立体の体積と表面積(角柱・円柱・角錐・円錐・球)

中1「空間図形」の計量を図でやさしく解説。角柱・円柱は底面積×高さ、角錐・円錐は1/3×底面積×高さ、表面積は展開図で側面積+底面積、円錐の側面積(おうぎ形)、球の体積4/3πr³・表面積4πr²まで、図と例題でわかります。

このページのゴール

角柱・円柱・角錐・円錐・球の体積と表面積を、公式の意味を理解して求められるようになる。

体積と表面積は、公式を丸暗記すると混乱します。でも「柱は底面積×高さ」「錐はその 13\frac{1}{3}」「表面積は展開図で考える」という意味をつかめば、すっきり整理できます。図で一つずつ攻略しましょう。

柱の体積 = 底面積 × 高さ

角柱も円柱も、体積の求め方は同じ。底面積に高さをかけるだけです。

やり方

柱の体積 = 底面積 × 高さ

  • 円柱(底面の半径 rr、高さ hh)… V=πr2×h=πr2hV=\pi r^2 \times h = \pi r^2 h
  • 三角柱(底面積 SS、高さ hh)… V=ShV = S h

底面(同じ形の面)が高さの分だけ積み重なっている、とイメージすると納得できます。たとえば半径 33、高さ 55 の円柱は、V=π×32×5=45πV=\pi\times 3^2\times 5 = 45\pi

理解チェック①

錐の体積 = 柱の 1/3

角錐・円錐の体積は、同じ底面・同じ高さの柱の 13\dfrac{1}{3} になります。

?どうして?

錐の体積 =13×=\dfrac{1}{3}\times 底面積 ×\times 高さ

同じ底面・高さの「柱」に、錐がちょうど3杯分入る——だから 13\frac{1}{3} です。

×3杯錐3つで柱1つ

半径 33、高さ 55 の円錐なら、V=13×π×32×5=13×45π=15πV=\dfrac{1}{3}\times\pi\times 3^2\times 5 = \dfrac{1}{3}\times 45\pi = 15\pi。同じ大きさの円柱(45π45\pi)の 13\frac{1}{3} です。

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セナ

なんで錐だけ 13\frac{1}{3} なの? 忘れそう…

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ホクト先生

「同じ底面・同じ高さの柱に、錐が3杯ちょうど入る」とイメージしよう。水を入れて試す実験が有名だね。とがっている分、柱より小さくなるのは自然。柱の公式に 13\frac{1}{3} をつけるだけ、と覚えれば混乱しないよ。

理解チェック②

表面積は「展開図」で考える

表面積 = まわりの面の面積をぜんぶ合わせたもの。立体を開いた展開図で考えると、ミスが減ります。

やり方

表面積 = 側面積 + 底面積

  • 角柱・円柱 … 側面積 + 底面積 ×2(底面が上下2つ)。
  • 角錐・円錐 … 側面積 + 底面積 ×1(底面は1つ)。
底面(円)側面=たて h ・よこ 2πr底面(円)

円柱の側面を開くと、たて=高さ hh、よこ=底面の円周 2πr2\pi r の長方形。だから側面積は 2πr×h=2πrh2\pi r\times h=2\pi rh。これに底面 πr2\pi r^2 を2つ足して、円柱の表面積は 2πrh+2πr22\pi rh + 2\pi r^2 です。

円錐の側面積と、球の公式

円錐の側面は、開くと「おうぎ形」になります。その面積は、母線 \ell(頂点から底面のふちまで)と底面の半径 rr を使って——

?どうして?

円錐の側面積 =πr=\pi r \ell\ell=母線、rr=底面の半径)

(おうぎ形の半径は母線 \ell、弧の長さは底面の円周 2πr2\pi r12×\frac{1}{2}\times×\times半径 =12×2πr×=πr=\frac{1}{2}\times 2\pi r\times \ell=\pi r\ell。)

円錐の表面積 =πr+πr2=\pi r\ell + \pi r^2(側面+底面)。

は、展開できないので公式を覚えます。半径 rr のとき——

やり方

球の体積 =43πr3=\dfrac{4}{3}\pi r^3 / 球の表面積 =4πr2=4\pi r^2

たとえば半径 33 の球なら、体積 =43π×33=43π×27=36π=\dfrac{4}{3}\pi\times 3^3=\dfrac{4}{3}\pi\times 27=36\pi、表面積 =4π×32=36π=4\pi\times 3^2=36\pi

理解チェック③

やってみよう(練習問題)

✏️ やってみよう①(基本:柱・錐の体積)

