方程式の解き方(移項)
移項とは、方程式の項を反対側に移すと符号が変わる計算のわざのこと。「両辺に同じ数をたす・ひく」という等式の性質を1行で済ませたのが移項だと図で示しながら、文字を左辺・数を右辺に集めて x=◯ の形に解く手順と、両辺に文字がある式の解き方までわかります。
方程式の解き方は次の3ステップです。
- 文字の項を左辺・数の項を右辺に移項する(移すと符号が変わる)
- 両辺を計算して の形にする
- 両辺を の係数でわる
たとえば は を移項して 、、両辺を2でわって です。移項は「両辺に同じ数をたす・引く」を省略した書き方なので、符号の変え忘れ( とするのは誤り)に注意し、解けたらもとの式に代入して確かめましょう。
◎このページのゴール
移項を使って、文字を左・数を右に集め、一次方程式を x=◯ の形で解けるようになる。
を、いちいち「両辺から3を引いて…」と書くのは大変。そこで使うのが移項です。移項を覚えると、方程式が一気にスピードアップします。コツは「移すと符号が変わる」だけ。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
移項とは
等号をまたいで、項を反対側に移すことを移項といいます。このとき符号(+−)が反対になります。
を右辺に移したら になりました。あとは 、両辺を2でわって 。
✓理解チェック1
なぜ符号が変わるの?
移項は、実は「両辺から同じ数を引く(たす)」を省略して書いただけ。前のレッスンの等式の性質そのものです。
左辺の が消え、右辺に が現れました。これを一気にやるのが移項。だから符号が変わるのです。
なるほど、移項はズルじゃなくて、等式の性質の“近道”なんだね。
その通り! 仕組みは同じ。だから移項のとき符号を変え忘れると、てんびんがかたむいて答えがズレる。「移したら符号チェンジ」を口ぐせにしよう。
✓理解チェック2
✓理解チェック3
解く手順
→やり方
- 文字の項を左辺、数の項を右辺に移項する(符号を変える)
- 両辺を計算して の形にする
- 両辺を x の係数 a でわる
例:
✓理解チェック4
文字が両辺にあるとき
のように、文字が右辺にもあるときも同じ。文字を左に集めます。
✕よくある間違い
移項で符号を変え忘れるのが最大のミス。 を としてしまうと答えがズレます。移項したら必ず符号を反対に。
✓理解チェック5
✓理解チェック6
やってみよう(練習問題)
やってみよう①(基本:数の項を移項する)
数の項を反対側へ移項して解きましょう(移したら符号チェンジ)。
答えと解説を見る
- を右へ移項:(確かめ: ◎)
- を右へ移項:(確かめ: ◎)
やってみよう②(標準:移項してから係数でわる)
移項して の形にしてから、両辺を の係数でわりましょう。
答えと解説を見る
- → 両辺を3でわって (確かめ: ◎)
- → 両辺を2でわって (確かめ: ◎)
やってみよう③(応用:文字が両辺・身近な場面)
文字を左・数を右に集めて解きましょう。3はスマホの料金プランの問題です。
- プランAは月1500円の定額。プランBは月500円+オプション1回50円。オプションを 回使うとき、AとBの料金が等しくなるのは何回?(式:)
答えと解説を見る
- → → (確かめ:、 ◎)
- → → (確かめ:、 ◎)
- を左へ移項: → → 。20回(確かめ:Bは 円でAと同じ ◎)
家おうちの方へ
移項は「等式の性質の近道」だと理解させると、符号を変える理由が腑に落ちます。最初のうちは省略せず「両辺から引く」式を1行はさんで書かせ、慣れたら移項に短縮——という段階を踏むと、符号ミスが激減します。
基本の解き方ができたら、次はかっこ・小数・分数がまざった方程式。形を整えれば、同じやり方で解けます。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 移項 = 項を反対側に移すこと。移すと符号が変わる。
- 文字の項は左辺、数の項は右辺に集める。
- の形にして、最後に両辺を x の係数でわる。
- 移項は「等式の性質(両辺に同じ操作)」を速くしただけ。
よくある質問
一次方程式は、どうやって解けばいいですか?
①文字の項を左辺に、数の項を右辺に移項する(移すと符号が変わる)、②両辺を計算してax=bの形にする、③両辺をxの係数aでわる、の3ステップです。たとえば5x−4=3x+8なら、5x−3x=8+4→2x=12→x=6と解けます。
なぜ移項すると符号が変わるの?
移項は「両辺から同じ数を引く(同じ数をたす)」という等式の性質を、省略して一気に書いたものだからです。たとえば2x+3=11の両辺から3を引くと2x=11−3。左辺の+3が消えて、右辺に−3が現れます。これを1回でやるのが移項なので、等号をまたぐと符号が反対になります。
移項でいちばん多いまちがいは何ですか?
符号の変え忘れです。2x+3=11を2x=11+3としてしまうと、答えがズレます。正しくは2x=11−3。「移したら符号チェンジ」を口ぐせにして、解けたらもとの式に代入して確かめると、ミスに自分で気づけます。
xの項が右辺にもあるときは、どう解くの?
文字の項を左辺に集めます。たとえば3x+8=xなら、右辺のxを左へ、+8を右へ移項して3x−x=−8。2x=−8となり、x=−4と解けます。文字は左、数は右に集めるのが基本の形です。
この単元でつまずいたとき、家庭でできること
- 方程式とは?(等式の性質)に戻るつまずきの原因は、たいてい1つ前の単元にあります。まずそこを確かめてください。
- 印刷して、手を動かす読んでわかっても、手が動くとは限りません。無料のプリントを刷って、量をこなしてください。
- 説明役を、外部にまかせる教える側が説明しきれないときは、無料体験のある外部のサービスで様子を見る方法もあります。