小学5年生の算数
分数・割合・速さ——つまずきやすい山場が集中する一年。
分数(通分・約分)・割合・速さと、つまずきやすい山場が集中する一年です。とくに割合(百分率)は多くの子がつまずく単元なので、「くらべる量・もとにする量」を図でつかむことが大切。単位量あたりや速さも、ここでの理解が中学の関数につながっていきます。
小学5年生の単元一覧
数と計算
図形
変化と関係
データの活用
小学5年生でつまずきが集中するところ
この学年で手が止まりやすい箇所と、その原因です。
症状が出ている単元より、原因の単元に戻したほうが早く終わることがよくあります。
!割合は言葉の対応で決まる
どちらが「もとにする量」かの判定です。「〜の」「〜に対して」の後ろがもとにする量になります。3つの公式を暗記するより、二重数直線に位置を書いてかけ算かわり算かを図に決めてもらうほうが速いです。
!速さは単位をそろえる前に式を立てている
時速と分、kmとmが混ざったまま計算に入ると全滅します。式を立てる前に、問題文の中の単位をそろえる手順を固定してください。
!通分でつまずく原因は分数ではない
通分・約分ができないのは、倍数・約数(最小公倍数・最大公約数)が身についていないためです。分数の練習を増やす前に、その単元へ戻すほうが早く終わります。
教える順番の考え方
小数のかけ算・わり算 → 倍数・約数 → 分数の加減 → 平均・単位量あたり → 速さ → 割合 → 図形の順です。割合は最後で構いません。単位量あたりの理解が土台になるため、その前に置くと二度手間になります。
家家庭・指導の場で見ておきたいこと
5年は小学校最大の山です。ここでの遅れは6年と中1に直結します。割合と速さは1回できただけで先に進まず、数日おいて同じ形の問題を出し、再現できるかを確かめてください。
よくある質問
割合の3つの公式が覚えられません。
覚えなくても解けます。二重数直線にもとにする量を1(100%)として位置を書けば、かけ算かわり算かは図が決めてくれます。
速さの問題で単位を間違えます。
計算より先に、問題文の中の単位をすべてそろえてから式を立てる順にしてください。時速と分の混在が最大の失点源です。
通分ができません。
分数ではなく倍数・約数が原因です。最小公倍数を求める練習に戻ると、通分は自然にできるようになります。
この学年の学び方
各単元のページには、やり方の手順、なぜそうなるかを示す図、練習問題、よくある質問を置いています。
前の学年に原因がありそうなときは、各ページの「わからなくなったら、ここに戻ろう」から学年をまたいで戻れます。