方程式の文章題(立式のコツ)

一次方程式の文章題を、求めるものをxとおいて立式するコツでわかりやすく。代金・過不足・年齢などの典型問題を、図と手順で解けるようになります。

このページのゴール

文章題で、求めるものをxとおいて方程式を立て、解いて答えられるようになる。

方程式の本当の力は、文章題で発揮されます。「わからない数を xx とおく」だけで、言葉の問題が式に変わり、機械的に解けるようになります。計算より「式を立てる」ところがカギ。手順で攻略しましょう。

文章題の手順

やり方

  1. 求めるものを xx とおく(「〜は何個?」の〜を xx
  2. 文の中の等しい関係を見つけて、方程式をつくる
  3. 方程式を解く
  4. 答えが問題に合うか確かめ、単位をつける

例:何をxとおく?

問題:1本80円のえんぴつを何本か買って、500円出したら20円のおつり。何本買った?

求めるのは本数なので、えんぴつの本数を xxとおきます。代金は 80x80x 円。「出したお金 − 代金 = おつり」が等しい関係です。

50080x=20500-80x=20 80x=480x=6-80x=-480\quad\Rightarrow\quad x=6

えんぴつは 6本。確かめ:80×6=48080\times6=480500480=20500-480=20 でおつりが合います。

セナちゃんのアイコン
セナ

「等しい関係」ってどう見つけるの?

ホクト先生のアイコン
ホクト先生

「〜と〜が等しい」「合わせて〜」「〜と同じ」みたいな言葉に注目だよ。この問題なら“おつりが20円”が等号のヒント。図や表に整理すると、等しい関係が見えやすくなるよ。

代金・個数の問題

問題:1個120円のりんごと1個80円のみかんを合わせて10個買い、代金は1000円。りんごは何個?

りんごを xx 個とおくと、みかんは (10x)(10-x) 個。代金の合計が1000円なので、

120x+80(10x)=1000120x+80(10-x)=1000 120x+80080x=1000120x+800-80x=1000 40x=200x=540x=200\quad\Rightarrow\quad x=5

りんごは 5個(みかんは5個)。

理解チェック①

過不足の問題

問題:あめを何人かに配る。1人4個ずつだと8個あまり、1人5個ずつだと3個足りない。何人いる?

人数を xx 人とおくと、あめの総数は2通りで表せます。

  • 4個ずつ+8個あまり → 4x+84x+8
  • 5個ずつ−3個不足 → 5x35x-3

あめの総数は1つなのに、2通りの式で表せます。同じものを2通りで表したら=で結ぶ——これが過不足のコツ。

4個ずつ+8あまり4x+85個ずつ−3たりない5x−3

同じあめの数なので、

4x+8=5x34x+8=5x-3 x=11x=11-x=-11\quad\Rightarrow\quad x=11

11人。あめは 4×11+8=524\times11+8=52 個(確かめ:5×113=525\times11-3=52 で一致)。

コツ

過不足の問題は「同じものを2通りで表して=でつなぐ」のが定石。あまりは+、不足は−で表します。

理解チェック②

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:代金・個数を式にする)

求めるものを xx とおいて立式しましょう。

  1. 1個150円のケーキを xx 個買うと、代金は900円。xx は?
  2. 1本120円のジュースを何本か買って、1000円出したら160円のおつり。何本買った?
答えと解説を見る
  1. 150x=900150x=900x=6x=66個(確かめ:150×6=900150\times6=900 ◎)
  2. 本数を xx とおくと 1000120x=1601000-120x=160120x=840-120x=-840x=7x=77本(確かめ:120×7=840120\times7=8401000840=1601000-840=160 ◎)

✏️ やってみよう②(標準:2種類の合計を式にする)

