くらべる量・もとにする量を求める

割合の3つのパターン(割合・くらべる量・もとにする量)を、二重数直線に「もとにする量×割合=くらべる量」を書きこんで立式する方法でわかりやすく解説。求めるものが式のどこにあるかを見て、かけ算かわり算かを自分で判断できるようになります。二重数直線を使って、くらべる量・もとにする量を正しく立式して求められるようになる。

先に答え

くらべる量=もとにする量×割合、もとにする量=くらべる量÷割合の 22 つで求められます。定員 4040 人の 2525 %なら 40×0.25=1040\times0.25=10 人(かけ算)、ある数の 6060 %が 1515 人なら 15÷0.6=2515\div0.6=25 人(わり算)です。%のまま計算せず、0.250.25・0.60.6 のように小数へ直してから計算します。

◎このページのゴール

二重数直線を使って、くらべる量・もとにする量を正しく立式して求められるようになる。

割合の問題は、たった3パターン。「割合を求める」「くらべる量を求める」「もとにする量を求める」だけです。公式を3つ丸暗記しなくても、二重数直線を書けば、どれを求める問題でも自分で式を立てられます。

3つの関係は、図だと1つ

3つの公式は、実は同じ関係を見る向きを変えただけ。二重数直線で「もとにする量 × 割合 = くらべる量」の関係をつかめば十分です。

→やり方

  1. 二重数直線を書く(下の割合は、もとが1・くらべるが□)
  2. わかっている2つを書きこむ
  3. 「もと × 割合 = くらべる」の関係から、残りを計算する

✓理解チェック1

二重数直線をかくとき、下の割合の数直線で「1」にあたるのは?
答えと解説を見る

答え:もとにする量

下の数直線は「もとにする量を1」とそろえて書きます。だから「1」の位置は、もとにする量にあたります。

くらべる量を求める(もと × 割合)

例:定員40人の25%は何人?

もとにする量40、割合0.25(=25%)がわかっています。

量 割合 0 0 □ 0.25 40 1

図の「□」は、もと40を0.25倍した位置。だから、

40×0.25=10 (人)40\times0.25=10\ \text{(人)}

くらべる量は 10人 です。

✓理解チェック2

600円の30%は何円?
答えと解説を見る

答え:180円

もと600円×割合0.3=180円。30%は0.3に直してからかけます。

✓理解チェック3

80ページの本の40%を読みました。読んだのは何ページ?
答えと解説を見る

答え:32ページ

もと80×割合0.4=32ページ。%のまま計算せず、0.4に直してからかけます。

もとにする量を求める(くらべる ÷ 割合)

例:ある数の60%が15人。ある数(全体)は何人?

くらべる量15、割合0.6がわかっていて、もとにする量(全体)が□。

量 割合 0 0 15 0.6 □ 1

図で、もと(□)を0.6倍すると15になる、という関係。□×0.6=15\square\times0.6=15 なので、

15÷0.6=25 (人)15\div0.6=25\ \text{(人)}

もとにする量は 25人 です。

✓理解チェック4

ある数の75%が9人。ある数は何人?
答えと解説を見る

答え:12人

□×0.75=9 なので、9÷0.75=12人。くらべる量÷割合でもとにする量が求まります。

セナちゃんのアイコン
セナ

くらべる量を出すときはかけ算、もとにする量を出すときはわり算…やっぱり迷いそう。

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

そこで図なんだ。「もと × 割合 = くらべる」の式を書いて、□が左ならわり算で求める、と決めれば迷わない。かけ算の式を1本書いてから考えるのがコツだよ。

かけ算・わり算で迷わないコツ

✓コツ

いつも 「もとにする量 × 割合 = くらべる量」 の式をまず書く。

  • くらべる量が□ → そのままかけ算
  • もとにする量が□ → □×\square\times割合==くらべる量 だから、くらべる量 ÷ 割合

求めるものが式のどこにあるかで、かけ算かわり算かが決まります。

✓理解チェック5

ある本の20%を読んだら、それが30ページでした。本は全部で何ページ?
答えと解説を見る

答え:150ページ

もと(全体)×0.2=30。だから 30÷0.2=150ページ。

✓理解チェック6

「もとにする量×割合=くらべる量」の式で、もとにする量が□のとき、□を求める計算は?
答えと解説を見る

答え:くらべる量 ÷ 割合

□×割合=くらべる量 なので、□=くらべる量÷割合で求めます。求めるものが式のどこにあるかで計算が決まります。

やってみよう(練習問題)

