仕事・仕事率 計算機(J・W)

求めたいものを選んで残りを入れるだけで、仕事(J)・仕事率(W)・力(N)・距離(m)・時間(秒)を途中式つきで自動計算します。動滑車や斜面を使ったときに力と距離がどう変わるかを比べられる「仕事の原理」タブつき。中3理科の物理でいちばんつまずく単元を、数を動かしながら確かめられます。

先に答え

仕事(J)= 力(N)× 力の向きに動かした距離(m)仕事率(W)= 仕事(J)÷ かかった時間(秒) です。20Nの力で3m動かせば仕事は 20 × 3 = 60J、それを5秒で行えば仕事率は 60 ÷ 5 = 12W になります。単位の J(ジュール)は N・mW(ワット)は J/秒 と同じ意味です。注意点は2つで、力の向きと動いた向きが同じときだけ仕事になること(水平に運ぶだけなら0J)、そして道具を使っても仕事は変わらないこと(仕事の原理)です。

求めたいものを選ぶ

N
m
J

⚙️ 仕事(J)= 力(N)× 力の向きに動かした距離(m)。物を持ち上げるときの力は「重さ(N)」と同じ大きさです。力の向きと動いた向きが同じときだけ仕事になります。

仕事(J)とは——力だけでも距離だけでもない

理科でいう「仕事」は、がんばった気持ちの量ではありません。力を加えて、その向きに物を動かしたときだけ成立します。式は1つだけです。

仕事 (J) 距離(m) 力(N) たて × よこ = 面積のイメージ 仕事(J) = 力(N) × 距離(m) 仕事率(W) = 仕事(J) ÷ 時間(秒) J(ジュール)= N・m W(ワット)= J/秒 = 1秒あたりの仕事 動かした向きが力と同じときだけ仕事になる

仕事の問題(3ステップ)

力(N)を確かめる(持ち上げるときは、物体にはたらく重力と同じ大きさ)

力の向きに動いた距離(m)だけを使う(横に運んだ分は入れない)

③ かけ算して J をつける。時間があれば ÷時間 で W も出す

力を加えているのに「仕事0」になる場合

ここが仕事のいちばんの落とし穴です。力の向きと動いた向きがそろっていないと、その力は仕事をしていません。

場面仕事理由
荷物を持ち上げるあり力は上向き、動きも上向きでそろっている
荷物を持って水平に歩く0 J力は上向き、動きは横向きで垂直だから
荷物を持ったまま立っている0 J動いた距離が0mだから
壁を全力で押す(動かない)0 J力はあるが距離が0mだから

「疲れたかどうか」と「仕事をしたかどうか」は別物、と割り切るのが理解の近道です。

仕事の原理——道具は力を減らすが、仕事は減らさない

動滑車を使うと、確かに引く力は小さくなります。しかしそのぶんひもを長く引かなければならないので、力×距離=仕事は変わりません。これを仕事の原理といいます。

方法必要な力動かす距離仕事
そのまま持ち上げる100 N2 m200 J
動滑車1個50 N(1/2)4 m(2倍)200 J
動滑車2個25 N(1/4)8 m(4倍)200 J
斜面(長さ5m)40 N5 m200 J

上の「仕事の原理」タブで道具を切り替えると、力と距離が変わっても仕事の数字だけが動かないことを目で確かめられます。

ありがちな間違い

時間の単位を「分」のまま計算してしまうのが仕事率で最も多いミスです。仕事率のWは1秒あたりなので、2分なら120秒に直します。
次に多いのが質量(kg)と重力(N)の混同。「10kgの物体」と書かれていたら、はたらく重力はおよそ100N(1kgあたり約10N)に直してから使います。
また、動滑車で力だけ1/2にして距離を2倍にし忘れると、仕事が半分になってしまいます。仕事の原理から、答えは必ず元と同じになると覚えておくと検算になります。

身のまわりの仕事率

体重60kg(約600N)の人が、高さ3mの階段を6秒で駆け上がったとします。仕事は 600 × 3 = 1800J、仕事率は 1800 ÷ 6 = 300W。同じ階段を18秒かけて上れば100Wで、仕事の量は同じでも仕事率は3倍ちがうことがわかります。家電の「600W」の表示も同じ単位で、1秒あたり600Jのエネルギーを使うという意味です。

例題(計算機で検算してみよう)

  1. 15Nの力で4m動かしたときの仕事は?(答え:60J)
  2. 80Jの仕事を4秒で行ったときの仕事率は?(答え:20W)
  3. 200Jの仕事を50Nの力でしたとき、動かした距離は?(答え:4m)
  4. 重力200Nの物体を高さ3m持ち上げるとき、動滑車1個なら力と距離は?(答え:100N・6m、仕事は600Jで変わらない)
  5. 重力150Nの物体を、高さ2m・長さ6mの斜面で引き上げるときの力は?(答え:50N)

FAQよくある質問

仕事率の公式は?

仕事率(W)=仕事(J)÷かかった時間(秒)です。60Jの仕事を5秒で行えば 60÷5=12W。単位のW(ワット)は J/秒 と同じ意味で、1秒あたりにどれだけ仕事をしたかを表します。

仕事の公式は?

仕事(J)=力(N)×力の向きに動かした距離(m)です。20Nの力で3m動かせば 20×3=60J。単位のJ(ジュール)は N・m と同じです。

仕事率と仕事のちがいは?

仕事は「どれだけの仕事をしたか」の総量、仕事率は「1秒あたりどれだけ仕事をしたか」の速さです。同じ60Jでも、5秒でやれば12W、10秒かけると6W。仕事の量が同じでも、速くやるほど仕事率は大きくなります。

力を加えたのに仕事が0になることはありますか?

あります。力の向きと動いた向きが垂直のときは仕事は0Jです。重い荷物を持って水平に歩いても、支える力は上向き・動きは横向きなので、その力は仕事をしていません。持ったまま静止している場合も距離が0なので0Jです。

仕事の原理とは?

動滑車や斜面などの道具を使っても、仕事の量は変わらないという法則です。動滑車1個なら力は1/2になりますが、ひもを引く距離は2倍になるため、力×距離は同じ。「楽になった」のは力であって、仕事が減ったわけではありません。

動滑車を使うと力と距離はどうなりますか?

動滑車1個で力は1/2・距離は2倍、2個で力は1/4・距離は4倍になります。滑車がn個なら力は1/2ⁿ、距離は2ⁿ倍。かけ算した仕事はいつも同じです。

斜面を使うときの力はどう求めますか?

力=物体にはたらく重力×高さ÷斜面の長さです。100Nの物体を高さ2mまで、長さ5mの斜面で上げるなら 100×2÷5=40N。仕事は 40×5=200Jで、まっすぐ持ち上げた 100×2=200J と同じになります。

仕事率のWと電力のWは同じですか?

単位としては同じW(ワット)で、どちらも1秒あたりのエネルギーの量を表します。仕事率は力学の仕事を時間で割ったもの、電力は電気がする仕事を時間で割ったもので、見ている場面が違うだけです。1W=1J/秒はどちらも共通です。

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