新しい数に出会う単元です。つまずきは0.1の意味筆算の位ぞろえの2つに絞られます。

  • 0.1 が何なのか、そもそもピンとこない → 1を10等分した1つ分です。1Lを10個のコップに分けた1杯が0.1L。小数とはへ。
  • 0.8 と 0.11 の大小をまちがえる → 「けたが多い=大きい」ではありません。0.8は0.1が8個、0.11は0.1が1個と0.01が1個。数直線に置くと一目です。
  • 2.5+3 の筆算で、3を右はしにそろえてしまう → 小数のたし算ひき算は小数点をそろえるのがルール。3は3.0と考えます。たし算・ひき算へ。
  • 10−2.4 のような整数からのひき算で止まる → 10を10.0と書き直せば、ふつうの筆算と同じです。
  • 0.1が10個で1になることが腑に落ちない → 「10個集まると1つ上の位」——これは1円玉10枚で10円と同じ、位取りのルールそのものです。

小数と分数は「1より小さい数」の両輪

よくある質問

小数と分数は、どちらを先に理解すべき?

小3では同じ時期に学び、どちらも「1より小さい数」を表す道具です。どちらが先というより、0.1=1/10 という橋を早めにかけてあげるのがおすすめです。1Lを10等分した1杯を「0.1Lとも1/10Lとも書ける」と両方で言えるようになると、小5での小数⇄分数の変換に迷わなくなります。

0.8と0.11では、どちらが大きい?子どもがよく迷います

0.8です。「11のほうが8より大きい」と、小数点の右を整数として読んでしまうのが原因です。直し方は2つ。①位をそろえて書く(0.80と0.11なら80個と11個の比べっこ)。②数直線に置く。とくに数直線は、小数が「数の並びの中にいる」ことを実感できるので、大小の誤りが根本から減ります。

お金で小数を教えてもいい?

注意が必要です。日本の通貨には0.1円がないため、お金は小数より整数の位取り向きです。小数の実感には長さ(2.5cm)・かさ(1.5L)・体温(36.5度)のほうが向いています。とくに1Lますと0.1Lのコップ(デシリットルます)は、教科書どおりの「10等分」を目で見られる最高の教材です。

おうちの方へ

小数の理解は、「0.1がいくつ分」と言い換えられるかで確認できます。「2.6は0.1が何個?」に「26個」と答えられれば、しくみは入っています。ここが言えると、小4以降の小数のかけ算・わり算もずっと楽になります。

体温計・ペットボトルのラベル・身長の記録など、おうちの中の小数を一緒に探してみてください。「小数は生活の数」という実感が、単元への苦手意識を防ぎます。

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