やってみよう①(基本:くらべる量を求める)

もとにする量 × 割合 で求めます。%は小数に直してから。

  1. 80人の45%は何人?
  2. 定価1200円の15%は何円?
答えと解説を見る
  1. もと80×0.45=36人(確かめ:36÷80=0.45=45%36\div80=0.45=45\% ◎)
  2. もと1200×0.15=180円(確かめ:180÷1200=0.15=15%180\div1200=0.15=15\% ◎)

やってみよう②(標準:もとにする量を求める)

くらべる量 ÷ 割合 で求めます。□×\square\times割合==くらべる量 から考えます。

  1. ある数の40%が60。ある数は?
  2. クラスの75%が24人。クラス全体は何人?
答えと解説を見る
  1. □×0.4=60\square\times0.4=60 なので 60÷0.4=60\div0.4=150(確かめ:150×0.4=60150\times0.4=60 ◎)
  2. □×0.75=24\square\times0.75=24 なので 24÷0.75=24\div0.75=32人(確かめ:32×0.75=2432\times0.75=24 ◎)

やってみよう③(応用:場面から3用法を見分ける)

「何を求める問題か」を見分けて、まず「もと × 割合 = くらべる」の式を書きましょう。

  1. ある電池は、満タンから60%まで減りました。満タンが2000mAhのとき、いまの残量は何mAh?
  2. テストで全体の80%が正解で、それが20問でした。テストは全部で何問?
答えと解説を見る
  1. もと(満タン)2000、割合0.6、くらべる量(残量)が□。2000×0.6=2000\times0.6=1200mAh(確かめ:1200÷2000=0.6=60%1200\div2000=0.6=60\% ◎)
  2. もと(全問数)が□、割合0.8、くらべる量(正解数)20。□×0.8=20\square\times0.8=20 なので 20÷0.8=20\div0.8=25問(確かめ:25×0.8=2025\times0.8=20 ◎)

家おうちの方へ

「くらべる量=もと×割合」の式を“いつも最初に書く”習慣をつけると、3用法を別々に覚える必要がなくなります。求めたいものが式のどこにあるかを見て、かけ算かわり算かを判断する——この一本化が、割合の負担を大きく減らします。

最後は、買い物でおなじみの 〜引き・〜増し。割合の総仕上げです。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • くらべる量 = もとにする量 × 割合。
  • もとにする量 = くらべる量 ÷ 割合。
  • 割合 = くらべる量 ÷ もとにする量。
  • 迷ったら二重数直線を書いて、わかっている2つから式を立てる。

よくある質問

割合の「くらべる量」と「もとにする量」の求め方は?

くらべる量=もとにする量×割合、もとにする量=くらべる量÷割合 で求めます。たとえば定員40人の25%なら 40×0.25=10人、ある数の60%が15人なら 15÷0.6=25人です。%は計算の前に小数に直しましょう。

なぜもとにする量を求めるときは、わり算になるの?

割合にはいつも「もとにする量×割合=くらべる量」という関係があるからです。もとにする量が□のときは □×割合=くらべる量 という式になるので、□を求めるには くらべる量÷割合 と逆算します。たとえば □×0.6=15 なら、15÷0.6=25 です。

かけ算かわり算か、いつも迷ってしまいます。どうすればいい?

まず「もとにする量×割合=くらべる量」の式を1本書くのがコツです。くらべる量が□なら、そのままかけ算。もとにする量が□なら、くらべる量÷割合のわり算。求めるものが式のどこにあるかで決まるので、迷わなくなります。

割合の公式が3つあって覚えられません。全部覚えないとダメ?

3つ丸暗記しなくて大丈夫です。3つの公式は、同じ関係を見る向きを変えただけだからです。「もとにする量×割合=くらべる量」の式1本と二重数直線の図があれば、どのパターンでも自分で式を立てられます。迷ったら図にわかっている2つの数を書きこんでみましょう。

この単元でつまずいたとき、家庭でできること

  1. 割合とは?(くらべる量・もとにする量)に戻る
    つまずきの原因は、たいてい1つ前の単元にあります。まずそこを確かめてください。
  2. 印刷して、手を動かす
    読んでわかっても、手が動くとは限りません。無料のプリントを刷って、量をこなしてください。
  3. 説明役を、外部にまかせる
    教える側が説明しきれないときは、無料体験のある外部のサービスで様子を見る方法もあります。
#割合#くらべる量#もとにする量#小5算数