組み合わせの数え方|並べ方とのちがい

「4チームの総当たりは何試合?」をやさしく解説。順番を区別しない「組み合わせ」の数え方を、線で結ぶ図や表でわかりやすく。並べ方とのちがい、2でわる理由まで図と例題でしっかりわかります。

このページのゴール

順番を区別しない「組み合わせ」を、表や線で結ぶ図を使って、落ちや重なりなく数えられるようになる。

「A・B・C・D の4チームが総当たり(どのチームも1回ずつ対戦)すると、何試合?」——答えは 66 試合です。ここで使うのが組み合わせ。並べ方とのいちばんのちがいは、「A対B」と「B対A」を同じ1つと数えること。図でスッキリさせましょう。

並べ方と組み合わせのちがい

前のレッスンの並べ方は、順番に意味がありました(ABとBAは別)。今回の組み合わせは、選ぶだけで順番は関係ありません。

並べ方(順番あり)AB と BA は別→ 2通り組み合わせ(順番なし)AB と BA は同じ→ 1通り同じ2人の組は1つと数える

コツ

問題に「選ぶ・組・ペア・チーム・試合・委員」といった言葉が出てきたら、組み合わせを疑いましょう。「2人を選ぶ」のと「1位と2位を決める」のはちがいます。前者は組(順番なし)、後者は並べ方(順番あり)です。

線で結んで数える(総当たり)

組み合わせを数えるときは、点を線で結ぶ図が便利です。4チーム A・B・C・D を点にして、対戦する2チームを線で結びます。

ABCD線は6本=6試合A-B A-C A-DB-C B-DC-D同じ2チームの線は1本だけ引く

数えるときは「Aから引ける線(A-B, A-C, A-D)」「次にBから新しく引ける線(B-C, B-D)」「Cから(C-D)」と順序を決めて書き出すと、もれも重なりもありません。線は 6本6試合です。

理解チェック①

なぜ「並べ方を2でわる」の?

2人(2個)を選ぶ組み合わせは、並べ方を2でわると求められます。なぜでしょう。

4人から2人を選んでならべるなら、4×3=124\times3=12 通り。でもこの中には、同じ2人の組が2回ずつ入っています(AB と BA、AC と CA …)。組み合わせでは順番は関係ないので、この2回を1回に直します。だから 12÷2=612\div2=6

並べ方(12通り)の中身:同じ組が2回ずつAB ・ BAAC ・ CAAD ・ DA…BC・CB、BD・DB、CD・DC同じ組は1つに12 ÷ 2 = 6 通り

iメモ

2でわるのは「2人を選ぶとき」だけのきまりです。3個を選ぶ組み合わせでは、同じ組が 3×2×1=63\times2\times1=6 回ずつ出てくるので6でわります。小学校では数が大きくないので、まずは表や線、樹形図で全部書き出して数えるのがいちばん確実です。

「何個から何個選ぶ」を表で数える

組み合わせはでも数えられます。たとえば「いちご・もも・ぶどう・りんご の4種類から2種類を選ぶ」。表の右上だけ(同じ種類どうしと、重なりを除く)に○をつけます。

いちごももぶどうりんごいちごももぶどうりんご××××

対角線(同じものどうし)は選べないので ××。左下は右上と同じ組なので数えません。○がついた右上の 6マスが答え。4×3÷2=64\times3\div2=6 通りと一致します。

理解チェック②

いっしょに解こう

セナちゃんのアイコン
セナ

総当たりの試合数、4×3=124\times3=12 じゃダメなの? なんで2でわるの?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

4×3=124\times3=12 は「2チームを選んで順番までつけた」数なんだ。でも「A対B」と「B対A」は同じ試合だよね? 同じ試合を2回ずつ数えているから、12÷2=612\div2=6 にするんだ。

セナちゃんのアイコン
セナ

なるほど。じゃあ「1位と2位を決める」ときは2でわらないの?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

その通り! 1位と2位は順番に意味がある(並べ方)から、4×3=124\times3=12 のまま。「順番が関係あるか・ないか」で、2でわるかどうかが決まるんだ。迷ったら、表か線で全部書き出して確かめよう。

よくある間違い

つまずきやすい2つを先回りします。

❌ 4チーム総当たりを 4×3=124\times3=12 試合とする → A対BとB対Aは同じ。12÷2=612\div2=6 試合

❌ 「2人を選ぶ」を「1位2位を決める」と同じに数える → 選ぶだけなら順番なし。⭕ 並べ方を2でわる

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:線で結んで数える)

点を線で結ぶ図をかいて数えましょう。

  1. 5人が全員と1回ずつ握手をすると、握手は全部で何回?
  2. 4種類のおかしから2種類を選ぶ方法は何通り?
答えと解説を見る
  1. 5人から2人を選ぶ組み合わせ。5×4÷2=105\times4\div2=10
  2. 4×3÷2=64\times3\div2=6 通り

✏️ やってみよう②(標準:選ぶだけ)

役のちがいがない=順番なし=組み合わせです。

  1. 6チームの総当たりは何試合?
  2. 5人の中から、図書委員を2人選ぶ方法は何通り?
答えと解説を見る
  1. 6×5÷2=156\times5\div2=15 試合
  2. 5×4÷2=105\times4\div2=10 通り(2人とも同じ「図書委員」で役のちがいなし=組み合わせ)

✏️ やってみよう③(応用:並べ方とくらべる)

同じ人数でも、順番があるかないかで答えが変わります。

  1. 4人から代表を2人選ぶ方法は何通り?
  2. 4人から、班長1人・副班長1人を選ぶ方法は何通り?
答えと解説を見る
  1. 選ぶだけ(順番なし)=組み合わせ。4×3÷2=64\times3\div2=6 通り
  2. 班長と副班長は役がちがう(順番あり)=並べ方。4×3=124\times3=12 通り。①の2倍になっているのがポイント

おうちの方へ

つまずきの中心は「並べ方と組み合わせの区別」です。「順番(役・順位・位)に意味があるか?」を毎回問いかけさせると安定します。2でわる操作は公式として丸暗記させるより、「同じ組が2回ずつ数えられているから半分にする」という意味を、線結びや表で見せるのが効果的です。小学校では数が小さいので、最後はかならず書き出して数え、計算と一致するか確かめる習慣をつけると、見分けまちがいに自分で気づけます。

組み合わせ(選ぶだけの数え方)ができるようになりました。最後は、並べ方か組み合わせかを見分ける練習と、いろいろな文章題に挑戦しましょう。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 組み合わせは選ぶだけ。AとBの組は「AB」も「BA」も同じ1通り
  • 表や線で結ぶ図を使うと、もれなく数えられる。
  • 2人(2個)を選ぶときは、並べ方を2でわると組み合わせの数になる。
  • 44 チームの総当たりは 4×3÷2=64\times3\div2=6 試合。
  • 「並べる・順番・1位2位」は並べ方、「選ぶ・組・ペア・試合」は組み合わせ。
#場合の数#組み合わせ#小6算数