場合の数の文章題|並べ方と組み合わせの見分け方
場合の数の文章題を、並べ方か組み合わせかの見分け方からやさしく解説。「順番に意味があるか」で判断するコツ、もれなく数える工夫、いろいろな文章題まで図と例題でしっかりわかります。
◎このページのゴール
文章題を読んで、並べ方か組み合わせかを見分け、樹形図や表を使って落ちや重なりなく数えて答えを出せるようになる。
場合の数の文章題で、いちばん大事なのは計算ではありません。「これは並べ方? それとも組み合わせ?」を見分けることです。ここさえ間違えなければ、あとは樹形図や表で数えるだけ。見分けるコツを身につけて、いろいろな問題を解けるようにしましょう。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
まず「順番に意味があるか」で見分ける
並べ方と組み合わせは、たった1つの問いで見分けられます。
入れかえたら、別のものになる?(=順番に意味がある?)
たとえば「1位と2位」は、入れかえたら順位が変わる=別もの=並べ方。一方「2人を選ぶ」は、入れかえても同じ2人=組み合わせです。
✓コツ
見分けのキーワード早見表。 並べ方=「ならべる・順番・順位(1位2位)・走る順・○けたの整数・役がちがう係(班長と副班長)」。 組み合わせ=「選ぶ・組・ペア・試合(総当たり)・握手・同じ役の係(代表2人)」。
✓理解チェック①
文章題の式の立て方
見分けたら、次の手順で数えます。
→やり方
- 並べ方か組み合わせかを見分ける(入れかえたら別もの?)。
- 並べ方なら、1番目→2番目→…とかけ算( など)。
- 組み合わせなら、まず並べ方で数えてから重なりの分でわる(2個選ぶなら )。心配なら表や線で確かめる。
例題: 5人の中から、リレーの第1走者と第2走者を決める方法は何通り?
走る順(第1・第2)に意味がある=並べ方。第1走者が5通り、第2走者は残り4通り。
例題: 5人の中から、代表を2人選ぶ方法は何通り?
選ぶだけで順番なし=組み合わせ。並べ方なら 通りだが、同じ2人の組が2回ずつなので、
同じ「5人から2人」でも、順番があるかないかで答えが2倍ちがうのがポイントです。
もれと重なりをなくす工夫
数えまちがいの正体は、**落ち(数えもれ)と重なり(二重数え)**です。これを防ぐコツは1つ。
順序を決めて、左から(または小さい順・アルファベット順に)書き出す。
たとえば組み合わせを書くときは「Aを含む組(AB, AC, AD)→ 次にBから新しい組(BC, BD)→ Cから(CD)」と、一度使った先頭にはもう戻らないようにします。こうすれば、同じ組を2回書くことも、書きわすれることもありません。
iメモ
樹形図や表は「見えるように数える」ための道具です。頭の中だけで や をすると、 が使えない・役が同じ・などの条件を見落としがち。小学校のうちは、計算で出した答えを、書き出しで必ず確かめるくせをつけましょう。
✓理解チェック②
いろいろな文章題に挑戦
場合の数は、お金・道順・試合など、いろいろな形で出ます。共通するのは「見分けて、もれなく数える」こと。
例題(お金): 10円・50円・100円のこう貨が1枚ずつある。この中から2枚を選んでできる金額は何通り?
「2枚を選ぶ」=組み合わせ。 通り。書き出すと、10+50=60円、10+100=110円、50+100=150円 の 3通りです。
いっしょに解こう
「5人から2人」って、並べ方の なのか、組み合わせの なのか、毎回まよっちゃう…
魔法の質問をしよう。「その2人を入れかえたら、別のことになる?」。リレーの第1走者と第2走者なら、入れかえたら順番が変わる=別もの=並べ方で 。ただ代表に選ぶだけなら、入れかえても同じ2人=組み合わせで だよ。
なるほど! 「入れかえたら別もの?」で決めればいいんだね。
そう。そして最後はかならず書き出して確かめる。計算と書き出しが合っていれば安心だよ。
✕よくある間違い
つまずきやすい2つを先回りします。
❌ 「2人を選ぶ」を並べ方の で答える → 選ぶだけは順番なし。⭕ (組み合わせ)。
❌ 「班長と副班長を選ぶ」を組み合わせにして する → 役がちがう=順番あり。⭕ (並べ方、わらない)。
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:見分ける)
それぞれ「並べ方」「組み合わせ」のどちらで数えるか答え、通り数も出しましょう。
- 4人から、班長1人と書記1人を選ぶ
- 4人から、代表を2人選ぶ
答えと解説を見る
- 班長と書記は役がちがう(入れかえたら別もの)=並べ方。 通り
- ただ選ぶだけ(入れかえても同じ)=組み合わせ。 通り
✏️ やってみよう②(標準:数えて答える)
見分けてから、もれなく数えましょう。
- 6人が全員と1回ずつ握手をすると、握手は全部で何回?
- 1・2・3・4 の4枚のカードで、3けたの整数は何通り作れる?
答えと解説を見る
- 握手は順番なし=組み合わせ。 回
- 位に意味がある=並べ方。百の位4通り→十の位3通り→一の位2通り → 通り
✏️ やってみよう③(応用:お金・条件つき)
条件(先頭に0はダメ、など)に注意して数えましょう。
- 50円・100円・500円のこう貨が1枚ずつ。2枚を選んでできる金額は何通り?
- 0・1・2・3 の4枚のカードで、3けたの整数は何通り作れる?
答えと解説を見る
- 2枚を選ぶ=組み合わせ。 通り(150円・550円・600円)
- 百の位は0が使えず3通り、十の位は残り3通り、一の位は残り2通り → 通り
家おうちの方へ
この単元の総仕上げは「並べ方か組み合わせかの見分け」です。公式に当てはめる前に、「その2つ(2人)を入れかえたら別ものになる?」と毎回問いかけさせてください。順位・役・位があれば並べ方、ただ選ぶだけなら組み合わせです。計算で出した答えは、必ず樹形図や書き出しで確かめさせると、見落とし(先頭の0、役の有無)に自分で気づけるようになります。ここでの「もれなく数える」習慣は、中学の確率にそのままつながります。
これで小6「並べ方と組み合わせ方(場合の数)」はすべて完了です。よくがんばりました。中学では、この数え方を使って「確率」を学んでいきます。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- まず「順番に意味があるか」を見分けるのが最重要。
- 順番に意味がある(順位・役・位)→ 並べ方(かけ算)。
- 順番に意味がない(選ぶ・組・ペア・試合)→ 組み合わせ。
- 迷ったら樹形図や表で全部書き出して確かめる。
- 数えるときは順序を決めて、もれと重なりをなくす。