小数のかけ算のやり方(小数点はけた数の和)

2.3×1.4 のような「小数×小数」を、図でやさしく解説。整数のかけ算と同じように計算してから、小数点以下のけた数の和で小数点をうつコツを、つまずきやすいところまでしっかりわかります。

このページのゴール

小数×小数の筆算を、整数と同じように計算してから、小数点を「小数点以下のけた数の和」でうてるようになる。

2.3×1.42.3\times1.4 はいくつ? 答えは 3.223.22 です。小数のかけ算は、こわくありません。いったん小数点をわすれて、整数のかけ算をする。そのあと、小数点をうつ場所を決めるだけです。いちばんの山場は「小数点をどこにうつか」。じつは「2つの数の小数点以下のけた数をたす」だけで決まります。ここを図で先に攻略しましょう。

やり方(3ステップ)

やり方

  1. 小数点をいったんわすれて、整数のかけ算をする。
  2. かけられる数とかける数の、小数点以下のけた数をたす
  3. その合計のけた数だけ、答えの右からかぞえて小数点をうつ。

2.3×1.42.3\times1.4 でやってみます。まず小数点をわすれて、整数として計算します。

23×14=32223\times14=322

次に、小数点以下のけた数をかぞえます。2.32.3 は小数点以下が1けた、1.41.4 も1けた。たすと 1+1=21+1=2 けたです。

だから、322322 の右から2けた目に小数点をうって、

2.3×1.4=3.222.3\times1.4=3.22

答えは 3.223.22 になります。

小数点はどこにうつ?(けた数を数える)

ステップ2と3が、このレッスンのいちばん大事なところです。「2つの数の小数点以下のけた数の和」=「答えの小数点以下のけた数」。これだけ覚えれば、もう迷いません。

下の図のように、整数で計算してから、けた数を数えて小数点をうちます。

① 小数点をわすれて整数で計算2.3×1.4322② 小数点以下のけた数をたす1けた + 1けた = 2けた③ 右から2けた目に小数点 →3.222つ

コツ

検算のコツは「だいたいの大きさ」を先に思いうかべること。2.3×1.42.3\times1.4 は、2211 をかけた 22 より少し大きいくらい。だから答えは 3.223.22 くらいが自然で、32.232.20.3220.322 はおかしいと気づけます。

先頭に0がつくとき(0.6×0.7)

答えのけた数が、整数で計算した数のけた数より多くなることがあります。そのときは、先頭に「0.0.」をおぎなうだけです。

0.6×0.70.6\times0.7 をやってみましょう。小数点をわすれて、

6×7=426\times7=42

小数点以下のけた数は 1+1=21+1=2 けた。でも 4242 は2けたしかないので、右から2けた目に小数点をうつと、整数部分が空っぽになります。そこに 00 をおいて、

0.6×0.7=0.420.6\times0.7=0.42

答えは 0.420.42 です。11 より小さい数どうしのかけ算なので、答えも 11 より小さくなります。

?どうして?

0.60.60.70.711 より小さい数。「11 より小さいものを、さらにその一部だけとる」ので、答えは 0.60.6 よりも小さくなります。だから 0.420.42 のように、もとの数より小さい答えになるのです。

小数×整数も、同じ考えでOK(1.2×5)

小数×整数も、同じやり方でできます。整数は「小数点以下が0けた」と考えればよいのです。

1.2×51.2\times5 なら、小数点をわすれて、

12×5=6012\times5=60

小数点以下のけた数は、1.21.2 が1けた、55 は0けたで、1+0=11+0=1 けた。右から1けた目に小数点をうって 6.06.0右はしの0は消してよいので、

1.2×5=61.2\times5=6

答えは 66 です。やり方は小数×小数とまったく同じ。これなら、どんなかけ算でも1つの手順で計算できます。

いっしょに解こう

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セナ

小数点を「わすれる」って、ほんとに無視していいの? なんだか不安…

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ホクト先生

大丈夫。まず整数として正しく計算して、あとから小数点をうつ場所だけ直すんだ。計算と小数点を分けて考えるから、ミスがへるんだよ。

セナちゃんのアイコン
セナ

小数点をうつ場所は、どうやって決めるんだっけ?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

かんたん。2つの数の小数点以下のけた数をたすだけ。2.32.31.41.4 も1けたずつだから 1+1=21+1=2 けた。答えの右から2つ数えて、そこに小数点をうつ。これだけで 3.223.22 と決まるよ。

理解チェック①

理解チェック②

よくある間違い

つまずきやすい3つを先回りします。

0.4×0.8=3.20.4\times0.8=3.2 → 小数点以下のけた数を数え忘れて、1けたしかうっていない。0.320.321+1=21+1=2 けた)。

