小数のかけ算のやり方(小数点はけた数の和)

小数×小数のかけ算とは、2.3×1.4のような小数どうしの計算のこと。小5算数のこの単元では、いったん小数点をわすれて整数のかけ算をしてから、2つの数の小数点以下のけた数の和で答えの小数点をうつコツを図でやさしく解説。0.6×0.7のように先頭に0をおぎなう場合まで身につきます。

先に答え

小数のかけ算のやり方は、

  1. 小数点をいったんわすれて整数のかけ算をする →
  2. 2つの数の小数点以下のけた数をたす →
  3. その数だけ答えの右から数えて小数点をうつ

の3ステップです。2.3×1.42.3\times1.4 は 23×14=32223\times14=322 でけた数が 1+1=21+1=2 だから 3.223.22、0.6×0.70.6\times0.7 は 6×7=426\times7=42 の先頭に 00 をおぎなって 0.420.42 です。計算前に「2×1=22\times1=2 より少し大きいはず」と見積もれば、32.232.2 や 0.3220.322 のようなけたのまちがいに気づけます。

◎このページのゴール

小数×小数の筆算を、整数と同じように計算してから、小数点を「小数点以下のけた数の和」でうてるようになる。

2.3×1.42.3\times1.4 はいくつ? 答えは 3.223.22 です。小数のかけ算は、こわくありません。いったん小数点をわすれて、整数のかけ算をする。そのあと、小数点をうつ場所を決めるだけです。いちばんの山場は「小数点をどこにうつか」。じつは「2つの数の小数点以下のけた数をたす」だけで決まります。ここを図で先に攻略しましょう。

やり方(3ステップ)

→やり方

  1. 小数点をいったんわすれて、整数のかけ算をする。
  2. かけられる数とかける数の、小数点以下のけた数をたす。
  3. その合計のけた数だけ、答えの右からかぞえて小数点をうつ。

2.3×1.42.3\times1.4 でやってみます。まず小数点をわすれて、整数として計算します。

23×14=32223\times14=322

次に、小数点以下のけた数をかぞえます。2.32.3 は小数点以下が1けた、1.41.4 も1けた。たすと 1+1=21+1=2 けたです。

だから、322322 の右から2けた目に小数点をうって、

2.3×1.4=3.222.3\times1.4=3.22

答えは 3.223.22 になります。

✓理解チェック1

小数のかけ算で、いちばん最初にやることは?
答えと解説を見る

答え:小数点をわすれて、整数のかけ算をする

手順は ①小数点をわすれて整数のかけ算 → ②小数点以下のけた数をたす → ③その数だけ右から数えて小数点をうつ、の順です。けた数を数えるのは計算のあとです。

小数点はどこにうつ?(けた数を数える)

ステップ2と3が、このレッスンのいちばん大事なところです。「2つの数の小数点以下のけた数の和」=「答えの小数点以下のけた数」。これだけ覚えれば、もう迷いません。

下の図のように、整数で計算してから、けた数を数えて小数点をうちます。

① 小数点をわすれて整数で計算2.3×1.4322② 小数点以下のけた数をたす1けた + 1けた = 2けた③ 右から2けた目に小数点 →3.222つ

✓コツ

検算のコツは「だいたいの大きさ」を先に思いうかべること。2.3×1.42.3\times1.4 は、22 と 11 をかけた 22 より少し大きいくらい。だから答えは 3.223.22 くらいが自然で、32.232.2 や 0.3220.322 はおかしいと気づけます。

✓理解チェック2

1.23×4.51.23\times4.5 の答えは、小数点以下が何けたになる?
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答え:3けた

1.231.23 は小数点以下が2けた、4.54.5 は1けた。たして 2+1=32+1=3 けたです(123×45=5535123\times45=5535 なので、答えは 5.5355.535)。

先頭に0がつくとき(0.6×0.7)

答えのけた数が、整数で計算した数のけた数より多くなることがあります。そのときは、先頭に「0.0.」をおぎなうだけです。

0.6×0.70.6\times0.7 をやってみましょう。小数点をわすれて、

6×7=426\times7=42

小数点以下のけた数は 1+1=21+1=2 けた。でも 4242 は2けたしかないので、右から2けた目に小数点をうつと、整数部分が空っぽになります。そこに 00 をおいて、

0.6×0.7=0.420.6\times0.7=0.42

答えは 0.420.42 です。11 より小さい数どうしのかけ算なので、答えも 11 より小さくなります。

?どうして?

