小6「文字と式」をやさしく攻略
これまでの「□を使った式」の□が、文字 x になります。文字を使うと、いろいろな場合を1つの式でまとめて表せます。式の作り方・読み方から、xを求める逆算まで、図でしっかりつかみましょう。
◎この単元のゴール
文字を使って数量や関係を式に表し、式の値を求めたり、xにあてはまる数を求められるようになる。
学ぶ順番(このとおり進めばOK)
この単元でつまずくところ
手が止まりやすい箇所と、その原因です。
✕式で表す問題なのに、数字の答えを書いてしまう
代金をx×3と書くべきところに、勝手な数を入れて答えを1つに決めてしまう誤りです。文字はまだ決まっていない数の置き場所で、式そのものが答えになります。「ことばの式をつくる→変わる部分をxにする」の2段階を紙に書かせると、どこで止めるかがはっきりします。
✕x×6+4=40のような2段階で手が止まる
×6と+4のどちらから戻すか決められず、いきなり40÷6を計算してしまう状態です。この式はxを6倍してから4をたした順なので、戻すときは後にした+4から先に外します。つくった順を矢印で書き出させ、その矢印を逆にたどらせると迷いません。
教えるときのポイント
- いきなり文字を使わせず、まず「代金=1個のねだん×個数」と日本語で式を書かせ、変わる部分だけをxに置きかえる順にすると意味が残ります。
- 小学校では×を省かずにx×3と書かせ、3xという書き方は中学に入ってからにすると、学校のテストの書式と食いちがいません。
- xを求めたら必ずもとの式に入れ直して確かめさせると、逆算で計算を取りちがえたときに自分で気づけるようになります。
家家庭・指導の場での確認
レシートを見ながら「1本x円のジュースを4本買ったら520円だった」と場面をつくり、xを求めさせます。出た答えをレシートの単価と見くらべると、式が場面と合っていたかをその場で確かめられます。
よくある質問
中学の解き方(両辺から同じ数をひく)を先に教えてもいいですか。
小学校の答案は逆算で書くことになるので、まずは逆算で通すほうが学校の進め方と合います。左右がつり合ったてんびんの図を見せておく分には問題ありません。両辺を同じだけ変えて解く方法は、中1の方程式で習います。
文字はxのほかにaやyも出てきますが、使い分けはありますか。
小学校では、求めたい数にx、変わる量が2つあるときにxとy、辺の長さなど場面に応じてaやbを使うことが多いです。どの文字でも意味は同じです。問題文に「たてをa cmとする」と書かれていたら、その文字をそのまま使わせてください。
x×3と3×xでは、どちらで書くのが正しいですか。
教科書は「1つ分×いくつ分」の順で、1個x円が3個ならx×3と書きます。学校によっては式の順序も採点の対象になるため、まずは場面の順に書かせるのが安全です。同じ代金をx+x+xと表しても正しく、答えは同じになります。
つまずいたら、ここに戻ろう
- かけ算・わり算の基礎 — 小学算数
- このあと:中1「文字と式」(×を省く・正負の数の式)