2.3×1.4=32.22.3\times1.4=32.2 → 小数点をうつ位置をずらしてしまった。3.223.22(右から2けた目)。

1.5×1.21.5\times1.2 で「1.51.5 の1けただけ数える」 → 片方しか数えていない。⭕ 両方たして 1+1=21+1=2 けた

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:小数×整数)

整数の0けたを入れて、けた数の和で小数点をうちます。

  1. 1.4×61.4\times6
  2. 3.2×43.2\times4
答えと解説を見る
  1. 14×6=8414\times6=84。けた数 1+0=11+0=18.48.4(確かめ:8.4÷6=1.48.4\div6=1.4 ◎/小数点以下1けた)
  2. 32×4=12832\times4=128。けた数 1+0=11+0=112.812.8(確かめ:12.8÷4=3.212.8\div4=3.2 ◎/小数点以下1けた)

✏️ やってみよう②(標準:小数×小数〔1けた×1けた〕)

両方の小数点以下のけた数をたしてから、小数点をうちます。

  1. 0.7×0.90.7\times0.9
  2. 1.3×1.21.3\times1.2
答えと解説を見る
  1. 7×9=637\times9=63。けた数 1+1=21+1=20.630.63(先頭に 0.0. をおぎなう。確かめ:11 より小さい数どうしなので答えも 11 より小さい ◎/小数点以下2けた)
  2. 13×12=15613\times12=156。けた数 1+1=21+1=21.561.56(確かめ:1.56÷1.2=1.31.56\div1.2=1.3 ◎/小数点以下2けた)

✏️ やってみよう③(応用:2けたを含む/0.○×0.○)

整数部分が2けたでも、11 より小さい数でも、やり方は同じです。

  1. 2.5×1.62.5\times1.6
  2. 0.8×0.50.8\times0.5
答えと解説を見る
  1. 25×16=40025\times16=400。けた数 1+1=21+1=24.004.00 → 右はしの0を消して 44(確かめ:2.5×1.62.5\times1.62233 の間より少し大きく 44 で自然 ◎)
  2. 8×5=408\times5=40。けた数 1+1=21+1=20.400.400.40.4(先頭に 0.0.、右はしの0を消す。確かめ:11 より小さい数どうしなので答えも小さい ◎)

おうちの方へ

ここでのつまずきは、ほぼ「小数点の位置」に集約されます。計算そのもの(整数のかけ算)は合っているのに、小数点を1けたずらして不正解…がいちばん多いパターンです。「2つの数の小数点以下のけた数をたす=答えの小数点以下のけた数」という1つのルールに絞って練習させると、安定します。答えが出たら「だいたいこのくらい」と大きさを見積もって確かめる習慣をつけると、位置のミスに自分で気づけるようになります。

小数点の位置のルールが使えるようになったら、次は「なぜ小数点はそこにうつのか」を図で見てみましょう。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • まず小数点をわすれて、整数のかけ算をする。
  • 2つの数の小数点以下のけた数をたす。その数だけ、答えの右から小数点をうつ。
  • 2.3×1.42.3\times1.4 なら 23×14=32223\times14=322 → けた数は 1+1=21+1=23.223.22
  • 0.6×0.70.6\times0.76×7=426\times7=42 → 2けた → 0.420.42(先頭に 0.0. をつける)。
  • 答えの右はしの0は消してよい(6.066.0\to6)。

よくある質問

小数×小数のかけ算は、どうやって計算するの?

小数点をいったんわすれて整数のかけ算をし、2つの数の小数点以下のけた数をたした数だけ、答えの右から数えて小数点をうちます。たとえば 2.3×1.4 は 23×14=322、けた数は 1+1=2けた なので、右から2けた目に小数点をうって 3.22 です。

なぜ小数点以下のけた数をたすと、小数点の位置が決まるの?

整数にするために小数点を動かした分を、最後にもどしているからです。2.3も1.4も10倍して計算すると、答えは100倍にふくらんでいます。÷100でもどすと小数点が左に2つ動くので、答えの小数点以下は 1けた+1けた=2けた になります。

0.6×0.7 のように、答えのけた数が足りないときはどうするの?

先頭に「0.」をおぎないます。6×7=42 で、小数点以下は 1+1=2けた。42を右から2けた数えると整数部分が空っぽになるので、そこに0をおいて 0.42 とします。1より小さい数どうしのかけ算なので、答えも1より小さくなります。

小数点の位置をまちがえないコツはある?

計算の前に「答えはだいたいいくつか」を見積もるのがいちばんのコツです。2.3×1.4 なら 2×1=2 より少し大きいはずなので、3.22 は自然で、32.2 や 0.322 はおかしいと気づけます。けた数を数えるときは、片方だけでなく必ず両方の数の小数点以下のけた数をたします。

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