0.60.6 も 0.70.7 も 11 より小さい数。「11 より小さいものを、さらにその一部だけとる」ので、答えは 0.60.6 よりも小さくなります。だから 0.420.42 のように、もとの数より小さい答えになるのです。

✓理解チェック3

0.3×0.20.3\times0.2 の答えは?
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答え:0.06

3×2=63\times2=6。小数点以下は 1+1=21+1=2 けたなので、右から2けた数えられるように 00 をおぎなって 0.060.06。11 より小さい数どうしなので、答えも小さくなります。

小数×整数も、同じ考えでOK(1.2×5)

小数×整数も、同じやり方でできます。整数は「小数点以下が0けた」と考えればよいのです。

1.2×51.2\times5 なら、小数点をわすれて、

12×5=6012\times5=60

小数点以下のけた数は、1.21.2 が1けた、55 は0けたで、1+0=11+0=1 けた。右から1けた目に小数点をうって 6.06.0。右はしの0は消してよいので、

1.2×5=61.2\times5=6

答えは 66 です。やり方は小数×小数とまったく同じ。これなら、どんなかけ算でも1つの手順で計算できます。

✓理解チェック4

2.4×52.4\times5 の答えは?
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答え:12

24×5=12024\times5=120。小数点以下のけた数は 2.42.4 が1けた、55 は0けたなので 1+0=11+0=1 けた。右から1けた目に小数点をうって 12.012.0、右はしの0を消して 1212 です。

いっしょに解こう

セナちゃんのアイコン
セナ

小数点を「わすれる」って、ほんとに無視していいの? なんだか不安…

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ホクト先生

大丈夫。まず整数として正しく計算して、あとから小数点をうつ場所だけ直すんだ。計算と小数点を分けて考えるから、ミスがへるんだよ。

セナちゃんのアイコン
セナ

小数点をうつ場所は、どうやって決めるんだっけ?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

かんたん。2つの数の小数点以下のけた数をたすだけ。2.32.3 も 1.41.4 も1けたずつだから 1+1=21+1=2 けた。答えの右から2つ数えて、そこに小数点をうつ。これだけで 3.223.22 と決まるよ。

✓理解チェック5

1.5×1.21.5\times1.2 の答えは?
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答え:1.8

小数点をわすれて 15×12=18015\times12=180。小数点以下のけた数は 1+1=21+1=2 けたなので右から2けた目に小数点をうって 1.80=1.81.80=1.8。確かめ:1.5×1.21.5\times1.2 は 11 と 22 の間くらいで 1.81.8 が自然◎

✓理解チェック6

0.4×0.80.4\times0.8 の答えは?
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答え:0.32

4×8=324\times8=32。小数点以下は 1+1=21+1=2 けたなので 0.320.32。11 より小さい数どうしなので、答えも 11 より小さくなる。確かめ:3.23.2 では大きすぎる◎

✕よくある間違い

つまずきやすい3つを先回りします。

❌ 0.4×0.8=3.20.4\times0.8=3.2 → 小数点以下のけた数を数え忘れて、1けたしかうっていない。⭕ 0.320.32(1+1=21+1=2 けた)。

❌ 2.3×1.4=32.22.3\times1.4=32.2 → 小数点をうつ位置をずらしてしまった。⭕ 3.223.22(右から2けた目)。

❌ 1.5×1.21.5\times1.2 で「1.51.5 の1けただけ数える」 → 片方しか数えていない。⭕ 両方たして 1+1=21+1=2 けた。

やってみよう(練習問題)

やってみよう①(基本:小数×整数)

整数の0けたを入れて、けた数の和で小数点をうちます。

  1. 1.4×61.4\times6
  2. 3.2×43.2\times4
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  1. 14×6=8414\times6=84。けた数 1+0=11+0=1 → 8.48.4(確かめ:8.4÷6=1.48.4\div6=1.4 ◎/小数点以下1けた)
  2. 32×4=12832\times4=128。けた数 1+0=11+0=1 → 12.812.8(確かめ:12.8÷4=3.212.8\div4=3.2 ◎/小数点以下1けた)