体積を求めましょう。

  1. 底面の半径 4cm、高さ 3cm の円柱。
  2. 底面積 18cm²、高さ 4cm の角錐。
答えと解説を見る
  1. π×42×3=48π\pi\times 4^2\times 3 = 48\pi cm³
  2. 13×18×4=24\dfrac{1}{3}\times 18\times 4 = 24 cm³

✏️ やってみよう②(標準:表面積)

表面積を求めましょう。

  1. 底面の半径 2cm、高さ 5cm の円柱。
  2. 底面の半径 3cm、母線 5cm の円錐。
答えと解説を見る
  1. 側面 2π×2×5=20π2\pi\times 2\times 5=20\pi、底面 π×22=4π\pi\times 2^2=4\pi が2つで 8π8\pi20π+8π=28π20\pi+8\pi=28\pi cm²
  2. 側面 πr=π×3×5=15π\pi r\ell=\pi\times 3\times 5=15\pi、底面 π×32=9π\pi\times 3^2=9\pi15π+9π=24π15\pi+9\pi=24\pi cm²

✏️ やってみよう③(応用:球・複合)

考えて求めましょう。

  1. 半径 6cm の球の体積。
  2. 半径 3cm の半球(球の半分)の体積。
答えと解説を見る
  1. 43π×63=43π×216=288π\dfrac{4}{3}\pi\times 6^3=\dfrac{4}{3}\pi\times 216=288\pi cm³
  2. 球の半分なので 12×43π×33=12×36π=18π\dfrac{1}{2}\times\dfrac{4}{3}\pi\times 3^3=\dfrac{1}{2}\times 36\pi=18\pi cm³

おうちの方へ

計量は公式の数が多く、丸暗記だと混乱します。整理の軸は3つ——①柱は「底面積×高さ」、②錐はその「13\frac{1}{3}」(柱に3杯入る、を水の実験でイメージ)、③表面積は「展開図で側面+底面」。円柱の側面が「よこ=底面の円周」の長方形になること、円錐の側面がおうぎ形(面積 πr\pi r\ell)になることは、展開図を実際にかかせると definitive です。球だけは展開できないので 43πr3\frac{4}{3}\pi r^34πr24\pi r^2 を暗記。rr の何乗か(体積は3乗、表面積は2乗)を意識させると忘れにくくなります。これで中1空間図形が完成です。

これで空間図形の計量が攻略できました。柱・錐・球の体積と表面積を、公式の意味からとらえる力は、この先の数学(高校の積分など)でも大きな武器になります。

📌 1分まとめ(声に出して読もう)

  • 柱(角柱・円柱)の体積 == 底面積 ×\times 高さ。
  • 錐(角錐・円錐)の体積 =13×=\dfrac{1}{3}\times 底面積 ×\times 高さ(柱の 13\frac{1}{3})。
  • 表面積 == 側面積 ++ 底面積。展開図で考える。
  • 円錐の側面(おうぎ形)の面積 =πr=\pi r \ell\ell は母線、rr は底面の半径)。
  • 球の体積 =43πr3=\dfrac{4}{3}\pi r^3、球の表面積 =4πr2=4\pi r^2

よくある質問

円柱や角柱の体積はどうやって求めますか?

体積=底面積×高さ で求めます。たとえば底面の半径が3、高さが5の円柱なら、π×3の2乗×5=45π です。角柱も同じで、底面(同じ形の面)が高さの分だけ積み重なっているとイメージすると、底面積×高さで納得できます。

なぜ円錐や角錐の体積は、柱の3分の1になるの?

同じ底面・同じ高さの柱に、錐がちょうど3杯分入るからです。錐の容器に水を入れて柱の容器へ移すと、3杯でぴったり満たせる実験が有名です。だから錐の体積は 3分の1×底面積×高さ で求めます。とがっている分、柱より小さくなるのは自然ですね。

立体の表面積はどうやって求めますか?

表面積=側面積+底面積 で、立体を開いた展開図で考えるとミスが減ります。角柱・円柱は底面が上下に2つ、角錐・円錐は底面が1つです。円柱の側面を開くと、たてが高さ、よこが底面の円周(2×π×半径)の長方形になります。

球の体積と表面積の公式は何ですか?

半径rの球の体積は 3分の4×π×rの3乗(4/3πr³)、表面積は 4×π×rの2乗(4πr²)です。球は展開図がかけないので、この2つは公式として覚えます。体積はrの3乗、表面積はrの2乗と、rが何乗かを意識すると忘れにくくなります。

#空間図形#体積#表面積#円錐#球#中1数学