約分のやり方

分数をいちばんシンプルな形にする「約分」を、図とコツでわかりやすく。最大公約数で一気にする方法も身につきます。

このページのゴール

分数を、それ以上われない形(いちばんシンプルな形)まで約分できるようになる。

「約分しなさい」と言われると、なんだか難しく感じますよね。でも約分は、分数を「いちばんスッキリした形」に着替えさせるだけ。大きさは1ミリも変わりません。ここでは図とコツで、ぜったいできるようにします。

約分のやり方は3ステップ

やり方

  1. 分母と分子の**両方をわれる数(公約数)**を1つ見つける
  2. その数で、分母と分子を両方わる
  3. もうわれる数がなくなるまでくりかえす

たとえば 69\dfrac{6}{9} なら、分母9と分子6は両方3でわれます。

69=6÷39÷3=23\dfrac{6}{9}=\dfrac{6\div 3}{9\div 3}=\dfrac{2}{3}

23\dfrac23 はもう両方をわれる数がないので、これで完成です。

どうして約分してもいいの?

分数は、同じ大きさをいろいろな数字で表せます。下の図を見てください。色のついた部分の「長さ」は、どちらもまったく同じですね。

4/8(8個に分けて4個分)

1/2(2個に分けて1個分)

48\dfrac4812\dfrac12 は、見た目はちがうけれど同じ大きさ。約分は、この「同じ大きさのなかま」から、いちばんシンプルな数字を選んであげることなのです。だから大きさは変わりません。

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セナ

なるほど! じゃあ分母と分子を同じ数でわるのは、ピースを「まとめて大きくしてる」感じ?

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ホクト先生

そのとおり! 小さなピースを2個ずつまとめると半分の数になる。大きさは同じまま、数字だけスッキリするんだ。

理解チェック①

最大公約数を使えば一気に約分できる

1824\dfrac{18}{24} を約分してみましょう。少しずつでもできますが、回数が増えます。

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セナ

まず2でわって 912\dfrac{9}{12}、つぎに3でわって 34\dfrac34。…2回もやった!

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

正解だよ。でも18と24の最大公約数は6。最初から6でわれば1回で終わるんだ。

1824=18÷624÷6=34\dfrac{18}{24}=\dfrac{18\div 6}{24\div 6}=\dfrac{3}{4}

コツ

コツ: 分母と分子の九九を思い出して、「両方に出てくるいちばん大きい数」でわると速い。思いつかなければ、2 → 3 → 5 … と小さい数から順にわっていけば、必ずいちばんシンプルな形にたどりつきます。

理解チェック②

よくある間違い

よくある間違い

まちがい

69=39\dfrac{6}{9}=\dfrac{3}{9}(分子だけ3でわった)

正しい

69=23\dfrac{6}{9}=\dfrac{2}{3}(分母も分子も3でわる)

片方だけわるのは禁止。 分数は分母と分子をセットで同じ数でわらないと、大きさが変わってしまいます。

もう一つの間違い:とちゅうでやめてしまう

1216\dfrac{12}{16} を2でわって 68\dfrac{6}{8} で止めてしまう人が多いです。68\dfrac68 はまだ両方を2でわれるので、34\dfrac34 まで進めましょう。「もうわれる数はない?」と最後に必ず確認します。

理解チェック③

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:2や3でわる)

次の分数を、それ以上われない形まで約分しましょう。

  1. 69\dfrac{6}{9}
  2. 46\dfrac{4}{6}
答えと解説を見る
  1. 両方を3でわる → 69=23\dfrac{6}{9}=\dfrac{2}{3}(確かめ:2と3を同時にわれる数はもうない ◎)
  2. 両方を2でわる → 46=23\dfrac{4}{6}=\dfrac{2}{3}(確かめ:2と3を同時にわれる数はもうない ◎)

✏️ やってみよう②(標準:最大公約数で一気に)

最大公約数で1回でわってみましょう。

  1. 1216\dfrac{12}{16}
  2. 2436\dfrac{24}{36}
答えと解説を見る
  1. 最大公約数4でわる → 1216=34\dfrac{12}{16}=\dfrac{3}{4}(確かめ:3と4を同時にわれる数はない ◎)
  2. 最大公約数12でわる → 2436=23\dfrac{24}{36}=\dfrac{2}{3}。思いつかなければ2→2→3と順でもOK(確かめ:243612186923\dfrac{24}{36}\to\dfrac{12}{18}\to\dfrac{6}{9}\to\dfrac{2}{3} ◎)

✏️ やってみよう③(応用:身近な場面で約分)

身のまわりの分数を、いちばんシンプルな形になおしましょう。

  1. ピザを8切れに切って、6切れ食べました。食べたのは全体のどれだけ?(68\dfrac{6}{8} を約分)
  2. 60分のうち15分だけ勉強しました。これは1時間(60分)のどれだけ?(1560\dfrac{15}{60} を約分)
答えと解説を見る
  1. 68=34\dfrac{6}{8}=\dfrac{3}{4}(両方2でわる)。8切れのうち6切れは、全体の 34\dfrac34(確かめ:のこりは2切れ=28=14\dfrac{2}{8}=\dfrac1434+14=1\dfrac34+\dfrac14=1 で全体になる ◎)
  2. 1560=14\dfrac{15}{60}=\dfrac{1}{4}(最大公約数15でわる)。15分は1時間の 14\dfrac14(確かめ:14\dfrac14 時間 = 60÷4=1560\div4=15 分 ◎)

おうちの方へ

約分でつまずく一番の原因は「九九の逆(わり算)がパッと出てこない」ことです。叱らずに、まず九九表を横に置いて「両方の段に出てくる数はどれ?」と一緒にさがしてあげてください。慣れれば最大公約数も自然に見えてきます。

次は、分母のちがう分数をたしたり引いたりする準備、通分に進みましょう。約分とセットで使う、いちばん大事な技です。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 約分=分母と分子を同じ数で同時にわって、シンプルにすること。
  • わっても分数の大きさは変わらない(見た目が変わるだけ)。
  • 最大公約数で一回わると、一気に約分できる。
  • 「もうわれる数がないか?」を最後に必ず確認する。

よくある質問

約分はどうやってやるの?

分母と分子の両方をわれる数(公約数)を見つけて、両方を同じ数でわり、もうわれる数がなくなるまでくり返します。たとえば 9分の6(6/9)は、分母と分子を3でわって 3分の2(2/3)で完成です。分母と分子の最大公約数でわれば、1回で終わります。

どうして約分しても分数の大きさは変わらないの?

分数は、同じ大きさをいろいろな数字で表せるからです。たとえば 8分の4(4/8)と 2分の1(1/2)は、見た目はちがっても同じ大きさ。約分は、同じ大きさのなかまの中からいちばんシンプルな数字を選んであげるだけなので、大きさは変わりません。

約分はどこまでやればいいの?

分母と分子を同時にわれる数がなくなるまでです。たとえば 16分の12(12/16)を2でわって 8分の6(6/8)で止めるのは「とちゅう」。まだ両方を2でわれるので、4分の3(3/4)まで進めます。最後に「もうわれる数はない?」と必ず確認しましょう。

最大公約数がすぐに思いつかないときは?

2 → 3 → 5 …と小さい数から順にわっていけば、必ずいちばんシンプルな形にたどりつけます。たとえば 36分の24(24/36)は、最大公約数の12で1回でわってもよいし、2→2→3の順に3回わってもOK。分母と分子の九九を思い出して「両方に出てくるいちばん大きい数」をさがすのも速いコツです。

#約分#分数#小5算数#公約数