やってみよう②(標準:小数×小数〔1けた×1けた〕)

両方の小数点以下のけた数をたしてから、小数点をうちます。

  1. 0.7×0.90.7\times0.9
  2. 1.3×1.21.3\times1.2
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  1. 7×9=637\times9=63。けた数 1+1=21+1=2 → 0.630.63(先頭に 0.0. をおぎなう。確かめ:11 より小さい数どうしなので答えも 11 より小さい ◎/小数点以下2けた)
  2. 13×12=15613\times12=156。けた数 1+1=21+1=2 → 1.561.56(確かめ:1.56÷1.2=1.31.56\div1.2=1.3 ◎/小数点以下2けた)

やってみよう③(応用:2けたを含む/0.○×0.○)

整数部分が2けたでも、11 より小さい数でも、やり方は同じです。

  1. 2.5×1.62.5\times1.6
  2. 0.8×0.50.8\times0.5
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  1. 25×16=40025\times16=400。けた数 1+1=21+1=2 → 4.004.00 → 右はしの0を消して 44(確かめ:2.5×1.62.5\times1.6 は 22 と 33 の間より少し大きく 44 で自然 ◎)
  2. 8×5=408\times5=40。けた数 1+1=21+1=2 → 0.400.40 → 0.40.4(先頭に 0.0.、右はしの0を消す。確かめ:11 より小さい数どうしなので答えも小さい ◎)

家おうちの方へ

ここでのつまずきは、ほぼ「小数点の位置」に集約されます。計算そのもの(整数のかけ算)は合っているのに、小数点を1けたずらして不正解…がいちばん多いパターンです。「2つの数の小数点以下のけた数をたす=答えの小数点以下のけた数」という1つのルールに絞って練習させると、安定します。答えが出たら「だいたいこのくらい」と大きさを見積もって確かめる習慣をつけると、位置のミスに自分で気づけるようになります。

小数点の位置のルールが使えるようになったら、次は「なぜ小数点はそこにうつのか」を図で見てみましょう。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • まず小数点をわすれて、整数のかけ算をする。
  • 2つの数の小数点以下のけた数をたす。その数だけ、答えの右から小数点をうつ。
  • 2.3×1.42.3\times1.4 なら 23×14=32223\times14=322 → けた数は 1+1=21+1=2 → 3.223.22。
  • 0.6×0.70.6\times0.7 は 6×7=426\times7=42 → 2けた → 0.420.42(先頭に 0.0. をつける)。
  • 答えの右はしの0は消してよい(6.0→66.0\to6)。

よくある質問

小数×小数のかけ算は、どうやって計算するの?

小数点をいったんわすれて整数のかけ算をし、2つの数の小数点以下のけた数をたした数だけ、答えの右から数えて小数点をうちます。たとえば 2.3×1.4 は 23×14=322、けた数は 1+1=2けた なので、右から2けた目に小数点をうって 3.22 です。

なぜ小数点以下のけた数をたすと、小数点の位置が決まるの?

整数にするために小数点を動かした分を、最後にもどしているからです。2.3も1.4も10倍して計算すると、答えは100倍にふくらんでいます。÷100でもどすと小数点が左に2つ動くので、答えの小数点以下は 1けた+1けた=2けた になります。

0.6×0.7 のように、答えのけた数が足りないときはどうするの?

先頭に「0.」をおぎないます。6×7=42 で、小数点以下は 1+1=2けた。42を右から2けた数えると整数部分が空っぽになるので、そこに0をおいて 0.42 とします。1より小さい数どうしのかけ算なので、答えも1より小さくなります。

小数点の位置をまちがえないコツはある?

計算の前に「答えはだいたいいくつか」を見積もるのがいちばんのコツです。2.3×1.4 なら 2×1=2 より少し大きいはずなので、3.22 は自然で、32.2 や 0.322 はおかしいと気づけます。けた数を数えるときは、片方だけでなく必ず両方の数の小数点以下のけた数をたします。

この単元でつまずいたとき、家庭でできること

  1. この学年の単元一覧に戻る
    つまずきの原因は、たいてい1つ前の単元にあります。まずそこを確かめてください。
  2. 説明役を、外部にまかせる
    教える側が説明しきれないときは、無料体験のある外部のサービスで様子を見る方法もあります。
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