いろいろな方程式(かっこ・小数・分数)
かっこ・小数・分数をふくむ一次方程式の解き方をわかりやすく。かっこは展開、小数は10倍、分数は分母をはらう——形を整えれば同じやり方で解けます。
◎このページのゴール
かっこ・小数・分数をふくむ一次方程式を、形を整理してから解けるようになる。
2(x−3)=8、0.2x+1=0.5、2x+31=1 ——見た目は複雑ですが、最初に形を整えるひと手間を加えれば、あとは前のレッスンと同じ「移項して x=◯」だけ。整え方を3パターン覚えましょう。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
かっこ:分配法則で展開する
かっこは、分配法則 a(b+c)=ab+ac で外してから解きます。
2(x−3)=8
2x−6=8(展開)
2x=14⇒x=7
✕よくある間違い
2(x−3) を 2x−3 としてしまうミスが多発します。かっこの中の両方にかけるので、正しくは 2x−6。展開のかけ忘れに注意。
✓理解チェック①
小数:両辺を10倍・100倍
小数のままでは計算しにくいので、**両辺を10倍(または100倍)**して整数に直します。
0.2x+1=0.5
2x+10=5(両辺を10倍)
2x=−5⇒x=−25
✓コツ
両辺を10倍するときは、すべての項を10倍します。1 も 10 に、0.5 も 5 になります。一部だけ忘れるとつり合いがくずれます。
分数:分母をはらう
分数は、両辺に分母の最小公倍数をかけて分母を消します(これを「分母をはらう」といいます)。
2x+31=1
分母2と3の最小公倍数は6。両辺に6をかけて、
6×2x+6×31=6×1
3x+2=6⇒3x=4⇒x=34
ポイントは「すべての項に同じ数(6)をかける」こと。右辺の 1 にもかけ忘れないように。
セナ 分母をはらうと、分数が消えてふつうの方程式になるんだね!
ホクト先生 そう。ポイントは「すべての項に最小公倍数をかける」こと。右辺の 1 にもかけて 6 にするのを忘れずにね。
✓理解チェック②
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:かっこを展開して解く)
分配法則でかっこを外してから解きましょう。
- 2(x+4)=14
- 4(x−1)=2x+6
答えと解説を見る
- 展開して 2x+8=14 → 2x=6 → x=3(確かめ:2×(3+4)=14 ◎)
- 展開して 4x−4=2x+6 → 2x=10 → x=5(確かめ:4×(5−1)=16、2×5+6=16 ◎)
✏️ やってみよう②(標準:小数は10倍して解く)
両辺をすべて10倍して、整数の式に直してから解きましょう。
- 0.3x−0.5=0.1
- 0.5x+0.2=1.2
答えと解説を見る
- 両辺10倍 3x−5=1 → 3x=6 → x=2(確かめ:0.3×2−0.5=0.1 ◎)
- 両辺10倍 5x+2=12 → 5x=10 → x=2(確かめ:0.5×2+0.2=1.2 ◎)
✏️ やってみよう③(応用:分母をはらう・身近な場面)
分母の最小公倍数を両辺にかけて分母をはらいましょう。3はお小遣いの予算配分の問題です。
- 4x+1=2x
- 32x−1=3
- お小遣い x 円のうち、31 を貯金、41 を本に使ったら、残りは1250円でした。お小遣いはいくら?(式:x−31x−41x=1250)
答えと解説を見る
- 両辺4倍 x+4=2x → −x=−4 → x=4(確かめ:44+1=2、24=2 ◎)
- 両辺3倍 2x−1=9 → 2x=10 → x=5(確かめ:32×5−1=39=3 ◎)
- 両辺に12をかけて 12x−4x−3x=15000 → 5x=15000 → x=3000。3000円(確かめ:貯金 1000 円・本 750 円・残り 3000−1000−750=1250 円 ◎)
家おうちの方へ
「かっこは展開」「小数は10倍」「分数は分母をはらう」——この“最初のひと手間”を3つ覚えるだけで、複雑に見える方程式が基本形に変わります。共通するミスは「一部の項だけ処理を忘れる」こと。必ず全部の項に同じ操作をする、と確認させてください。
計算はこれで一通り完成です。最後は文章を方程式にする文章題。ここが方程式の本当の使いどころです。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- かっこ → 分配法則で展開してから解く。
- 小数 → 両辺を10倍・100倍して整数に。
- 分数 → 両辺に分母の最小公倍数をかけて分母をはらう。
- 整えたあとは「移項して x=◯」の同じ手順。
よくある質問
かっこ・小数・分数のある方程式は、どうやって解きますか?
最初に形を整えてから、いつもどおり移項で解きます。かっこは分配法則で展開、小数は両辺を10倍・100倍して整数に、分数は両辺に分母の最小公倍数をかけて分母をはらいます。整えたあとは「移項してx=◯」という基本の手順と同じです。
「分母をはらう」とは、どういう意味ですか?
方程式の両辺に分母の最小公倍数をかけて、分数を消すことです。たとえば2分のx+3分の1=1なら、分母2と3の最小公倍数6を両辺にかけて3x+2=6にします。分母が消えて、ふつうの方程式として解けるようになります。
なぜ両辺を10倍したり、分母をはらったりしてもいいの?
両辺に同じ数をかけても、等式のつり合いは変わらないからです。ただし「すべての項」に同じ数をかけるのが条件で、一部の項だけ10倍し忘れたり、右辺の数にかけ忘れたりすると、つり合いがくずれて答えがズレてしまいます。
2(x−3)のようなかっこの展開で、注意することは?
かっこの中の「両方」の項にかけることです。2(x−3)を2x−3としてしまうミスが多発しますが、正しくは2x−6。分配法則で、xにも−3にも2をかけると覚えましょう。
#一次方程式#分母をはらう#かっこ#中1数学