立体の体積と表面積(角柱・円柱・角錐・円錐・球)
中1「空間図形」の計量を図でやさしく解説。角柱・円柱は底面積×高さ、角錐・円錐は1/3×底面積×高さ、表面積は展開図で側面積+底面積、円錐の側面積(おうぎ形)、球の体積4/3πr³・表面積4πr²まで、図と例題でわかります。
◎このページのゴール
角柱・円柱・角錐・円錐・球の体積と表面積を、公式の意味を理解して求められるようになる。
体積と表面積は、公式を丸暗記すると混乱します。でも「柱は底面積×高さ」「錐はその 31」「表面積は展開図で考える」という意味をつかめば、すっきり整理できます。図で一つずつ攻略しましょう。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
柱の体積 = 底面積 × 高さ
角柱も円柱も、体積の求め方は同じ。底面積に高さをかけるだけです。
→やり方
柱の体積 = 底面積 × 高さ
- 円柱(底面の半径 r、高さ h)… V=πr2×h=πr2h
- 三角柱(底面積 S、高さ h)… V=Sh
底面(同じ形の面)が高さの分だけ積み重なっている、とイメージすると納得できます。たとえば半径 3、高さ 5 の円柱は、V=π×32×5=45π。
✓理解チェック①
錐の体積 = 柱の 1/3
角錐・円錐の体積は、同じ底面・同じ高さの柱の 31 になります。
?どうして?
錐の体積 =31× 底面積 × 高さ
同じ底面・高さの「柱」に、錐がちょうど3杯分入る——だから 31 です。
半径 3、高さ 5 の円錐なら、V=31×π×32×5=31×45π=15π。同じ大きさの円柱(45π)の 31 です。
セナ なんで錐だけ 31 なの? 忘れそう…
ホクト先生 「同じ底面・同じ高さの柱に、錐が3杯ちょうど入る」とイメージしよう。水を入れて試す実験が有名だね。とがっている分、柱より小さくなるのは自然。柱の公式に 31 をつけるだけ、と覚えれば混乱しないよ。
✓理解チェック②
表面積は「展開図」で考える
表面積 = まわりの面の面積をぜんぶ合わせたもの。立体を開いた展開図で考えると、ミスが減ります。
→やり方
表面積 = 側面積 + 底面積
- 角柱・円柱 … 側面積 + 底面積 ×2(底面が上下2つ)。
- 角錐・円錐 … 側面積 + 底面積 ×1(底面は1つ)。
円柱の側面を開くと、たて=高さ h、よこ=底面の円周 2πr の長方形。だから側面積は 2πr×h=2πrh。これに底面 πr2 を2つ足して、円柱の表面積は 2πrh+2πr2 です。
円錐の側面積と、球の公式
円錐の側面は、開くと「おうぎ形」になります。その面積は、母線 ℓ(頂点から底面のふちまで)と底面の半径 r を使って——
?どうして?
円錐の側面積 =πrℓ(ℓ=母線、r=底面の半径)
(おうぎ形の半径は母線 ℓ、弧の長さは底面の円周 2πr。21×弧×半径 =21×2πr×ℓ=πrℓ。)
円錐の表面積 =πrℓ+πr2(側面+底面)。
球は、展開できないので公式を覚えます。半径 r のとき——
→やり方
球の体積 =34πr3 / 球の表面積 =4πr2
たとえば半径 3 の球なら、体積 =34π×33=34π×27=36π、表面積 =4π×32=36π。
✓理解チェック③
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:柱・錐の体積)
体積を求めましょう。
- 底面の半径 4cm、高さ 3cm の円柱。
- 底面積 18cm²、高さ 4cm の角錐。
答えと解説を見る
- π×42×3=48π cm³
- 31×18×4=24 cm³
✏️ やってみよう②(標準:表面積)
表面積を求めましょう。
- 底面の半径 2cm、高さ 5cm の円柱。
- 底面の半径 3cm、母線 5cm の円錐。
答えと解説を見る
- 側面 2π×2×5=20π、底面 π×22=4π が2つで 8π → 20π+8π=28π cm²
- 側面 πrℓ=π×3×5=15π、底面 π×32=9π → 15π+9π=24π cm²
✏️ やってみよう③(応用:球・複合)
考えて求めましょう。
- 半径 6cm の球の体積。
- 半径 3cm の半球(球の半分)の体積。
答えと解説を見る
- 34π×63=34π×216=288π cm³
- 球の半分なので 21×34π×33=21×36π=18π cm³
家おうちの方へ
計量は公式の数が多く、丸暗記だと混乱します。整理の軸は3つ——①柱は「底面積×高さ」、②錐はその「31」(柱に3杯入る、を水の実験でイメージ)、③表面積は「展開図で側面+底面」。円柱の側面が「よこ=底面の円周」の長方形になること、円錐の側面がおうぎ形(面積 πrℓ)になることは、展開図を実際にかかせると definitive です。球だけは展開できないので 34πr3・4πr2 を暗記。r の何乗か(体積は3乗、表面積は2乗)を意識させると忘れにくくなります。これで中1空間図形が完成です。
これで空間図形の計量が攻略できました。柱・錐・球の体積と表面積を、公式の意味からとらえる力は、この先の数学(高校の積分など)でも大きな武器になります。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 柱(角柱・円柱)の体積 = 底面積 × 高さ。
- 錐(角錐・円錐)の体積 =31× 底面積 × 高さ(柱の 31)。
- 表面積 = 側面積 + 底面積。展開図で考える。
- 円錐の側面(おうぎ形)の面積 =πrℓ(ℓ は母線、r は底面の半径)。
- 球の体積 =34πr3、球の表面積 =4πr2。
よくある質問
円柱や角柱の体積はどうやって求めますか?
体積=底面積×高さ で求めます。たとえば底面の半径が3、高さが5の円柱なら、π×3の2乗×5=45π です。角柱も同じで、底面(同じ形の面)が高さの分だけ積み重なっているとイメージすると、底面積×高さで納得できます。
なぜ円錐や角錐の体積は、柱の3分の1になるの?
同じ底面・同じ高さの柱に、錐がちょうど3杯分入るからです。錐の容器に水を入れて柱の容器へ移すと、3杯でぴったり満たせる実験が有名です。だから錐の体積は 3分の1×底面積×高さ で求めます。とがっている分、柱より小さくなるのは自然ですね。
立体の表面積はどうやって求めますか?
表面積=側面積+底面積 で、立体を開いた展開図で考えるとミスが減ります。角柱・円柱は底面が上下に2つ、角錐・円錐は底面が1つです。円柱の側面を開くと、たてが高さ、よこが底面の円周(2×π×半径)の長方形になります。
球の体積と表面積の公式は何ですか?
半径rの球の体積は 3分の4×π×rの3乗(4/3πr³)、表面積は 4×π×rの2乗(4πr²)です。球は展開図がかけないので、この2つは公式として覚えます。体積はrの3乗、表面積はrの2乗と、rが何乗かを意識すると忘れにくくなります。
#空間図形#体積#表面積#円錐#球#中1数学