〜引き・〜増しの文章題(割引・割増)

割引・割増の文章題とは、「2割引き」「3割増し」のようにもとの量が何倍になるかを求める計算のこと。小5数学のこの単元では、2割引きを(1−0.2)=0.8倍、3割増しを(1+0.3)=1.3倍としてもとの量にかける一発計算のコツを、図と例題でやさしく解説します。

先に答え

割引・割増は「もとの量の何倍になるか」を先に出すと一発で解けます。22 割引きはもとの 1−0.2=0.81-0.2=0.8 倍、33 割増しはもとの 1+0.3=1.31+0.3=1.3 倍です。15001500 円の 22 割引きなら 1500×0.8=12001500\times0.8=1200 で 12001200 円。引いた額を求めてから引く 22 段階の計算をしなくてよいのがこの考え方の強みです。

◎このページのゴール

割引・割増の文章題を、「もとの量の何倍になるか」を使って解けるようになる。

「1000円の品物が2割引き!」——いくらになる? 割引や割増は、買い物・ニュースで毎日のように出てきます。コツは、引いたあと・増えたあとが「もとの何倍か」を先に出すこと。これで計算が一気に短くなります。

〜引き(割引)の考え方

「2割引き」は、もとから2割(0.2)を引いた残りを買う、ということ。残りは全体(1)から0.2を引いて 0.8。

→やり方

  1. もとを 1 とみる
  2. 引く割合をひく → 残りの倍率(例:2割引き → 1−0.2=0.81-0.2=0.8)
  3. もとの量 × 残りの倍率 で、引いたあとの量を出す

例:1000円の2割引きは?

1000×(1−0.2)=1000×0.8=800 (円)1000\times(1-0.2)=1000\times0.8=800\ \text{(円)}

図で見ると、もと(1000円=1)から2割(0.2)を取り去った残り0.8が払うねだん。だから「0.8倍」で一発です。

もと 1000円(=1)払う 0.8倍引く0.2800円200円
セナちゃんのアイコン
セナ

わざわざ「引いた残り」を出すの? ふつうに200円引いちゃダメ?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

それでもOK! 1000×0.2=2001000\times0.2=200 を引いて800円。でも「0.8倍」で出すと1回の計算で終わるから速いし、ミスも減るんだ。両方できると強いよ。

✓理解チェック1

2500円の品物を3割引きで買うと、いくら?
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答え:1750円

3割引き=1−0.3=0.71-0.3=0.7倍。2500×0.7=17502500\times0.7=1750円。(引く分は2500×0.3=7502500\times0.3=750円なので、2500−750=17502500-750=1750円でも同じ)

✓理解チェック2

「4割引き」はもとの量に何をかければ、払う金額が求まる?
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答え:0.6

4割引きは、もとの1から4割(0.4)を引いた残りを払うということ。1−0.4=0.61-0.4=0.6 なので、もとの量に0.6をかけます。

〜増し(割増)の考え方

「3割増し」は、もとに3割(0.3)を足した合計。倍率は 1+0.3=1.31+0.3=1.3。

例:500mLの3割増しは?

500×(1+0.3)=500×1.3=650 (mL)500\times(1+0.3)=500\times1.3=650\ \text{(mL)}

✓コツ

まとめ: 〜引きは 1−1-割合、〜増しは 1+1+割合 が「もとの何倍か」。
あとは もとの量 × その倍率 をかけるだけ。

✓理解チェック3

定価800円の品物が「2割増し」で売られています。いくら?
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答え:960円

2割増し=1+0.2=1.21+0.2=1.2倍。800×1.2=960800\times1.2=960円です。

✓理解チェック4

300gの4割増しは何g?
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答え:420g

4割増し=1+0.4=1.41+0.4=1.4倍。300×1.4=420300\times1.4=420gです。120gは「増える分」だけの量なので、そこにもとの300gを足すのをわすれないようにしましょう。

よくある間違い

✕よくある間違い

まちがい

1000円の2割引き → 1000×0.2=2001000\times0.2=200 円と答える

正しい

200円は「引く金額」。買うねだんは残りの 1000−200=8001000-200=800 円

「割引の額」と「割引後のねだん」をとりちがえやすいです。問題が聞いているのはどっち? を必ず確認しましょう。

✓理解チェック5

1000円の品物を3割引きで買うとき、「300円」が表しているのは?
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答え:引かれる金額(もとの3割)

1000×0.3=3001000\times0.3=300円は「引かれる金額」です。実際に払うのは残りの 1000−300=7001000-300=700円。300円と700円を取りちがえないようにしましょう。

発展:もとのねだんを逆算する

例:2割引きで800円でした。もとのねだんは?

