おうぎ形(弧の長さと面積)|中心角の割合で求める
中1のおうぎ形を、図でやさしく解説。円周と円の面積の復習から、中心角の割合(a/360)を使った弧の長さと面積の求め方まで、πを使った計算を図と例題でしっかりわかります。
◎このページのゴール
中心角の割合(a/360)を使って、おうぎ形の弧の長さと面積を、πを用いて求められるようになる。
おうぎ形は、ピザやケーキを切り分けたときの「1切れ」の形。円の一部です。むずかしそうに見えますが、**「円全体の何分のいくつか(中心角の割合)」**さえつかめば、弧の長さも面積も、円の公式に割合をかけるだけ。図で攻略しましょう。
どこでつまずいた?
あてはまるものをタップ。そこから読むと近道です。
まず円の公式を復習(πを使う)
中学からは、円周率を π(パイ) という文字で表します(小学校の 3.14 の代わり)。半径を r とすると、
- 円周 = 直径 ×π=2πr
- 円の面積 =πr2
iメモ
答えは π をつけたまま書きます。たとえば半径 5 の円の面積は π×52=25π。「25π」が答えで、3.14 をかけて 78.5 と直す必要はありません(中学では π のまま答えるのがふつう)。
おうぎ形と中心角
おうぎ形は、円を2本の半径で切り取った形。その2本の半径がつくる角を中心角といいます。
おうぎ形は「円全体の一部」。中心角が a° なら、円全体(360°)のうち 360a ぶんです。たとえば中心角 90° なら 36090=41 で、円の4分の1。
弧の長さの求め方
弧(おうぎ形の曲がった辺)は、円周の 360a ぶん。だから、
弧の長さ=2πr×360a
例題: 半径 6 cm、中心角 120° のおうぎ形の弧の長さは?
2π×6×360120=12π×31=4π (cm)
✓コツ
360a は先に約分すると計算が楽です。360120=31、36090=41、36060=61。「中心角は円の何分のいくつ?」を先に出してから、円周や面積にかけましょう。
✓理解チェック①
おうぎ形の面積の求め方
面積も同じ考え方。円の面積の 360a ぶんです。
おうぎ形の面積=πr2×360a
例題: 半径 6 cm、中心角 120° のおうぎ形の面積は?
π×62×360120=36π×31=12π (cm2)
iメモ
弧の長さ ℓ がわかっているときは、おうぎ形の面積を 21ℓr(21×弧×半径)でも求められます。半径 6、弧 4π なら 21×4π×6=12π で同じ答え。三角形の面積(21×底辺×高さ)と似た形で覚えやすいです。
✓理解チェック②
いっしょに解こう
セナ 弧の長さの公式と面積の公式、2πr と πr2 がごちゃごちゃになる…
ホクト先生 もとの円の公式さえ覚えていればOK。弧は「円周」の仲間(長さ)だから 2πr に 360a。面積は「円の面積」の仲間だから πr2 に 360a。どっちも「円のものに 360a をかける」だけだよ。
セナ なるほど! 360a は共通なんだね。
ホクト先生 そう。だから手順は「①中心角は円の何分のいくつ?(360a を約分)→ ②円周 or 円の面積にかける」の2ステップ。先に約分しておくと計算がぐっと楽になるよ。
✕よくある間違い
つまずきやすい2つを先回りします。
❌ 弧の長さを πr2×360a で求める → それは面積の式。弧は長さなので ⭕ 2πr×360a。
❌ 360a をかけ忘れて、円のまま答える → おうぎ形は一部。必ず ⭕ 360a をかける。
やってみよう(練習問題)
✏️ やってみよう①(基本:4分の1・半円)
中心角を「円の何分のいくつ」に直してから計算しましょう。
- 半径 4 cm、中心角 90° のおうぎ形の弧の長さは?
- 半径 4 cm、中心角 90° のおうぎ形の面積は?
答えと解説を見る
- 36090=41。2π×4×41=8π×41=2π cm
- π×42×41=16π×41=4π cm²
✏️ やってみよう②(標準:いろいろな中心角)
約分してから計算するのがコツです。
- 半径 10 cm、中心角 72° のおうぎ形の弧の長さは?
- 半径 3 cm、中心角 240° のおうぎ形の面積は?
答えと解説を見る
- 36072=51。2π×10×51=20π×51=4π cm
- 360240=32。π×32×32=9π×32=6π cm²
✏️ やってみよう③(応用:中心角を逆算・½ℓr)
公式を逆に使ったり、別の公式を使ったりします。
- 半径 6 cm、弧の長さが 4π cm のおうぎ形の中心角は何度?
- 半径 6 cm、弧の長さ 4π cm のおうぎ形の面積を 21ℓr で求めると?
答えと解説を見る
- 2π×6×360a=4π → 12π×360a=4π → 360a=31 → a=120°
- 21×4π×6=12π cm²(中心角の式 π×36×31=12π と一致)
家おうちの方へ
おうぎ形は「円全体の 360a ぶん」という割合の考え方が核心です。弧の長さと面積の式を別々に丸暗記させるより、「円周 2πr / 円の面積 πr2 に、共通して 360a をかける」と整理すると混乱しません。計算は先に 360a を約分させるとミスが減ります。答えは π をつけたまま書く(12π など)のが中学流である点も、最初に伝えておくとつまずきません。
これで中1「平面図形」はすべて完了です。図形の移動・基本の作図・おうぎ形が、合同や相似など、この先の図形分野の土台になります。
📌 1分まとめ(声に出して読もう)
- 円周 =2πr、円の面積 =πr2(中学では円周率を π で表す)。
- おうぎ形は円の一部。中心角 a∘ の 360a ぶん。
- 弧の長さ =2πr×360a。
- おうぎ形の面積 =πr2×360a。
- 半径 6、中心角 120∘ なら、弧 =4π、面積 =12π。
よくある質問
おうぎ形の弧の長さと面積は、どうやって求めますか?
弧の長さは「2×π×半径×360分の中心角(a/360)」、面積は「π×半径の2乗×360分の中心角(a/360)」で求めます。どちらも円周・円の面積の公式に、中心角の割合をかけるだけです。たとえば半径6cm・中心角120°なら、弧の長さは4πcm、面積は12πcm²になります。
なぜおうぎ形の計算では、360分の中心角(a/360)をかけるの?
おうぎ形は円の一部で、中心角がa°なら円全体(360°)のうちのa/360ぶんにあたるからです。たとえば中心角90°なら90/360=4分の1なので、弧の長さも面積も円のちょうど4分の1になります。先にa/360を約分してから円周や円の面積にかけると、計算がぐっと楽になります。
弧の長さの公式と面積の公式がごちゃごちゃになります。どう覚えればいいの?
もとの円の公式とセットで覚えましょう。弧は「長さ」なので円周の2πr(2×π×半径)に、面積は円の面積のπr²(π×半径の2乗)に、それぞれ共通のa/360をかけるだけです。「円のものにa/360をかける」と整理すれば、2つの式を別々に丸暗記する必要はありません。
おうぎ形の答えは、πのまま書いていいの?
はい。中学からは円周率をπ(パイ)という文字で表し、答えもπをつけたまま書くのがふつうです。たとえば半径5の円の面積はπ×5の2乗=25πが答えで、3.14をかけて78.5と直す必要はありません。
#平面図形#おうぎ形#弧の長さ#面積#中1数学