小5「倍数と約数」をやさしく攻略

「倍数」と「約数」は名前が似ていて混乱しがち。でもコツは“倍数はかけ算でふえる仲間、約数はわり切れる仲間”。最小公倍数・最大公約数まで図でつかめば、このあとの分数(約分・通分)がぐっと楽になります。

この単元のゴール

偶数・奇数を見分けられ、倍数・公倍数・最小公倍数、約数・公約数・最大公約数を見つけられる。文章題(同時にそろう・あまりなく分ける)も解けるようになる。

学ぶ順番(このとおり進めばOK)

STEP 0 約数とは?倍数とのちがいと見つけ方を図で【小5算数】 約数とは、その数をわり切れる数のこと。12の約数は1・2・3・4・6・12の6個です。倍数はかぎりなく増えるのに約数は個数が決まる、というちがいを12の図で見分けられるように解説。約数の見つけ方から、公倍数・公約数、分数の約分・通分へのつながりまで、小5「倍数と約数」の最初の一歩がわかります。 STEP 1 偶数と奇数(2でわり切れる/わり切れない) 偶数と奇数の意味を図でやさしく解説。2でわり切れる数が偶数、わり切れない数が奇数であることを、おはじきを2個ずつペアにする図で確かめ、大きい数でも「一の位だけ」を見れば一瞬で見分けられるコツと、0が偶数であるという間違えやすいポイントまでしっかりカバーします。 STEP 2 倍数・公倍数・最小公倍数の見つけ方 小5算数「倍数と約数」の、公倍数・最小公倍数の見つけ方を数直線とベン図でやさしく解説。ある数を整数倍した「倍数」の意味から、大きいほうの倍数を書き出してわり切れる数をさがす手順、「最小公倍数=2数のかけ算」という思い込みを防ぐ図まで身につきます。 STEP 3 約数・公約数・最大公約数の見つけ方 約数とは、その数をわり切れる整数のこと。小5数学のこの単元では、12=1×12=2×6=3×4のようにかけ算のペアで約数を数え落としなく見つける方法と、2つの数に共通する公約数、その中でいちばん大きい最大公約数の求め方を、ベン図でやさしく解説します。 STEP 4 倍数・約数の文章題(公倍数か公約数か) 小5算数「倍数・約数の文章題」で、最小公倍数と最大公約数のどちらを使うかの見分け方を図でやさしく解説。同時にそろう場面は最小公倍数、あまりなく同じ数ずつ分ける場面は最大公約数、という言葉のサインを手がかりにしっかり正しく解けるようになります。

つまずき診断:どこで止まっていますか

この単元のつまずきは、倍数と約数のどちらの話をしているのか分からなくなることに集まります。名前が似ているだけで、増える方向がまったく逆です。

  • 倍数と約数がどっちがどっちか分からない → 倍数はかけ算で大きく増えていく仲間(12の倍数:12, 24, 36…)、約数はその数をわり切れる小さい仲間(12の約数:1, 2, 3, 4, 6, 12)。倍数・約数とはへ。
  • 約数を数え落とす → 「1とその数自身」を忘れがちです。ペア(1と12、2と6、3と4)で探すと落としません。約数の見つけ方へ。
  • 最小公倍数と最大公約数のどちらを求める問題か分からない → 「同時に・そろう・次に一致」なら最小公倍数、「あまりなく分ける・いちばん大きく」なら最大公約数。文章題で見分けの練習をしましょう。
  • 最小公倍数を「かけ算すればいい」と思っている → 4と6の最小公倍数は24ではなく12です。かけると必ず公倍数にはなりますが、最小とは限りません。
  • 0は偶数?に迷う → 0は2でわり切れる(0÷2=0)ので偶数です。偶数と奇数へ。

このあとに役立つ単元

最小公倍数は「通分」、最大公約数は「約分」でそのまま使います。ここが速く正確にできるかどうかが、このあとの分数の計算の速さを決めます。

よくある質問

倍数と約数、どちらから覚えるのがいい?

倍数からがおすすめです。倍数は九九の延長(12, 24, 36…とかけ算で並べるだけ)なので入りやすく、そのあと「わり切れる側から見たのが約数」と対比で覚えると混ざりません。「倍数は大きくなる仲間、約数は小さい仲間」という方向のイメージを最初に固めるのがコツです。

最小公倍数を速く見つける方法は?

大きいほうの数の倍数だけを並べて、小さいほうでわり切れるものを探すのが速いです。4と6なら、6の倍数 6, 12…と並べて、4でわり切れる最初の数は12。両方の倍数をぜんぶ書き出すより手数が半分になります。文章題では「次に同時になるのはいつ?」型がこの計算です。

約数の個数を数えまちがえないコツは?

ペアで探すことです。12なら「1×12、2×6、3×4」と、かけて12になる組を小さい順に探します。組が見つかるたびに約数が2個ずつ増え、3×4の次は4×3で折り返しになるので、そこで打ち切れば数え落としも重複もありません。36のような平方数では「6×6」のペアが同じ数なので、6は1個と数える点だけ注意です。

おうちの方へ

倍数・約数は、5年生でつまずきが急増する「分数の計算」の土台です。ここがあいまいなまま通分に進むと、分数がぜんぶ苦手になってしまいます。この単元に時間をかけるのは遠回りではなく近道です。

おふろや食卓で「12と18、両方わり切れるいちばん大きい数は?」とクイズにすると、遊び感覚で最大公約数の感覚が育ちます。おかしを等分する場面も、そのまま約数の練習になります。

つまずいたら、ここに戻ろう