平均の利用(合計を求める)

平均から合計を逆算する方法を図でわかりやすく解説。「合計=平均×個数」の考え方を使って、テストであと1教科に必要な点数のような残りの1つを求める問題や、目標の平均にするための計算、人数のちがうグループの平均を単純に平均してはいけない注意点まで身につきます。

先に答え

平均の利用では、合計=平均×個数で合計を逆算できます(55 教科の平均が 7070 点なら合計は 70×5=35070\times5=350 点)。「あと1教科で何点必要?」は、目標の合計からわかっている分の合計を引いて 350275=75350-275=75 点のように求めます。人数のちがうグループは平均どうしを平均してはいけません(3030 人平均 6060 点と 2020 人平均 7070 点は (60×30+70×20)÷50=64(60\times30+70\times20)\div50=64 点で、(60+70)÷2=65(60+70)\div2=65 点は誤り)。

このページのゴール

「合計=平均×個数」を使って、合計や残りの値を求められるようになる。

平均がわかると、逆に合計を求めることができます。「合計=平均×個数」。これを使えば、「残りの1教科は何点必要?」のような問題も解けます。

合計=平均×個数

平均は「合計÷個数」でした。これを逆にすると、

やり方

合計 = 平均 × 個数

例:5教科の平均が70点 → 合計は 70×5=35070\times5=350 点。

理解チェック1

図で見る

平均70が5個分そろっている、と考えると、合計はその全部=70×5=35070\times5=350

7070707070平均70 × 5個 = 合計350

理解チェック2

残りの1つを求める

「全体の合計」から「わかっている分の合計」を引けば、残りが出ます。

例:5教科の平均を70点にしたい。4教科で 72・68・75・60 点。あと1教科は何点必要?

  • 目標の合計:70×5=35070\times5=350
  • 4教科の合計:72+68+75+60=27572+68+75+60=275
  • あと1教科:350275=75350-275=75
セナちゃんのアイコン
セナ

平均を出すだけじゃなくて、逆向きにも使えるんだね。

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

そう。「合計=平均×個数」で目標の合計を出して、わかっている分を引く。これで“あと何点必要か”が分かる。テストの目標設定にも使えるよ。

理解チェック3

理解チェック4

平均の平均に注意

よくある間違い

人数のちがう2クラスの平均を、単純に「平均どうしの平均」で求めるのはまちがい。
(例:30人で平均60点、20人で平均70点 → 全体は (60+70)÷2=65(60+70)\div2=65 点 ではない)
正しくは、合計を出してから全体の人数でわる(60×30+70×20)÷50=(1800+1400)÷50=64(60\times30+70\times20)\div50=(1800+1400)\div50=64点。

理解チェック5

理解チェック6

やってみよう(練習問題)

やってみよう①(基本:合計=平均×個数)

平均と個数から合計を求めましょう。

  1. 6個の平均が50。合計は?
  2. 平均25kg の荷物が4個。合計の重さは?
答えと解説を見る
  1. 合計 = 平均 × 個数 = 50×6=30050\times6=300(確かめ:300÷6=50300\div6=50 ◎)
  2. 合計 = 25×4=10025\times4=100 kg(確かめ:100÷4=25100\div4=25 ◎)

やってみよう②(標準:残りの1つ・いくつ分を求める)

逆算を使いましょう。

  1. 5教科の平均を80点にしたい。4教科で 78・82・75・85 点。あと1教科は何点必要?
  2. 合計360点、平均が72点のとき、何教科ぶん?
答えと解説を見る
  1. 目標の合計 80×5=40080\times5=400、4教科の合計 78+82+75+85=32078+82+75+85=320 → あと 400320=80400-320=80 点(確かめ:合計 320+80=400320+80=400400÷5=80400\div5=80 ◎)
  2. 個数 = 合計 ÷ 平均 = 360÷72=5360\div72=5 教科(確かめ:72×5=36072\times5=360 ◎)

やってみよう③(応用:身近な場面で逆算する)

文章をよく読み、合計に直してから考えましょう。

  1. 1日平均8000歩を1週間(7日)続けると、合計で何歩あるくことになりますか。
  2. あるクラスのテストで、男子18人の平均は60点、女子12人の平均は70点でした。クラス全体(30人)の平均は何点ですか。(平均どうしを平均してはいけません)
答えと解説を見る
  1. 合計 = 平均 × 日数 = 8000×7=560008000\times7=56000 歩(確かめ:56000÷7=800056000\div7=8000 ◎)
  2. まず合計に直す。男子 60×18=108060\times18=1080 点、女子 70×12=84070\times12=840 点 → 全体の合計 1080+840=19201080+840=1920 点。全体30人でわって 1920÷30=641920\div30=64 点(確かめ:64×30=192064\times30=1920 ◎。(60+70)÷2=65(60+70)\div2=65 とはちがうことに注意)

おうちの方へ

「合計=平均×個数」を軸に、平均・合計・個数のどれでも求められます。残りの1つは「目標の合計−わかっている合計」。つまずきやすいのは「平均の平均」——人数がちがうときは必ず合計に戻してから全体でわる、と確認させてください。単位量あたり・速さと同じ「1あたり×いくつ分=全体」の仲間です。

これで小5「平均」は完全攻略です! 平均はデータの代表値として、中学・高校のデータ分析でもずっと使う基本です。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 合計 = 平均 × 個数(平均の逆算)。
  • 個数 = 合計 ÷ 平均。
  • 残りの1つ = 全体の合計 − わかっている分の合計。
  • 人数(個数)がちがうグループは、単純に平均どうしを平均できない。

よくある質問

平均から合計を求めるには、どう計算するの?

合計=平均×個数で求めます。たとえば5教科の平均が70点なら、合計は 70×5=350点です。平均=合計÷個数の逆算で、個数を求めたいときは 個数=合計÷平均 とできます。

どうして平均×個数で合計が出るの?

平均は、全部をならして同じ大きさにそろえた数だからです。平均70点の5教科は「70が5個分そろっている」のと同じなので、合計はその全部で 70×5=350点。もともと平均は合計÷個数で出しているので、逆にかければ合計にもどります。

「あと1教科で何点必要?」は、どうやって求めるの?

目標の合計から、わかっている分の合計を引きます。たとえば5教科の平均を70点にしたいなら、目標の合計は 70×5=350点。4教科の合計が 72+68+75+60=275点なら、あと1教科は 350−275=75点必要です。

2つのグループの平均は、平均どうしを平均すればいいの?

人数(個数)がちがうときは、それではいけません。必ず合計にもどしてから、全体の人数でわります。たとえば30人で平均60点、20人で平均70点なら、(60×30+70×20)÷50=64点。(60+70)÷2=65点としてしまうのは、よくあるまちがいです。

この単元でつまずいたとき、家庭でできること

  1. 平均とは(合計÷個数)に戻る
    つまずきの原因は、たいてい1つ前の単元にあります。まずそこを確かめてください。
  2. 説明役を、外部にまかせる
    教える側が説明しきれないときは、無料体験のある外部のサービスで様子を見る方法もあります。
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