800円は、もとの 0.80.8 倍にあたります。もとを□とすると □×0.8=800\square\times0.8=800 なので、

800÷0.8=1000 (円)800\div0.8=1000\ \text{(円)}

「くらべる量 ÷ 割合 = もとにする量」の考え方(前のレッスン)がそのまま使えます。

✓理解チェック6

3割引きで1400円でした。もとのねだんは?
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答え:2000円

3割引き=0.7倍。□×0.7=1400\square\times0.7=1400 なので 1400÷0.7=20001400\div0.7=2000円。

✓理解チェック7

3割増しで1300円でした。もとのねだんは?
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答え:1000円

3割増し=1.3倍。□×1.3=1300\square\times1.3=1300 なので 1300÷1.3=10001300\div1.3=1000円がもとのねだんです。

やってみよう(練習問題)

やってみよう①(基本:割引・割増を計算する)

〜引きは 1−1-割合、〜増しは 1+1+割合 の倍率を、もとの量にかけます。

  1. 1500円の2割引きは何円?
  2. 200gの15%増しは何g?
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  1. 2割引き=1−0.2=0.81-0.2=0.8倍。1500×0.8=1500\times0.8=1200円(確かめ:引く分1500×0.2=3001500\times0.2=300円、1500−300=12001500-300=1200円 ◎)
  2. 15%増し=1+0.15=1.151+0.15=1.15倍。200×1.15=200\times1.15=230g(確かめ:増える分200×0.15=30200\times0.15=30g、200+30=230200+30=230g ◎)

やってみよう②(標準:もとのねだんを逆算する)

割引後のねだんは「もとの○倍」。□×\square\times倍率==割引後 から、もとを求めます。

  1. 4割引きで1200円。もとのねだんは?
  2. 3割引きで2100円。もとのねだんは?
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  1. 4割引き=0.6倍。□×0.6=1200\square\times0.6=1200 なので 1200÷0.6=1200\div0.6=2000円(確かめ:2000×0.6=12002000\times0.6=1200円 ◎)
  2. 3割引き=0.7倍。□×0.7=2100\square\times0.7=2100 なので 2100÷0.7=2100\div0.7=3000円(確かめ:3000×0.7=21003000\times0.7=2100円 ◎)

やってみよう③(応用:2段階の割引・消費税)

割引やクーポン、消費税が重なる問題。順番に計算しましょう。

  1. 定価2000円を「20%引き」で買い、さらに100円引きクーポンを使うと?
  2. 本体価格500円のおかしに、消費税10%がかかります。支払う金額は?
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  1. 20%引き=0.8倍。2000×0.8=16002000\times0.8=1600円。そこから100円引いて 1600−100=1600-100=1500円(確かめ:引いた額は2000×0.2=4002000\times0.2=400円+クーポン100円=500円、2000−500=15002000-500=1500円 ◎)
  2. 消費税10%は「1割増し」と同じで 1+0.1=1.11+0.1=1.1倍。500×1.1=500\times1.1=550円(確かめ:税500×0.1=50500\times0.1=50円、500+50=550500+50=550円 ◎)

家おうちの方へ

割引・割増は、実際の買い物で一緒に計算してみるのがいちばんの教材です。「これ2割引きだといくら?」とレジ前で聞くだけで、生きた練習になります。「引く額」か「払う額」か、どちらを聞かれているかを意識させると、文章題のミスが減ります。

これで小5「割合」は完全攻略です! 割合は中学の「比」「一次関数」、理科や社会のグラフ読み取りにも直結する、一生使う力。わからなくなったら、いつでもこのページ群に戻ってきてくださいね。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 2割引き = もとの (1−0.2)=0.8 倍。
  • 3割増し = もとの (1+0.3)=1.3 倍。
  • 「引いた残り」「増えた合計」を、もとの量×倍率で一発で出せる。
  • %は小数に直してから計算する。

よくある質問

2割引きのねだんは、どうやって計算するの?

もとのねだんに(1−0.2)=0.8 をかけて、1回の計算で求められます。たとえば1000円の2割引きは 1000×0.8=800円です。「引く分(1000×0.2=200円)を出してから引く」方法でも同じ答えになりますが、0.8倍なら一発で速く、ミスも減ります。

なぜ2割引きが「0.8倍」になるの?

もとのねだんを1とみると、2割引きは全体1から0.2を取り去った残りを買うことだからです。残りは 1−0.2=0.8 なので、払うねだんは もとの量×0.8 で求められます。反対に3割増しなら、1に0.3を足した 1+0.3=1.3倍 です。

割引の問題でよくあるまちがいは?

「引く金額」と「割引後のねだん」のとりちがえです。1000円の2割引きで 1000×0.2=200円 と答えてしまうミスがよくありますが、200円は引く金額で、実際に払うのは残りの 1000−200=800円。問題が聞いているのはどちらなのかを必ず確認しましょう。

割引後のねだんから、もとのねだんを求めるには?

割引後のねだんを倍率でわって逆算します。2割引きで800円なら、800円はもとのねだんの0.8倍にあたるので、800÷0.8=1000円 がもとのねだんです。「くらべる量÷割合=もとにする量」の考え方がそのまま使えます。

この単元でつまずいたとき、家庭でできること

  1. くらべる量・もとにする量を求めるに戻る
    つまずきの原因は、たいてい1つ前の単元にあります。まずそこを確かめてください。
  2. 印刷して、手を動かす
    読んでわかっても、手が動くとは限りません。無料のプリントを刷って、量をこなしてください。
  3. 説明役を、外部にまかせる
    教える側が説明しきれないときは、無料体験のある外部のサービスで様子を見る方法もあります。
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