小数のかけ算のやり方(小数点はけた数の和)
2.3×1.4 のような「小数×小数」を、図でやさしく解説。整数のかけ算と同じように計算してから、小数点以下のけた数の和で小数点をうつコツを、つまずきやすいところまでしっかりわかります。
◎このページのゴール
小数×小数の筆算を、整数と同じように計算してから、小数点を「小数点以下のけた数の和」でうてるようになる。
はいくつ? 答えは です。小数のかけ算は、こわくありません。いったん小数点をわすれて、整数のかけ算をする。そのあと、小数点をうつ場所を決めるだけです。いちばんの山場は「小数点をどこにうつか」。じつは「2つの数の小数点以下のけた数をたす」だけで決まります。ここを図で先に攻略しましょう。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
やり方(3ステップ)
→やり方
- 小数点をいったんわすれて、整数のかけ算をする。
- かけられる数とかける数の、小数点以下のけた数をたす。
- その合計のけた数だけ、答えの右からかぞえて小数点をうつ。
でやってみます。まず小数点をわすれて、整数として計算します。
次に、小数点以下のけた数をかぞえます。 は小数点以下が1けた、 も1けた。たすと けたです。
だから、 の右から2けた目に小数点をうって、
答えは になります。
小数点はどこにうつ?(けた数を数える)
ステップ2と3が、このレッスンのいちばん大事なところです。「2つの数の小数点以下のけた数の和」=「答えの小数点以下のけた数」。これだけ覚えれば、もう迷いません。
下の図のように、整数で計算してから、けた数を数えて小数点をうちます。
✓コツ
検算のコツは「だいたいの大きさ」を先に思いうかべること。 は、 と をかけた より少し大きいくらい。だから答えは くらいが自然で、 や はおかしいと気づけます。
先頭に0がつくとき(0.6×0.7)
答えのけた数が、整数で計算した数のけた数より多くなることがあります。そのときは、先頭に「」をおぎなうだけです。
をやってみましょう。小数点をわすれて、
小数点以下のけた数は けた。でも は2けたしかないので、右から2けた目に小数点をうつと、整数部分が空っぽになります。そこに をおいて、
答えは です。 より小さい数どうしのかけ算なので、答えも より小さくなります。
?どうして?
も も より小さい数。「 より小さいものを、さらにその一部だけとる」ので、答えは よりも小さくなります。だから のように、もとの数より小さい答えになるのです。
小数×整数も、同じ考えでOK(1.2×5)
小数×整数も、同じやり方でできます。整数は「小数点以下が0けた」と考えればよいのです。
なら、小数点をわすれて、
小数点以下のけた数は、 が1けた、 は0けたで、 けた。右から1けた目に小数点をうって 。右はしの0は消してよいので、
答えは です。やり方は小数×小数とまったく同じ。これなら、どんなかけ算でも1つの手順で計算できます。
いっしょに解こう
小数点を「わすれる」って、ほんとに無視していいの? なんだか不安…
大丈夫。まず整数として正しく計算して、あとから小数点をうつ場所だけ直すんだ。計算と小数点を分けて考えるから、ミスがへるんだよ。
小数点をうつ場所は、どうやって決めるんだっけ?
かんたん。2つの数の小数点以下のけた数をたすだけ。 も も1けたずつだから けた。答えの右から2つ数えて、そこに小数点をうつ。これだけで と決まるよ。
✓理解チェック①
✓理解チェック②
✕よくある間違い
つまずきやすい3つを先回りします。
❌ → 小数点以下のけた数を数え忘れて、1けたしかうっていない。⭕ ( けた)。
❌ → 小数点をうつ位置をずらしてしまった。⭕ (右から2けた目)。
❌ で「 の1けただけ数える」 → 片方しか数えていない。⭕ 両方たして けた。
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:小数×整数)
整数の0けたを入れて、けた数の和で小数点をうちます。
答えと解説を見る
- 。けた数 → (確かめ: ◎/小数点以下1けた)
- 。けた数 → (確かめ: ◎/小数点以下1けた)
✏️ やってみよう②(標準:小数×小数〔1けた×1けた〕)
両方の小数点以下のけた数をたしてから、小数点をうちます。
答えと解説を見る
- 。けた数 → (先頭に をおぎなう。確かめ: より小さい数どうしなので答えも より小さい ◎/小数点以下2けた)
- 。けた数 → (確かめ: ◎/小数点以下2けた)
✏️ やってみよう③(応用:2けたを含む/0.○×0.○)
整数部分が2けたでも、 より小さい数でも、やり方は同じです。
答えと解説を見る
- 。けた数 → → 右はしの0を消して (確かめ: は と の間より少し大きく で自然 ◎)
- 。けた数 → → (先頭に 、右はしの0を消す。確かめ: より小さい数どうしなので答えも小さい ◎)
家おうちの方へ
ここでのつまずきは、ほぼ「小数点の位置」に集約されます。計算そのもの(整数のかけ算)は合っているのに、小数点を1けたずらして不正解…がいちばん多いパターンです。「2つの数の小数点以下のけた数をたす=答えの小数点以下のけた数」という1つのルールに絞って練習させると、安定します。答えが出たら「だいたいこのくらい」と大きさを見積もって確かめる習慣をつけると、位置のミスに自分で気づけるようになります。
小数点の位置のルールが使えるようになったら、次は「なぜ小数点はそこにうつのか」を図で見てみましょう。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- まず小数点をわすれて、整数のかけ算をする。
- 2つの数の小数点以下のけた数をたす。その数だけ、答えの右から小数点をうつ。
- なら → けた数は → 。
- は → 2けた → (先頭に をつける)。
- 答えの右はしの0は消してよい()。
よくある質問
小数×小数のかけ算は、どうやって計算するの?
小数点をいったんわすれて整数のかけ算をし、2つの数の小数点以下のけた数をたした数だけ、答えの右から数えて小数点をうちます。たとえば 2.3×1.4 は 23×14=322、けた数は 1+1=2けた なので、右から2けた目に小数点をうって 3.22 です。
なぜ小数点以下のけた数をたすと、小数点の位置が決まるの?
整数にするために小数点を動かした分を、最後にもどしているからです。2.3も1.4も10倍して計算すると、答えは100倍にふくらんでいます。÷100でもどすと小数点が左に2つ動くので、答えの小数点以下は 1けた+1けた=2けた になります。
0.6×0.7 のように、答えのけた数が足りないときはどうするの?
先頭に「0.」をおぎないます。6×7=42 で、小数点以下は 1+1=2けた。42を右から2けた数えると整数部分が空っぽになるので、そこに0をおいて 0.42 とします。1より小さい数どうしのかけ算なので、答えも1より小さくなります。
小数点の位置をまちがえないコツはある?
計算の前に「答えはだいたいいくつか」を見積もるのがいちばんのコツです。2.3×1.4 なら 2×1=2 より少し大きいはずなので、3.22 は自然で、32.2 や 0.322 はおかしいと気づけます。けた数を数えるときは、片方だけでなく必ず両方の数の小数点以下のけた数をたします。