合計の関係を1つの式にまとめましょう。

  1. 50円切手と80円切手を合わせて12枚、代金780円。50円切手は何枚?
  2. 1個90円のパンと1個140円のパンを合わせて8個買い、代金は870円。90円のパンは何個?
答えと解説を見る
  1. 50円を xx 枚、80円を (12x)(12-x) 枚。50x+80(12x)=78050x+80(12-x)=78050x+96080x=78050x+960-80x=78030x=180-30x=-180x=6x=650円切手6枚(確かめ:50×6+80×6=300+480=78050\times6+80\times6=300+480=780 ◎)
  2. 90円を xx 個、140円を (8x)(8-x) 個。90x+140(8x)=87090x+140(8-x)=87090x+1120140x=87090x+1120-140x=87050x=250-50x=-250x=5x=590円のパン5個(確かめ:90×5+140×3=450+420=87090\times5+140\times3=450+420=870 ◎)

✏️ やってみよう③(応用:過不足・年齢の文章題)

少しひねった文章題です。求めるものを xx とおいて、等しい関係を見つけましょう。

  1. 折り紙を配る。1人6枚で5枚あまり、1人7枚で2枚不足。何人いる?
  2. 今、お父さんは42歳、子どもは12歳。お父さんの年齢が子どもの年齢のちょうど2倍になるのは何年後?
答えと解説を見る
  1. 人数を xx 人とおくと、折り紙の総数は 6x+56x+57x27x-2 の2通り。同じ数なので 6x+5=7x26x+5=7x-2x=7-x=-7x=7x=77人(確かめ:6×7+5=476\times7+5=477×72=477\times7-2=47 で一致 ◎)
  2. xx 年後とおくと、お父さんは (42+x)(42+x) 歳、子どもは (12+x)(12+x) 歳。42+x=2(12+x)42+x=2(12+x)42+x=24+2x42+x=24+2xx=18-x=-18x=18x=1818年後(確かめ:父 42+18=6042+18=60 歳、子 12+18=3012+18=30 歳で 60=2×3060=2\times30 ◎)

おうちの方へ

文章題でいちばん大切なのは「何を xx とおくか」を決めることです。最初は「求めるもの= xx」で十分。慣れてきたら、図や表に整理して「等しい関係」を探す練習をすると、立式の力が伸びます。解いたあとに必ず文章に戻して確かめる習慣も、ケアレスミスを防ぎます。

これで中1「一次方程式」は完全攻略です! 方程式は連立方程式・関数・図形の証明と、中学数学のあらゆる場面で使う最強の道具。あやしくなったら、いつでもこのページ群に戻ってきてくださいね。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 求めるものを x とおくのが第一歩。
  • 文の中の「等しい関係」を見つけて等式(方程式)にする。
  • 解いたら問題に合う答えか確かめ、単位をつける。
  • 図や表にすると、等しい関係が見つけやすい。

よくある質問

方程式の文章題は、どうやって解けばいいですか?

①求めるものをxとおく、②文の中の「等しい関係」を見つけて方程式をつくる、③方程式を解く、④答えが問題に合うか確かめて単位をつける、の4ステップです。たとえば「1本80円のえんぴつを買って500円出すとおつりが20円」なら、本数をx本とおき、500−80x=20を解いてx=6(6本)と求めます。

文章題では、何をxとおけばいいの?

まずは「求めるもの」をxとおくのが基本です。「何本買った?」なら本数をx本、「何人いる?」なら人数をx人とおきます。りんごとみかんを合わせて10個買うような問題なら、一方をx個とおくと、もう一方は(10−x)個と表せます。

なぜ過不足の問題では、2つの式を=で結んでいいの?

どちらの式も「同じ1つのもの」を表しているからです。たとえば、あめを1人4個ずつ配ると8個あまり、5個ずつ配ると3個足りないとき、あめの総数は4x+8とも5x−3とも表せます。総数は1つしかないので、4x+8=5x−3と等号で結べるのです。あまりは+、不足は−で表すのがコツです。

式にするための「等しい関係」は、どうやって見つけるの?

「〜と〜が等しい」「合わせて〜」「〜と同じ」といった言葉に注目します。おつりの問題なら「出したお金−代金=おつり」が等しい関係です。見つけにくいときは、図や表に整理すると関係が見えやすくなります。解いたら文章に戻して、答えが問題に合うか確かめましょう。

#一次方程式#文章題#立式#中1数学